無垢フローリングの上で寝そべる柴犬三匹

みなさんこんにちは。
京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」の中川です。

愛犬と暮らす家では、犬が滑りにくい床を選びたい。そう考える愛犬家はとても多いと思います。

最近では、ペット対応フローリングや滑り止めマットなど、犬の足腰に配慮した床材もかなり増えました。

ただ、中川自身が柴犬と暮らしていて感じるのは、

「滑りにくければ、それだけでいいわけではない」

ということです。

犬と暮らせば、抜け毛の掃除も毎日のこと。

だから床材は、

犬が滑りにくいこと。
そして、抜け毛を掃除しやすいこと。

この両方から考えてほしいと最近強く思っています。

その選択肢の一つとして、一度検討してほしいのが無垢フローリングです。

犬が滑るフローリングは足腰への負担を考えたい

犬は床を踏ん張って立ち上がり、走り、方向を変えます。

床がツルツルしていると足が滑りやすく、特に年齢を重ねて筋力が落ちてくると気になるところです。

そのため、愛犬との暮らしでは滑りにくい床を選ぶこと自体は大切です。

問題は、その先です。

犬が滑りにくい床でも抜け毛を掃除しやすいとは限らない

滑り止めマットの上で遊ぶ柴犬

実は、中川の自宅は事情があって無垢フローリングではありません。

柴犬を室内で飼っているため、滑り対策としてリビングなどにカーペット状のマットを敷いています。

愛犬にとっては確かに滑りにくくなりました。

ところが、実際に暮らしてみると、

抜け毛の掃除がかなり大変です。

滑り止めマットは柴犬の抜け毛が取りにくい

柴犬は、本当によく毛が抜けます。

特に換毛期になると、掃除しても掃除しても毛が出てきます。

平らなフローリングなら表面の毛を掃除機やワイパーで集めやすいのですが、カーペット状のマットでは毛が繊維の中へ入り込みます。

掃除機をかけても残っていることがありますし、絡んだ毛は簡単には取れません。

実際に犬と暮らしていると、

「滑らない」は犬にとって大切。
でも「掃除する」は飼い主にとって毎日のこと。

この両方を考える必要があると感じます。

静電気があると犬の毛やホコリが付きやすくなる

もう一つ、床材によって気になるのが静電気です。

滑り止め性能を持たせた床材の中には、表面に樹脂系の素材やシートを使っているものもあります。

こうした素材は、乾燥した時期などに静電気が起こりやすいものもあり、犬の抜け毛や細かなホコリが床に付きやすくなることがあります。

「犬が滑りにくくなったけれど、なぜか毛が床にまとわりつく」
「あれだけ掃除したのに、また毛が付いている」

ということが起こる理由の一つです。

そんな場合は、床材の表面や静電気が原因の一つかもしれません。

商品によって素材や表面加工は違うため、滑りにくさだけでなく、掃除のしやすさも確認して選びたいところです。

もちろん、滑りにくい床=静電気が起きやすいという意味ではありません。

素材によって違うため、床材を見るときは滑りにくさだけではなく、素材や掃除のしやすさも確認しておくのがポイントです。

犬の床材を「滑りにくさ」と「掃除しやすさ」で比較

無垢フローリングの上で寝そべる大型犬

愛犬の床材を選ぶときは、滑りにくさだけでなく、毎日の掃除まで考えて比べてみると分かりやすくなります。

床材犬の滑りにくさ抜け毛の掃除注意点
カーペット・滑り止めマット◎△毛が絡みやすく、水分が染み込みやすい
ペット滑り止め対応床材◎△〜○商品によって質感や静電気に差がある
一般的な複合フローリング×〜△◯表面仕上げによっては犬が滑りやすい
無垢フローリング○〜◎◎樹種・仕上げ選びが重要。爪傷や水分にも注意
愛犬と暮らす床材の比較
滑りにくさと抜け毛の掃除しやすさ

※あくまで一般的な傾向です。滑りやすさや掃除のしやすさは、素材・商品・表面加工・塗装によって変わります。

こうして比べてみると、すべてが◎になる床材があるわけではありません。

カーペットは犬が踏ん張りやすい反面、毛が絡みやすい。

一般的なフローリングは掃除しやすくても、犬が滑りやすい。

こうしたことから、犬が滑らないか」ということと「毎日掃除しやすいか」をセットで検討しましょう。

愛犬との暮らしに無垢フローリングを検討したい理由

無垢フローリングの上で寝そべるトイプードル

そこで候補に入れてほしいのが、無垢フローリングです。

無垢フローリングの良さは、

滑りにくさを考えながら、平らで掃除しやすい床をつくれること。

ただし、ここには少し注意が必要です。

無垢フローリングなら何でも犬が滑りにくいわけではない

無垢フローリングでも、

  • 樹種
  • 木の硬さ
  • 表面加工
  • 塗装

によって足触りは変わります。

表面をツルツルした塗膜で仕上げれば、無垢材でも犬が滑りやすくなることがあります。

ですから、

「無垢だから犬に良い」のではなく、「愛犬との暮らしに合わせた無垢フローリングを選ぶ」

ことが大切です。

一方で、カーペットのような繊維がないため、抜け毛は掃除機やワイパーなどで集めやすくなります。

今、中川自身がマットに入り込んだ柴犬の毛を掃除しているからこそ、この掃除のしやすさは床選びでかなり大切だと感じています。

犬に無垢フローリングを選ぶときは爪傷や水分にも注意

もちろん、無垢フローリングにも弱点はあります。

犬の爪で傷が付くことがありますし、特に柔らかい樹種では傷が目立つこともあります。

また、粗相や水分を長時間そのままにすれば、シミや変色につながることもあります。

ですから、無垢材を選ぶ場合も、

樹種・表面加工・塗装まで含めて、犬との暮らしに合っているかを見る。

ここが大切です。

愛犬の床選びは「滑らない+掃除しやすい」で考える

中川自身、柴犬の滑り対策としてマットを使いながら、抜け毛掃除の大変さを毎日感じています。

だからこそ、これから愛犬と暮らす家の床を選べる方には、

「滑りにくい」という一つの性能だけで選ばないでほしい

と思っています。

犬がしっかり踏ん張れる。

そして、飼い主が毎日掃除しやすい。

その両方を考えられる床材として、樹種や仕上げを選んだ無垢フローリングも、一度候補に入れてみてください。

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この記事を書いた人

中川 高士

中川 高士(あまねこう代表)

大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。

営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。

10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。

【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員

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