
「キツイ匂いだなぁ…」
みなさんこんにちは。京都市で健康住宅を手掛ける「あまねこう」の中川です。
最近、外出する際、匂いに関して少し困ったことになることが多くなってきました。
仕事柄、電車での移動もあるのですが、すれ違う人や車両の中の香水や整髪料、柔軟剤の香り。
外にいる間は我慢できても、家に帰ってからも香りが続くと、「しんどいな…」と感じるのです。
そんなわけで感じ方の大小はあれど、匂い、香りに関して家の中でできること、を考えてみようと思いました。
まずは、
「家の中で、何が香っているのか」
を一つずつ確認することから始めます。
そういえば消費者庁も、
柔軟仕上げ剤などの香り付き製品によって、頭痛や吐き気などの体調不良を訴える人がいることや、香りの感じ方には個人差があることを案内しています。
この記事では、香害の意味や自然素材の家について、というようなことよりも、今の暮らしの中にある香りを見つけ、少しずつ減らす順番を考えてみたいと思います。
香害が気になる方の家づくりや、自然素材・無添加住宅の考え方については、別の記事で詳しくお伝えしていますので、そちらをご参照ください。
→「香害がしんどい人へ|自然素材の家が必ずしも良いとは限らない理由と、無添加住宅という選択」
家の中にある香りを一度棚卸ししてみる

考えてみると、家の中には思っている以上に多くの香りがあります。
一つひとつは弱くても、複数の香りが重なることで、部屋全体の空気をきつく、重く感じることがあります。
(空気の表現って難しいですね…)
そんなわけで、香りの発生源になりそうなものを確認してみましょう。
部屋の空気に直接香りを加えるもの
最初に確認したいのは、わかりやすいもの。空気中へ直接香りを広げる製品です。
例えば、
- 芳香剤
- 消臭スプレー
- ルームフレグランス
- アロマディフューザー
- 香り付きの除菌用品
- トイレ用の芳香剤
などなど。
芳香剤の基本的な考え方は、不快に感じそうな匂いに別の香りを加えて隠すことです。
しかし、家の中の香りがしんどい場合は、「香りを加えるもの」を一度無くしてみる方が、変化を確認しやすくなります。
全部を捨てる必要はありません。
数日間だけ使用を止め、家の空気がどう変わるかを確認してみましょう。
次に柔軟剤と洗濯用洗剤を見直す

部屋の芳香剤を外しても香りが残る場合は、衣類や布製品を確認してみましょう。
柔軟剤や香り付き洗剤の香りは、洗濯した衣類だけに付くわけではありません。
カーテン、寝具、タオル、ソファーカバー、クッションなど、家の中には多くの布製品があります。
それぞれに香りが付いていると、部屋の中で過ごしている間、長時間その香りに触れることになります。
使用量を確認する

香り付き製品を使う場合は、製品に記載された使用量を確認します。
(結構、規定量以上を使用していませんか?)
香りを強くしたいからといって使用量を増やすと、本人が慣れて気づきにくくなっても、衣類や室内には香りが強く残ることがあります。
消費者庁も、柔軟仕上げ剤や洗剤などを使用するときは、表示に従い、使用量の目安を参考にするよう案内しています。
まずは、現在どの程度使っているのかを確認してみてください。
一度に複数の商品を変えない
柔軟剤、洗剤、消臭剤を一度にすべて変えると、何を変えたことで楽になったのか分からなくなります。
最初は柔軟剤だけを止めてみる。
次に洗剤を見直してみる。
面倒ですが、このように順番で一つずつ変えた方が、自分にとって負担になっているものを見つけやすくなります。
家族全員の衣類を急に変えることが難しければ、まずは自分の衣類や寝具から試してみてもよいと思います。
ちなみに筆者中川は特定の洗濯洗剤がダメでした。洗剤を変更したところマシになりました。
寝室は優先して香りを確認したい場所

家の中でも、寝室は長い時間を過ごす場所だと思います。少なくとも1日の3分の1の時間「8時間」はここにいます。
寝具、パジャマ、カーテン、枕カバーなど、布製品が多くあります。さらに、
- 香り付きの柔軟剤
- 寝具用の消臭スプレー
- 香り付きの防虫剤
- 芳香剤
- シャンプーや整髪料
など、複数の香りが集まりやすい場所でもあります。
朝起きたときに頭が重い。
寝室へ入ると香りが強いと感じる。
布団に入ると香りが気になる。
そんな経験はありませんか。
このような場合は、寝具や寝室で使っている製品を一度確認してみてください。
香りを足して眠りやすい部屋にするのではなく、まずは香りの種類を減らし、何も加えていない状態に近づけてみます。
掃除用品や日用品の香りも重なっている
洗濯用品以外にも、日常的に使う製品には香りが付いています。
- 床用洗剤
- トイレ用洗剤
- 浴室用洗剤
- 除菌スプレー
- ハンドソープ
- シャンプー
- ボディーソープ
- 整髪料
- 防虫剤
などです。
一つの商品だけでは気にならなくても、家族が別々の商品を使うことで、家の中に複数の香りが残ることがあります。
(我が家は筆者以外の3人の商品がたくさんあり、整髪料はお願いして変えてもらったことがあります)
ここでも、すべてを一度に変える必要はありません。
使用する場所が広いものや、毎日使うものから順に確認していきましょう。
床用洗剤のように広い面積へ使うもの。
寝具や衣類のように長時間触れるもの。
部屋の空気へ直接広がるもの。
こうした製品から先に見直すと、変化を感じやすくなります。
においの原因を香りで隠していないか確認する

家の中に芳香剤や消臭剤を置く理由は、もともと気になるにおいがあるからかもしれません。
その場合は、香りを減らすだけでなく、においの原因も確認します。
例えば、
- 洗濯物の生乾き
- 浴室や洗面所の湿気
- 排水口の汚れ
- 生ごみ
- 靴箱の湿気
- エアコン内部の汚れ
- ペットのトイレ
- カーテンやソファーに付いた生活臭
などでしょうか。
においの原因が残ったまま、別の香りで隠そうとすると、元のにおいと芳香剤の香りが混ざってしまいます。
家の空気を整えるときは、
においを別の香りに置き換える
のではなく、
においの原因を減らす
という順番で考えていきましょう。
掃除、洗濯物の乾燥、湿気対策、排水口のお手入れなどで原因を減らせれば、強い芳香剤を使わなくても済む場合があります。
(使用しないのがベターです)
換気だけで解決しないこともある
香りが気になるとき、窓を開けたり換気扇を動かしたりすることが結構重要です。
ただし、
家の中で香り付き製品を使い続けている場合、換気だけで根本的に解決するとは限りません。
換気をして香りが弱くなっても、窓を閉めると再び強く感じる。
その場合は、換気不足だけでなく、室内に香りの発生源がある可能性があります。
換気をしながら、前述のように
- 芳香剤を外す
- 柔軟剤の使用を見直す
- 布製品を洗う
- においの原因を掃除する
といった対策を組み合わせます。
また、外から柔軟剤や排気などのにおいが入ってくることもあります。
外の香りが気になる場合は、窓を開ける時間帯や、どの窓から空気を入れるかも確認してみましょう。
家族の中で香りの感じ方が違うとき
香りの問題が難しいのは、家族全員が同じように感じるとは限らないことです。
ある人には心地よい香りでも、別の人には強すぎることがあります。
反対に、毎日同じ香りに触れている人は、その強さに気づきにくくなることもあります。
そのため、
「この香りは悪い」
「使ってはいけない」
と決めつけるより、
「この部屋にいると、私は少しつらく感じる」
「一週間だけ使用を止めて、変化を見てみたい」
と伝える方が、家族で試しやすくなります。
香りの好みを否定するのではなく、家族の中に感じ方の違う人がいることを共有します。
そして、家族間での協力が必要です。
家の中の香害は「家族の協力」でなんとかなることも多くあります。
家の香りを見直す順番
何から始めればよいか迷う場合は、次の順番で整理してみましょう。
1.空気へ直接香りを加えるものを止める
芳香剤、ルームフレグランス、消臭スプレーなどを一度外します。
2.柔軟剤の使用量や必要性を見直す
まずは柔軟剤だけを減らす、または一時的に止め、変化を確認します。
3.洗剤や寝具を確認する
衣類、寝具、カーテンなど、長時間触れる布製品の香りを確認します。
4.掃除用品や日用品を一つずつ見直す
床用洗剤、除菌用品、シャンプー、ハンドソープなどを、一度に変えず順番に確認します。
5.においの発生源を掃除する
湿気、生乾き、排水口、エアコン、ペット用品など、香りで隠していた原因がないか確認します。
6.数日間過ごして変化を見る
製品を変えた直後だけで判断せず、数日間過ごして、部屋の感じ方が変わるかを確認します。
この順番なら、どの製品を減らしたことで変化があったのか分かりやすくなります。
家づくりを考える場合は、建材や素材も別に確認する

ここまでお伝えしたのは、今住んでいる家で使う日用品や、暮らし方の見直しです。
新築やリノベーションを考える場合は、これに加えて、
- 建材
- 接着剤
- 塗料
- 断熱材
- 床材
- 造作家具
- 木の種類や香り
なども確認する必要が出てきます。
さらに、自然素材なら必ず香りが少ないとは限りません。
ヒノキや杉などの木にも香りがあり、人によって感じ方は異なります。
香害が気になる方が、自然素材の家や無添加住宅をどのように考えればよいかについては、先ほど紹介した記事で詳しく整理しています。
→「香害がしんどい人へ|自然素材の家が必ずしも良いとは限らない理由と、無添加住宅という選択」
まとめ|香りは一つずつ減らして確かめる
では、まとめです。
家の中の香りがしんどいときは、すべての製品を一度に変える必要はありません。
まずは、家の中にどのような香りがあるのかを確認します。
そして、
- 空気へ直接加える香り
- 柔軟剤や洗濯用洗剤
- 寝具や衣類に残る香り
- 掃除用品や日用品
- においを発生させている原因
の順に、一つずつ見直していきましょう。
特に、別の香りで隠す、ということはやめましょう。
何が負担になっているのかを確認し、必要のない香りを少しずつ減らすことです。
家族の中で感じ方が違う場合も、どちらが正しいかを決めるのではなく、一定期間だけ使用を止めて変化を確かめる方法があります。
家の空気は、目に見えません。
何かを加える前に、今あるものを一つずつまず確認です。
それが、家にいる時間を少し楽にするための第一歩になると思います。
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地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員
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