
みなさんこんにちは。京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」の中川です。
さて、今日は「家でくつろげない」という話です。
家に帰ってきたのに、なんとなくくつろげない。
ソファに座っても、なぜか落ち着かない。
休日に家にいても、休んだ気がしない。
部屋がものすごく散らかっているわけでもないのに、どこか気持ちが休まらない。
そういうことはありませんか。
これ、単純に「疲れているから」だけではないことがあります。
住まいの中にある小さな違和感。
間取り、収納、空気、光、音、温度、湿気。
そういうものが少しずつ重なって、家にいるのに気が抜けない状態になっていることがあるんですね。
京都市でマンションリノベを手掛ける「あまねこう」では、見た目をきれいにするだけでなく、毎日の暮らしが少しでも心地よくなることを大切にしています。
これまでにも、
マンション暮らしの中で感じる「落ち着かない」「休まらない」「なんとなく疲れる」という悩みについて書いてきました。
リビングやLDKにいると落ち着かない原因については、下記の記事でまとめています。
→『リビングにいても落ち着かない原因|マンション暮らしで考えたいLDKの整え方』
休日に家で休んだ気がしない、家にいても休まらないという悩みについてはこちらの記事で書いています。
→『休日に家で休まらないのはなぜ?マンション暮らしで見直したい住まいのストレス』
また、家の中がなんとなく疲れる理由については、間取り・収納・空気の面から整理しました。
→『なんとなく家の中が疲れる理由|間取り・収納・空気から考えるマンション暮らし』
今回はそこから少し進めて、家でくつろげないと感じたときに、マンションリノベーションでそんな悩みを解決できないか考えてみようと思います。
きれいな内装。
おしゃれな家具。
新しい設備。
ただ家で本当にくつろごうと思うと、そういった内装や設備の前に整えておきたい「暮らしの土台」があるのではないかと思います。
家でくつろげないなら、見た目より先に暮らしの土台を整えることが大切です

家でくつろげない理由は、インテリアだけの問題ではありません。
家具を買い替えれば解決する。
照明をおしゃれにすれば落ち着く。
収納用品を増やせば片付く。
そういったことで良くなることもあるとは思います。
が、根本的な原因が住まいのつくりや暮らし方にある場合、それだけではなかなか変わりません。
大切なのは、見た目より先に暮らしの土台を整えることです。
たとえば、
間取り。収納。動線。
空気。光。音。
温度。湿気。
家族それぞれの居場所。
こうしたものが整っていないと、どれだけ見た目をきれいにしても、家でくつろげないことがあるのではないでしょうか。
要するに、家でくつろげない理由は、ひとつではないということです。
小さな負担が重なって、家の中で気が抜けない状態になっていることがあるんですね。小さなストレスの集合といって良いかもしれません。
家でくつろげない原因は、ひとつではありません

そういうわけで、「家でくつろげない」原因をもう少し紐解いてみます。
物が多い。収納が合っていない。
家事の気配が消えない。音が近い。
空気が重い。
暑さ寒さが気になる。
家族との距離が近すぎる。ひとりになれる場所がない。
こういうことが、少しずつ重なっているのかもしれません。
たとえば、ソファに座っているのに、洗濯物が見える。
ダイニングでお茶を飲んでいるのに、書類や郵便物が目に入る。
リビングで休もうとしても、こどもの物や家事の途中の物が近くにある。
こうなると、体は座っていても、頭の中ではずっと何かを考えてしまいます。
「片付けないと」
「これ、どこに置こう」
「また出ているな」
こういう小さな思考が続くと、家にいるのに休まりません。
これは正直、地味に疲れます。
くつろげない原因は、疲れなどの問題だけではないようです。
京都市のマンション暮らしで感じやすいストレス

地域に絞って考えてみると面白いことに気づきます。京都市でマンション暮らしをしていると、住まいのストレスを感じやすい場面があるんです。
(もちろん、すべてのマンションに当てはまるわけではありません)
物件によって違いますし、階数や向き、築年数、周辺環境によっても変わります。
ただ、よくある悩みとしては、ダントツで
夏に暑い。
冬に窓まわりが寒い。
湿気がこもる。
などなど、よくお聞きします。さらに、
部屋干しのにおいが気になる。
外の音や生活音が気になる。
収納が足りない。
間取りが今の暮らしに合わない。
水まわりが使いにくい。
こういったこともよくお聞きします。
京都は独特の夏の暑さもありますし、冬の底冷えも感じやすい地域です。
さらにマンションの場合、窓まわりの暑さ寒さや、空気のこもり方が気になることも多々あります。
ということは、京都市でマンションリノベーションを考えるときは、
見た目だけではなく、毎日の暮らしで感じている小さなストレスまで見ておきたいのです。
ここを飛ばすと、リフォームした、リノベーションした、となってもなぜか落ち着かない…
そんなことにもなりかねません。
くつろげる家に必要なのは、まず間取りの整理です

家でくつろげるかどうかは、間取りとかなり関係しています。
間取りというのは、部屋の配置やつながり方のこと。
図面で見ると、ただの線に見えます。でも実際には、毎日の動き方そのものです。
マンションでよくあるのは、リビングを通らないとどこにも行けない。
洗濯物を持って何度も行き来する。
キッチンから洗面室までが意外と遠い。
休む場所と作業する場所が混ざっている。
家族の音や気配が近すぎる。
こういう状態だと、少しずつ小さなストレスが溜まります。
マンションは、戸建てのように自由に間取りを変えられるわけではありません。
構造上、動かせない壁や設備配管もあります。
水まわりの位置を大きく変えにくいことがあルわけです。
ただ、その中でも整えられることがあります。
LDKと個室の関係を見直す。
家具の置き方を変える。
収納の位置を考える。
家事の動線を短くする。
家族の居場所を少し分ける。
大きく変えなくても、暮らしの動きが整理されるだけで、家の中のくつろぎ方はきっと変わります。
要するに、間取りは図面の話ではなく、暮らしの話であるということです。


収納は、物を隠すためだけではありません

収納というと、物をしまう場所と思われがちです。
もちろん、それはそうです。
ただ、中川は収納は、頭を休ませるための場所でもあると思っています。
物が出ていると、視界に入ります。
視界に入ると、頭の中で判断が増えます。
「片付けないと」
「どこに置こう」
「また散らかっている」
「これ、邪魔だな」
こういうことを毎日考えるだけでも、結構疲れます。
収納があるかどうかだけではなく、使う場所の近くに戻せる場所があるか。
毎日使う物の定位置があるか。
見なくて良い物が、ちゃんと見えない場所に収まっているか。
ここが大切なんではないかと思います。
収納は、多ければ良いというものでもありません。
奥行きが深すぎて使いにくい収納。
場所が悪くて戻しにくい収納。
何を入れるか決まっていない収納。
そういう収納は、結局使いにくくなります。
マンションリノベーションでは、収納量だけではなく、暮らし方に合った収納計画を一層考えることが大切です。
収納を増やすのではなく、戻せる場所をつくる。
この考え方が大事にしてほしいと思います。
空気・温度・湿気は、くつろぎの土台になります

家でくつろげるかどうかは、空気にも関係します。
これは目に見えないので、後回しにされやすいです。
でも、かなり大切です。
空気が重い。
湿気がこもる。
においが残る。
夏に暑い。
冬に窓まわりが寒い。
エアコンの風が直接当たる。
こういうことがあると、家の中で体が休まりにくくなります。
たとえば、部屋干しのにおいが残っている。
キッチンのにおいが抜けにくい。
窓を開けたいけれど、外の音や暑さ寒さが気になる。
換気しているつもりでも、なんとなく空気がこもっている。
こういうことは、毎日の暮らしでは地味に効いてきます。
京都市でマンションリノベーションを考えるなら、内窓、断熱、換気、素材選びをセットで考えることも大切です。
自然素材や無添加住宅の考え方も、ここにつながります。
ただし、自然素材を使えば何でも解決する、という話ではありません。
換気。
湿気。
断熱。
素材。
暮らし方。
これらを合わせて考えることが大切です。
難しい話に聞こえるかもしれませんが、要するに、空気も住まいの大事な一部ということです。
光と音が整うと、家の中の落ち着き方が変わります

光と音も、家でのくつろぎに大きく関係があります。
照明が明るすぎる。白い光ばかりで休まりにくい。
これは疲れます。
西日が強くて夕方に暑い。
音に関して言えば、外の音が気になる、とか、
テレビや家電の音が近い。
家族の生活音が重なる。
こういったことも、家でくつろげない原因になっているかもしれません。
明るい家は良い家、という風潮があります。
静かな家は良い家、そんな風潮があります。
ですが、実際にはそこまで単純ではありません。
作業する場所には明るさが必要です。
しかしくつろぐ場所まで同じ明るさだと疲れてしまいます。
音も同じです。
全部の音を消せば良いわけではありません。
家族の気配があることが安心につながることもあります。
ただ、休みたい場所にまで音や光が近すぎると、気が休まらないわけです。
マンションリノベーションでは、照明の位置や種類、窓まわり、家具配置、部屋の使い方で変えられる部分があります。
小さなことですが、毎日のくつろぎにかなり影響します。
ここは、つい後回しにされがちですが、大きなポイントです。
家族それぞれの居場所をつくることも大切です

くつろげる家というと、家族みんながリビングに集まる家を想像する方も多いと思います。
家族が自然に集まる場所があるのは、とても大切です。
ただ、それだけでは足りないこともあります。
家族で過ごす場所。
ひとりで過ごす場所。
こどもが遊ぶ場所。
少し仕事をする場所。
何もしない場所。
こういう居場所が、家の中にあるかどうか考えていきましょう。
そして、マンションは戸建よりも平均的面積に限りがあります。
ですから完全な個室をたくさんつくるというより、ゆるく分ける考え方が大切になることもあります。
リビングの一角。
寝室の片隅。
廊下の少しのスペース。
室内窓や間仕切りで、気配はつながるけれど少し分かれる場所。
そういう工夫でも、家の中での過ごし方は変わります。
家族が一緒にいることと、ずっと同じ空間にいることは、少し違います。
ここはマンションリノベで大切にしたいところです。
マンションリノベーションには、できることとできないことがあります
さて、最後に
マンションリノベーションには、できることとできないことがあります。
管理規約。
構造。
共用部分。
配管。
窓。
換気経路。
こうした部分に制約があります。
たとえば、窓は共用部分にあたるため、自由に交換できないと思ってください。
水まわりも、配管の位置によって大きく動かせない場合があります。
(大きく移動すると段差が必要になったりします)
壁も、構造に関係する部分があったりします。
何でも自由に変えられるわけではありません。
絶対に確認が必要なことです。しかし、制約があるから何もできない、というわけでもありません。
できることと、できないことを整理する。
そのうえで、今の暮らしの何を整えるのかを考える。
これがマンションリノベーションでは大切です。
見た目から考えるのではなく、まず暮らしの困りごとから考える。
要するに、そこからのお話になります。
家でくつろげないと感じたら、暮らしの土台を見直してみる
ここまで色々なことを書いてきました。くつろげない理由は気持ちだけではなく、モノや気配などにもあるということです。
そして、そうした小さな負担が重なり、大きなストレスになっていたりします。。
京都市でマンションリノベーションを考えるなら、まずは見た目よりも暮らしの土台を見ることが大切です。
どこにいると落ち着かないのか。
何が目に入ると疲れるのか。
どの時間帯にくつろげないのか。
空気や暑さ寒さに不快感はないか。
家族それぞれの居場所はあるか。
そこから考えると、リノベーションでやるべきことが少し見えてきます。
家は、ただ住む場所ではありません。
毎日帰ってきて、息を抜く場所でもあります。
家でくつろげないと感じたら、家具やインテリアだけでなく、暮らしの土台から見直してみましょう。
そこから、毎日の心地よさを考えるきっかけになると思います。
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京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
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