木造、新築1戸建て、防火サイディングボードが上手に貼っている建物の外観

みなさんこんにちは。京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」です。
ここ数年、夏の気温は相当高くなっています。そして、

真夏になると、外壁は強い日差しを一日中受け続けます。

「これだけ暑いと、外壁も傷むのでは?」

と思う方もいるではないでしょうか。

結論からいうと、夏の暑さや日差しは、外壁の劣化に関係します。

外壁の塗膜は主に、紫外線・熱・水などの影響を受けながら少しずつ劣化していきます。例えば、日本ペイントも、この3つを塗膜劣化の主な要因として挙げていたりします。

夏の外壁に大きく影響するのは紫外線

夏に注意したいものの一つが紫外線です。

外壁塗装の表面には、建物を雨や紫外線などから守る塗膜があります。

この塗膜が長期間紫外線を受け続けると、塗料に含まれる樹脂が徐々に劣化します。

その結果、

  • 色あせ
  • ツヤの低下
  • チョーキング
  • 塗膜のひび割れ
  • 塗膜の剥がれ

などが起こります。

特に分かりやすいのが「チョーキング」です。

外壁を手で触ったときに白い粉が付く現象で、紫外線などによって塗膜表面の樹脂が劣化することで起こります。

外壁のチョーキング現象。触ると白い粉が手につく

夏の「熱」も外壁には負担になる

真夏は気温だけでなく、太陽から受ける日射によって外壁そのものも熱を持ちます。

そして夜になると温度が下がります。

つまり外壁は、

昼間に温められる

夜に冷える

翌日また温められる

という温度変化を繰り返しています。

外壁材や塗膜は温度によってわずかに伸び縮みするため、こうした熱の変化も長い年月では負担になります。

日本ペイントも、蓄熱しやすい建材や熱履歴の変化が大きい素材では、塗膜の劣化が早く進む可能性があるとしています。

夏の暑さ一回で外壁が急に悪くなるのではなく、毎年繰り返される紫外線や熱の影響が少しずつ蓄積していくと考える方が分かりやすいでしょう。

紫外線と熱だけでなく「雨」が重なる

そして夏は、暑いだけではありません。

強い日差しを受けたあとに夕立や豪雨が降ることもあります。

塗膜が健全な状態なら、雨水から外壁材を守ってくれます。

しかし、紫外線などによって塗膜が劣化し、ひび割れや剥がれが進むと、その保護機能は少しずつ低下していきます。

つまり外壁にとっては、

紫外線 → 熱 → 雨

を繰り返す屋外環境そのものが負担になります。

同じ家でも外壁の傷み方は違う

家一軒を見ても、すべての外壁が同じように劣化するわけではありません。

日差しを強く受ける面。

庇があって雨が当たりにくい場所。

隣家の影になる場所。

風雨を直接受けやすい場所。

外壁が置かれている環境によって、劣化の進み方は変わります。

そのため外壁を見るときは、「築何年だから塗り替え」という年数だけで判断するのではなく、実際の外壁の状態を見ることが大切です。

夏は外壁の状態を確認しやすい季節

コーキングが劣化した外壁材(サイディングボード)mの様子

夏の強い日差しは外壁に負担を与えますが、だからといって毎年塗装する必要があるわけではありません。

気にしておきたいのは、

  • 色あせが目立ってきた
  • 外壁を触ると白い粉が付く
  • 塗膜にひび割れがある
  • 塗装が浮いたり剥がれたりしている
  • シーリングにひび割れや隙間がある

といった変化です。

特にチョーキングや変退色は、塗膜劣化の初期に見られる代表的な変化です。

まとめ|外壁は毎年の夏を少しずつ受け止めている

夏の暑さだけで外壁が突然傷むわけではありません。

外壁は一年中、雨や風にさらされています。

その中でも夏は、強い紫外線、日射による熱、そして雨という負担が重なる季節です。

だからこそ、外壁は見た目だけではなく、「家を守る外側の皮膚」のようなものとして考えておきたいところです。

家づくりの段階から外壁材や塗装、庇、日射の当たり方まで考えることも、長く住み続けるための大切な住まいづくりだと思います。

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この記事を書いた人

中川 高士

中川 高士(あまねこう代表)

大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。

営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。

10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。

【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員

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