
みなさんこんにちは。
京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」の中川です。
住まいづくりをお手伝いしていると、キッチンやお風呂、洗面化粧台など、住宅設備のショールームへお客様をご案内することが多々あります。
一方で、現在はインターネットの普及によって、お客様自身でも情報を得て比較・検討しやすい環境が整っています。
そのため、
「まず自分たちだけで見に行ってみる」
「気になる商品があるので、確認だけしてくる」
というケースも多いようです。
住宅会社によっては、ショールーム見学をお客様だけで行ってもらうところもあります。
では、住宅設備のショールームは、お客様だけで行っても問題ないのでしょうか。
中川自身は、できるだけ一緒に行くようにしています。そこには、実は若い頃の経験が大きく影響しています。
住宅設備ショールームにお客様と一緒に行くようになった理由
若い頃、お客様だけでショールームへ行っていただいたことがありました。
もちろん、お客様自身で商品を確認してもらうこと自体は何も問題ありません。ただ、そのあとメーカーから出てきたプランを見ると、
当初考えていた予算を大きく超えていたり、
暮らし方を考えると、そこまで必要ではない設備が入っていたり、
家全体の内装とは少し方向性が違う色やデザインが選ばれていたり。
そんなことがありました。今でも強く覚えているのは照明器具の某メーカーです。
送られてきたプランは、玄関ホールに数十万円もするシャンデリアが提案されていました。見積額も照明器具だけで200万円くらいでした。
もちろんお客様がそれを望んでいるならOKです。しかし確認してみると「コーディネーターさんの言われるままに…」ということだったんです。
そこで感じたのが、
「ショールームで良い商品を選ぶこと」と、「お客様に合う設備を選ぶこと」は、違う
ということです。
それ以来、中川は一緒にショールームへ行くようになりました。
ショールームと住宅会社では見ているポイントが違う

誤解なきよう書きますが、ショールームの提案が悪いという話ではありません。
むしろ、キッチンやお風呂などの商品については、ショールームのスタッフさんの方が詳しいこともたくさんあります。
ただ、見ている範囲が違います。
ショールームでは、その設備について、
どんな機能があるのか。
どんな収納があるのか。
どんな色や素材が選べるのか。
を詳しく説明してもらえます。
一方、われわれ住宅会社が見ているのは、設備単体だけではありません。
家全体の予算。
床や壁、建具とのバランス。
間取りとの相性。
そのご家族が実際にどう暮らすのか。
そういった部分まで含めて考えています。
どちらが正しいという話ではなく、役割が違うわけです。
ショールームで予算オーバーしやすい理由

ショールームへ行くと、魅力的な商品がたくさん並んでいます。
実際に触れてみると、
「この収納も便利そう」
「この天板の方が格好いい」
「この機能も付けておきたい」
と、こうなるのはとても自然なことです。
一つひとつは数万円の追加でも、積み重なると大きな金額になります。
もちろん、必要なものなら採用すればいいと思います。
ただ、
ここにお金をかける方がいいのか。
それとも別のところに予算を回した方が暮らしやすくなるのか。
そこまで一緒に考えるのが住宅会社の役割だと思います。
キッチンなど住宅設備は内装とのバランスも大切

例えばキッチン。
ショールームでは、キッチンだけをきれいに展示しています。
でも実際の住まいでは、
床があり、
壁があり、
建具があり、
照明があり、
家具があります。
ショールームで見たときには格好よかった扉の色が、実際の家に入れてみると少し強すぎる。
逆に、展示では地味に見えた色が、家全体で見るとちょうどいい。
そんなこともあります。
だから僕は、
「このキッチンが格好いいか」ではなく、「この家の中に入ったときにどう見えるか」
という目線でも見ています。
住宅設備ショールームは自分たちだけで行っても大丈夫?
ここまで読むと、
「では住宅会社と一緒でなければダメなの?」
と思われるかもしれません。
そんなことはありません。
例えば、
まだ家づくりを始めたばかりで、どんな商品があるのか知りたい。
キッチンの高さや収納を実際に触って確かめたい。
メーカーごとの違いを見てみたい。
そんな情報収集の段階なら、お客様だけで気軽にショールームへ行くのも良いと思います。
住宅会社と一緒に行った方がいいと思っているのは、実際に何を採用するかを具体的に決めていく段階です。
住宅会社がショールーム同行で確認していること

中川がショールームへ同行するのは、設備について詳しく説明するためだけではありません。
むしろ見ているのは、
この金額なら家全体の予算に無理がないか。
この機能は、そのご家族の暮らしに本当に必要か。
床や壁、建具と合わせたときに違和感がないか。
ここに予算を使うより、別の部分に使った方が良くないか。
といったところです。
ショールームの商品を売ることが僕の仕事ではありません。
その設備を入れた家で、この先どう暮らしていくのか。
そこまで一緒に考えることが、住まいづくりをお手伝いする側の役割だと思っています。
ショールーム同行は高い設備を止めるためではない
だからといって、ショールームへ一緒に行って、
「これは高いからやめましょう」
と止めることが目的でもありません。
その人にとって価値があるものなら、標準仕様より高い設備を選んでもいいと思います。
反対に、高性能で高価な設備でも、そのご家族には必要ないこともあります。
大切なのは、
その商品が良いかどうかではなく、その家、その暮らしに合っているかどうか。
若い頃、お客様だけでショールームへ行っていただいた経験があったからこそ、今はそこまで一緒に考えたいと思うようになりました。
ショールームへ行くことも、住まいづくりの楽しい時間のひとつです。
だからこそ、単に「商品を選ぶ場所」ではなく、これからの暮らしを一緒に考える時間にできればと思っています。
京都市で家を建てるなら
地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員
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