住まいの印象は玄関の位置で大きく変わります

注文住宅を計画していると、
間取りやキッチン、収納などに意識が向きがちです。
しかし、建物の第一印象を決める大きな要素のひとつが「玄関の位置」です。
玄関が正面に見えるのか。
少し奥まった場所にあるのか。
その違いだけでも建物の印象は大きく変わります。
今回は、街並み見学の中で参考になった「妻入り(つまいり)」という外観デザインをご紹介しながら、住まいづくりについて考えてみたいと思います。
妻入り(つまいり)という外観デザインをご存じですか?

妻入りとはどんな住宅?
「妻入り」とは、建物の屋根の三角形の部分(妻側)に玄関がある建物のことを指します。
一般的な住宅では、屋根の長い面に玄関があることが多いですが、妻入り住宅では三角形の正面側から出入りします。
外観の印象が大きく変わるため、昔から商家や町家などで採用されてきました。
京都市ではあまり見かけない理由
京都市内では道路側に軒が向く住宅が多く、妻入り住宅を見る機会はあまり多くありません。
そのため、初めて見るとどこか新鮮な印象を受けます。
丹波篠山の街並みから学べること


重要伝統的建造物保存地区に選ばれた街並み
兵庫県丹波篠山市には「妻入商家群」と呼ばれる街並みがあります。
この地域では多くの建物が妻入りとなっており、特徴的な景観が残されています。
その価値が認められ、重要伝統的建造物保存地区にも選定されています。
同じデザインが続くことで生まれる美しさ
街を歩いていると、一軒一軒の建物だけではなく、街全体の統一感がとても美しく感じられます。
家づくりを考える際も、自分の家だけを見るのではなく、周囲とのバランスを見ることの大切さを教えてくれます。
注文住宅では
玄関の位置も外観デザインの一部です

注文住宅では、
・玄関を正面に見せる
・玄関を横に配置する
・道路から見えにくくする
など、さまざまな考え方があります。
玄関の位置によって、
建物の見え方
プライバシー
動線
まで変わってきます。
間取りを考えるときは室内だけでなく、外から見た印象も一緒に考えることが大切です。
モデルハウスだけでなく街並みも参考になります

家づくりの参考というと、住宅展示場やモデルハウスを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろんそれらも参考になりますが、歴史ある街並みや古い建物の中にも学べることはたくさんあります。
実際に歩いてみると、
「この玄関の配置は良いな」
「この外観のバランスは落ち着くな」
など、新しい発見があるものです。
私自身も定期的に街並みや建物を見学していますが、同じ場所でも訪れるたびに違う気づきがあります。
家づくり、住まいづくりを考えてらっしゃる方は、ぜひ街並みを歩くこともオススメします。
まとめ|外観だけでなく玄関とのバランスを考えましょう

注文住宅では外観デザインに目が向きがちですが、玄関の位置も住まいの印象を大きく左右します。
間取りと外観は別々に考えるものではなく、本来は一緒に計画するものです。
これから家づくりを始める方は、モデルハウスだけでなく街並みや歴史ある建物にも目を向けてみてください。
思わぬところに、自分たちらしい住まいづくりのヒントが見つかるかもしれません。
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この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
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