みなさんこんにちは。
京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」の中川です。

最近はSNSやInstagram、YouTubeなどで、家づくりの情報を簡単に集められるようになりました。

「このキッチンがいい」
「この間取りにしたい」
「この素材を使いたい」

と、かなり具体的なイメージを持って相談に来られる方も増えています。

もちろん、その希望はとても大切です。

ただ、住宅会社としては、言われたことをそのまま形にすることが、必ずしも正解とは限らないと思っています。

今日は、以前のお客様とのアイランドキッチンの打ち合わせを例にお話しします。

「カッコいいからアイランドキッチンにしたい」

アイランドキッチンを提案するためのパース

以前、SNSで見たアイランドキッチンを気に入られ、

「とにかく、この雰囲気がカッコいい」

というお客様がいらっしゃいました。

使いやすさや片付けやすさよりも、今回は見た目を優先したい。そこまで意思がはっきりしていたので、ご要望通りのアイランドキッチンを施工しました。

キッチンのレイアウトに様々なメリットデメリットがあります。大事なのは暮らし方や使い方と合っているかどうかです。

ただ「デザイン」と優先順位が高い場合は「実用性はこちらの方が上です」と止めるようなことはしません。

何を大切にするかは、その人によって違うからです。

同じアイランドキッチンでも、別のお客様には勧めなかった

壁付けキッチンを使ったアイランド風対面キッチン

一方、別のお客様もSNSでアイランドキッチンを見て、

「こんなキッチンにしたい」とご要望をお聞きしていました。

ただ、話を聞いていく中で、

「キッチンの天板には結構物を置いてしまう」
「片付けは、どちらかというと得意ではない」

という話があったのです。

アイランドキッチンは開放的で格好いい反面、四方から全てが丸見えです。天板の上に置いた物もリビングやダイニングからよく見えます。

そこで、

本当にアイランドキッチンそのものが欲しいのか。
それとも、開放的で格好いいキッチンにしたいのか。

といことを一緒に考えました。

「諦める」のではなく、欲しかった暮らしを残す

結果的にそのお客様は、一般的な壁付けタイプのキッチンを使いながら、アイランドのように配置する形を選びました。

そしてリビング側には腰壁で立ち上がりをつくり、キッチンの手元が丸見えにならないようしたのです。

見た目は大きな開放感。そして、少しくらい天板の上に物が置いてあっても、リビング側からは見えにくい。

アイランドキッチンそのものは採用しませんでしたが、最初に思い描いていた雰囲気や暮らし方は残すことができて、喜んでいただけました。

希望の「その先」を聞くことが大切

天然石の天板、無垢の木のキャビネットで作られた木製キッチン

家づくりの要望には、

「これが欲しい」

の奥に、

「こう見せたい」
「こう暮らしたい」
「こんな気分で過ごしたい」

という理由がたくさんあります。ですから何を採用したいのかだけではなく、

なぜそれをやりたいのか

をできるだけ聞くようにしています。

SNSで見たものをそのまま採用するのも、もちろん間違いではありません。けれどその人の暮らし方によっては、少し形を変えた方が合うことも多くあるんです。

希望を叶えることより、その人に合うこと

住宅会社の仕事は、

「できます」

と言い続けることではないと思います。

ときには、「それなら、こちらの方が暮らしやすいかもしれません」

と伝えることも

ただし、それは希望を否定するためではありません。

その人が本当に欲しかったものを、一緒に探すためです。

全部希望どおりにすることより、暮らし始めたあとに、

「こっちにして良かった」

と思ってもらえること。その方が大切だと思います。

京都市で家を建てるなら
地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。

たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。

土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

この記事を書いた人

中川 高士

中川 高士(あまねこう代表)

大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。

営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。

10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。

【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員

保有資格と住まいづくりへの活かし方を見る →

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