ストレスの少ない住まいづくりとは｜自然素材は快適なのか
なんのために自然素材や天然素材を使って家を建てるのか。床材なら「足触りが良い」とか、壁なら「調湿機能があって快適」などなど。では快適な暮らしってなんなんだ？。「快適な暮らしとは」の観点で自然素材を解説いたします。
目次
このブログのポイント
・自然素材に対する新建材とは何か。そして新建材と自然素材を比べる際のポイントとは。
・自然素材に比べて新建材の方が良い、と広告宣伝されることが多く、ユーザーに正しい情報が届いていないことがあります。
・新建材は自然素材の擬似製品として開発されたものが沢山あります。機能的に自然素材に勝てない部分も多いのです。
自然素材に対する「新建材」とは何か
マイホームの建築で採用する建材には様々なものがあります。自然素材や天然素材に対するものとして「新建材」と呼ばれるものがあるのですが、これは一体なんでしょうか。
新建材とは何か
新建材とは、自然素材に似せて、機能を持たせたり、同等の外観にしたりする人工建材のことです。代表的なものは
・複合（合板）フローリング
・樹脂シート
・ビニールクロス
・プラスチック製品（樹脂製品）
などなどです。
新建材はとても便利
新建材は便利なことが特徴です。例えばフローリング。最近では複合フローリングという言い方をする合板フローリングが主流です。（昔はカラーフロアと呼んでいました）
反ったり捻ったりということが少なく、扱いやすいことが特徴です。大量生産品が主流で、本物の建材と比較すると安価であることも特徴です。日本におけるマイホームの建材は新建材が主流だと言っても過言ではありません。
新建材が「是」ではありません
新建材はとても便利で採用しやすいことが特徴なのですが、宣伝においてはユーザーを誤解させる内容をよく見かけます。
例えば新建材側の話で「無垢材はキズがつきやすく手入れが大変ですよ」という言葉を聞いたことはありませんか。
でも実はこの話、複合フローリングを販売するための営業トークを多分に含みます。こういう言葉を聞くことで顧客が「あ、無垢材はダメなんだ」と思い込むわけです。
新建材｜経年で大きな暮らしのストレスになる可能性が
複合フローリング：ウレタン塗装を施している
複合フローリング：ウレタン塗装が剥げた様子
複合フローリングにはキズが付きにくい。そう教えられて採用した。けれども例えば経年で考えるとどうでしょうか。画像は複合フローリングの成れの果てです。
表面加工である「ウレタン塗装」が剥げています。ウレタン塗装は大変便利な塗装で綺麗に見えるし手入れがしやすい。但し、部分的に補修をする（塗る）というのがとても難しいのです。こうなると大きなストレスとして暮らしに蔓延ります。
無垢のフローリングだとこういうことは起こりません。
（たまに無垢のフローリングにウレタンを塗装する住宅会社があります。多分それはウレタン塗装や新建材、自然素材のことをよく知らないからだと思われます。）
自然素材｜新建材では勝てないことがある
新建材を一才使用せず、自然素材だけで建てた住まい。カーテンもリネンで製作。
新建材のフローリングにもメリットは沢山あるのですが、木の調湿機能や体感としての断熱機能は損なわれてしまいます。「木の良さ」がなくなるわけです。解説していきます。
自然素材｜フローリングの場合
ウレタンがダメならフローリングには何を塗ったらいいのか。無垢材の場合は、何も塗らなくてもOKです。詳細はここでは書きませんが、醤油、ソースがこぼれた！となっても取ることができます。
自然素材｜ストレスの少ない暮らし
フローリングには傷が付きます。しかし無垢フローリングなら傷がついても気にしないで良いのです。傷がついても簡単に直せるのが無垢材の特徴。だから直す必要はありません。傷が付いた！というストレスを抱えなくて良いのです。
【動画】フローリングの傷を直す実演
約1分の動画です。心のストレスを減らす、無垢フローリングの傷を直す動画です。アイロンで直す様子をご覧になっていただけます。
直せるということは直さなくていいのです。傷がついても気にしないでください。おおらかに健やかにお過ごしいただけると思います。
心のストレスがない住まいが健康住宅だと思いませんか。
まとめ｜自然素材をうまく使いストレスの少ない暮らしを
フローリングの傷はいつでも直せる＝だから直さなくて良い。自然素材や天然素材をマイホームに採用すると、このように補修に関することでのお悩み事が激減します。
これこそが「ストレスが少ない暮らし」の一つです。自然素材、天然素材を使うことの良さは、こういった暮らしのストレスが少なくなること。その他にもまだまだあるので、HPの記事にて少しずつ紹介していければと思います。
ストレスの少ない暮らし
ストレスの少ない暮らしについて興味のある方もいるかもしれません。HPのページが参考になると思いますのでご参照ください。
「毎日が心地いい｜ストレスの少ない暮らし」
さらに、ストレスや健康住宅のことをカテゴリーで分けています。記事が豊富で情報収集にも役に立つと思います。
京都市で健康住宅を建てるなら地元の工務店へ
京都市で自然素材や天然素材で家を建てたい場合は、日頃から自然素材をメインに扱っている工務店を選びましょう。
地元での経験が長く、自然素材の工事経験が豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。自然素材の特徴や適材適所を知っていることがお客様の不安の払拭につながると思います。
この記事を書いた人
中川 高士：あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
