
「いい間取り、描きますよ〜」
住宅会社さんからこのように言われることが多々あります。
住まいづくり、多くの方はまず間取りや外観デザインに目が向いてしまいます。
けれど、土地の条件によっては、建物の計画よりも先に考えておかなければならないことがあります。
それが「外構計画」です。
特に高低差のある土地や擁壁が必要な土地では、外構の計画次第で建物の配置や予算まで大きく変わることがあります。
今回は、建物より先に外構工事を考えた方が良いケースについてご紹介します。
- 1. 建物より先に外構工事が必要になることがある
- 2. 高低差のある土地では擁壁計画が重要
- 2.1. 法面がある土地はそのまま使えないことがある
- 2.2. 擁壁の位置で建物配置が変わる
- 3. 駐車場計画は建物の配置にも関係する
- 3.1. 駐車スペースをどこに取るかで玄関位置が変わる
- 3.2. 道路との高低差がある場合は特に注意
- 4. 外構を後回しにすると起こりやすい問題
- 4.1. 建物は建つけれど車が停めにくい
- 4.2. 階段やアプローチが使いにくくなる
- 4.3. 追加工事で費用が大きくなる
- 5. 京都市の家づくりでは土地条件を先に確認したい
- 5.1. 高低差のある土地や狭小地では計画の順番が大切
- 5.2. 建物と外構を一体で考えることが後悔を防ぐ
- 6. まとめ|土地の条件によっては外構が先です
建物より先に外構工事が必要になることがある

平坦な土地であれば、建物の計画を進めながら外構を考えても大きな問題にならないこともあります。
でも、
・道路との高低差が大きい土地
・敷地内に段差がある土地
・擁壁の設置が必要な土地
・駐車場を造成する必要がある土地
こんなケースだと話が変わります。
建物をどこに配置するかより先に、土地を使える状態にすることを考えなければなりません。
建物は図面上では配置できますが、実際に車が入らない、階段が多すぎる、造成費が想定以上にかかるといった問題が後から見つかると大変なことになってしまいます。
高低差のある土地では擁壁計画が重要

京都市内でも、傾斜地や道路との高低差がある土地は少なくありません。
そのような土地では、まず高低差をどのように処理するのかを検討する必要があります。
法面がある土地はそのまま使えないことがある
土地の斜面を「法面」と言います。
土地の一部が斜面になっている場合、そのままでは建物を建てられないことがあります。
土地を有効活用するためには、
・擁壁を設置する
・土をすき取る
・盛土を行う
などの工事が必要になることがあるわけです。これらは建物工事とは別の費用になるため、早い段階で把握しておくことが大切です。
あまねこうの中川も、お客様が探してきた土地を調査に行った際、擁壁などの工事で1000万円以上必要になると伝えたところ、お客様が本気でびっくりしていた経験があります。
擁壁の位置で建物配置が変わる
擁壁をどこに設置するかによって、建物を配置できる範囲も変わったりします。
先に建物だけを計画すると、
「思っていた位置に駐車場が作れない」
「庭がほとんど取れない」
ということもあるわけです。
土地の形状によっては、まず擁壁計画を考え、その後に建物配置を決めないといけないケースも多くあります。
駐車場計画は建物の配置にも関係する

住まいづくりで意外と見落とされやすいのが駐車場です。
車が停められれば良いというわけではありません。毎日の使いやすさまで考える必要があります。
駐車スペースをどこに取るかで玄関位置が変わる
例えば、
・車から玄関までの動線
・買い物帰りの荷物運び
・雨の日の移動
などを考えると、駐車場の位置は暮らしやすさに大きく影響します。
駐車場をどこに配置するかによって、玄関の位置や建物の向きまで変わることも考えられます。
道路との高低差がある場合は特に注意
道路と敷地に高低差がある場合は、車の出入りにも配慮が必要です。
駐車場の勾配が急すぎると車を停めにくいですし、駐車スペースを確保するために大きな造成工事が必要になることもあったりします。
建物だけでなく、実際の生活まで含めて考えることが大切です。
外構を後回しにすると起こりやすい問題

外構計画を後回しにすると、建物完成後に思わぬ問題が見つかることがあります。
建物は建つけれど車が停めにくい
図面上では問題なく見えても、実際には車の切り返しが難しかったり、乗り降りしにくかったりすることがあります。
図面上では駐車できる…けれど実際には停めにくいということで裁判になった事例も存在します。
階段やアプローチが使いにくくなる
高低差のある土地では、外構計画によって階段の数やアプローチの長さが決まります。
毎日使う場所だからこそ、その使い勝手は重要です。
追加工事で費用が大きくなる
建物工事が終わった後に外構の問題が見つかると、
「もっと早く検討しておけば良かった」
というケースが多く発生します。
後から工事をやり直す方が費用も手間もかかるため、やはり外構計画は早めの検討がおすすめです。
京都市の家づくりでは土地条件を先に確認したい

京都市内は平坦な土地だけではありません。
地域によっては高低差のある土地や変形地も多くあります。
高低差のある土地や狭小地では計画の順番が大切
建物の間取りだけを先に考えるのではなく、
「駐車場はどうするか」
「高低差はどう処理するか」
「庭やアプローチはどう確保するか」
このようなことを最初に整理しておくことで、計画がスムーズになります。
建物と外構を一体で考えることが後悔を防ぐ
建物と外構は別々のものではありません。
玄関アプローチや駐車場がなければ暮らすことができません。
建物だけでなく敷地全体を見ながら、外構も含めて計画することが大切です。
まとめ|土地の条件によっては外構が先です

住まいづくりでは、建物が主役に見えると思います。
しかし土地の条件によっては、建物より先に外構工事を考えた方がうまくいくケースが実際には多くあります。
特に高低差のある土地や擁壁が必要な土地では、外構計画が建物配置や予算に大きく影響します。
土地を見ながら、
「どんな家を建てるか」
だけでなく、
「どう暮らすか」
まで考えることが、後悔の少ない住まいづくりにつながると思います。
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京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
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