これから住まいづくりをスタートさせる方へ、

新築でもリフォームの現場でも、
「胴縁(どうぶち)」という言葉を聞くことが出てくると思います。

完成すると見えなくなる材料なので、少し分かりにくいかもしれません。

結論からいうと、
胴縁とは、壁や天井、外壁などの仕上げ材を取り付けるために使う細い下地材です。

仕上げ材を固定するだけでなく、壁面を整えたり、外壁では通気層をつくったりする役割もあります。

みなさんこんにちは。京都市で住まいづくりを手がける「あまねこう」です。今回は建築で使う材料「胴縁」について簡単に解説します。

胴縁(どうぶち)とは?

新築住宅の外壁下地の様子。胴縁という材料が見える
胴縁が施行されている
新築の

胴縁は、柱や間柱、構造用面材などの上に取り付ける細い下地材のことです。

その上から、

  • 石膏ボード
  • 板張り
  • 外壁材
  • その他の仕上げ材

などを施工したりします。

完成した住宅では見えなくなりますが、仕上げ材をきれいに取り付けるための土台になる材料です。

胴縁は住宅のどこに使われる?

マンションリノベーションでの内装下地「胴縁」
マンションリノベで
室内内装下地用の胴縁

胴縁は、住宅のさまざまな場所で使われます。

室内の壁に使う胴縁

室内では、壁の仕上げ材を固定するための下地として使うことがあります。

既存の壁に新しい下地をつくったり、壁面の凹凸を調整したりするときにも使われます。

リフォームでは、古い壁の上に新しく下地を組み直す場合にも登場します。

外壁では通気層をつくる役割もある

外壁でも胴縁は使われます。

例えば外壁通気工法では、外壁材と下地の間に胴縁を入れて空間をつくります。

この空間を空気が通ることで、壁の中に入った湿気を外へ逃がしやすくします。

外壁の場合は、仕上げ材を固定するだけでなく、通気のためのスペースを確保する役割も持っています。

胴縁には縦胴縁と横胴縁がある

胴縁は、取り付ける方向によって呼び方が変わります。

縦方向に取り付けるものを「縦胴縁」、横方向に取り付けるものを「横胴縁」と呼びます。

どちらを使うかは、仕上げ材を張る方向や施工方法によって変わります。

特に外壁では、空気の流れを妨げないように胴縁の方向や納まりを考える必要があります。

新築の外壁下地施工の様子。縦の胴縁が見える
外壁下地の
「縦胴縁」

胴縁の大きさはどのくらい?

胴縁には比較的細い木材が使われます。

例えば、

  • 15×45mm
  • 18×45mm

などのサイズが多く流通しています。

ただし、胴縁の寸法が全国共通で一つに決まっているわけではありません。

室内なのか外壁なのか、何を取り付けるのか、どのような施工方法なのか、など目的によって使用する寸法は変わります。

胴縁と間柱は何が違う?

前回の記事では「間柱」についてご紹介しました。

間柱と胴縁は、どちらも完成すると見えなくなる木材ですが、役割が少し違います。

材料主な役割
間柱壁の骨組みをつくる
胴縁仕上げ材を取り付けるための下地をつくる

例えば、間柱で壁の骨組みをつくり、その上に必要に応じて胴縁を取り付け、さらに石膏ボードなどを施工することがあります。

似ているようですが、使う目的は異なります。

マンションリノベーションで使う間柱については、

関連記事「マンションリノベーションの間柱とは?27×40・27×60とLVL、赤松無垢材の違い」で詳しく解説しています。

27*40mmのマンション間柱。LVL
マンション間柱と胴縁

胴縁は見えなくなるけれど仕上がりに関係する

住宅では、完成すると見えなくなる材料がたくさんあります。

胴縁もその一つです。

しかし、下地が曲がっていたり、取付間隔が適切でなかったりすると、その上に施工する仕上げ材にも影響します。

外壁では通気。

室内では壁の精度。

それぞれの場所で、胴縁は完成後の仕上がりを支えています。

見えるクロスや外壁材だけではなく、その裏側にある下地まで含めて一つの壁ができているということです。

まとめ|胴縁は仕上げ材を支える下地材

いかがでしょうか。

建築で使われる材料の名前や内容を覚えるのは大変だと思います。もう一度まとめます。

胴縁とは、住宅の壁や天井、外壁などに使われる細い下地材です。

主な役割は、

  • 仕上げ材を固定する
  • 壁面を整える
  • 外壁の通気層を確保する

といったものです。

間柱とは役割が異なり、施工する場所や仕上げ材によって寸法や取付方向も変わります。

完成してしまえば見えなくなる材料ですが、住宅の仕上がりを支える大切な部分です。

家づくりでは、完成してから見える材料だけでなく、その裏側にどんな下地が使われているのかを知ると、現場を見るのが少し面白くなると思います。

LVLの間柱を使ったマンションリノベーションの様子
マンションリノベでの下地工事の様子

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この記事を書いた人

中川 高士

中川 高士(あまねこう代表)

大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。

営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。

10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。

【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員

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