「南向きだから明るそう」
「隣の建物とは少し離れているから大丈夫」

家づくりで土地の陽当たりを考えるとき、方角や距離だけで判断してしまうことがあります。

実は結構大事なのは、その場所が一日のうち何時間くらい日影になるのか、ということなんです。

それを図面上で確認するために使われるのが「等時間日影図(とうじかんにちえいず)」といいます。

みなさんこんにちは。京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」です。

等時間日影図を見ることで、敷地のどの部分が長時間日影になるのかを確認でき、建物の配置やリビング、庭などを考える材料になりますので紹介いたします。

等時間日影図とは「何時間日影になるか」を表した図

等時間日影図の参考図
等時間日影図の概念図

等時間日影図とは、建物によってできる影について、同じ時間だけ日影になる場所を線で結んだ図です。

例えば、

  • 2時間日影になる範囲
  • 3時間日影になる範囲
  • 4時間日影になる範囲

というように、日影になる時間の長さを線で表します。

建築基準法の日影規制でも、建物が周囲へ一定時間以上の日影を生じさせないよう制限が設けられており、等時間日影図がその確認に使われます。

家づくりで等時間日影図を見る意味

法律上の日影規制を確認するだけでなく、家づくりでも等時間日影図は参考になります。

例えば、敷地の南側に隣家がある場合。

「南側に建物があるから日当たりが悪い」と思うかもしれません。

しかし実際には、敷地全体が同じ時間だけ日影になるわけではありません。

ある場所は2時間程度、別の場所は4時間以上日影になる、といった違いが出ることがあります。

それが分かれば、

「長時間日影になる場所は駐車場にしよう」

「比較的日影の少ない場所にリビングや庭を配置しよう」

といった間取りや配置計画につなげることができるわけです。

日影条件が厳しい冬至を基準に考える

建築基準法の日影規制では、一年の中でも日影条件が厳しい冬至日を基準として日影時間を確認します。

冬は太陽高度が低いため、建物の影が長く伸びます。

家づくりでも、冬にどの程度日が入るのかを確認しておくことは大切です。

冬のリビングに日差しを取り込みたいのか。

庭や物干しスペースの日当たりを確保したいのか。

土地全体を「日当たりが良い・悪い」で判断するのではなく、場所によって日影になる時間が違うことを知っておくと、土地の見方も変わります。

時刻日影図と等時間日影図の違い

時刻日影図のイメージ
時刻日影図の概念図

よく似たものに「時刻日影図」があります。

違いを簡単にいうと、

時刻日影図=何時に、どこが日影になるか

等時間日影図=その場所が合計で何時間、日影になるか

を見る図です。

例えば「午前10時にリビングへ日が入るか」を知りたいなら時刻日影図。

「この場所は一日のうち何時間くらい日影になるのか」を知りたいなら等時間日影図です。

家づくりでは、どちらか一方ではなく、両方を見ることで土地の日当たりをより具体的に把握できます。

別の記事で詳しく書いていますので、気になる方はぜひご参照ください。
→『時刻日影図とは?家づくりで「何時にどこが日影になるか」を調べる方法

京都市では用途地域によって日影規制が異なる

日影規制は全国どこでも同じ条件ではありません。

京都市でも、用途地域や指定容積率などによって、規制対象となる建物や許容される日影時間が異なります。

つまり、土地を見るときは、

「南向きか」

だけではなく、

「用途地域は何か」
「周囲にどんな建物があるか」
「将来どの程度の建物が建つ可能性があるか」

まで確認することが大切です。

まとめ|土地の日当たりは「時間」で見る

等時間日影図とは、土地のどこが何時間日影になるのかを確認するための図です。

家づくりでは、土地全体を「日当たりが良い・悪い」と一括りにするのではなく、場所ごとの日影時間を確認することが大切です。

そのうえで、リビング、ダイニング、庭、駐車場などをどこに配置するのかを考える。

私たちは、間取りを描く前にこうした土地の条件を調べることも、住まいづくりの大切な工程だと考えています。

京都市で家を建てるなら
地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。

たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。

土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

この記事を書いた人

中川 高士

中川 高士(あまねこう代表)

大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。

営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。

10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。

【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員

保有資格と住まいづくりへの活かし方を見る →

住まいづくりを整理する無料資料
「いえのもと」

情報が多すぎて迷いませんか?

「どんな家を建てるか」より、
まずは「どんな暮らしをしたいか」。

そんな考え方を整理するための
無料資料セットです。

住まいづくりで悩む方へ

「何を基準に考えればいいかわからない」

そんなときは、一緒に整理してみませんか。

お気軽にご相談ください。