
「このまま一生賃貸でいいのかな…」
そんな不安を感じる方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
家賃を払い続けることへの不安。
老後の住まいへの不安。
周りが家を買い始めたときの焦り。
そういったものが重なると、
「やっぱり家を買った方がいいのかな」
と思うこともあるかもしれません。
たしかに、持ち家には持ち家の良さがあります。
自分たちの暮らしをカタチにできるわけです。
老後の住まいに対する安心感もあるかもしれません。
こどもにとって落ち着いた場所を用意できるかもしれません。
そういった良さは、持ち家にはたしかにあります。
ですが、すべての人が今すぐ家を買った方が良いわけでもないのです。
むしろ、今はあえて賃貸にいた方が良い人もいます。
京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」です。
家を買うことが本当に正解なのか、どうなのか。
そこに疑問を持って、賃貸か持ち家かを急いで決める必要はないのでは、という視点で整理してみます。
今回の記事は長文です。
目次で当てはまる項目を探していただくことも可能です。
- 1. 一生賃貸が必ず後悔につながるわけではありません
- 2. 「一生賃貸」で不安になりやすい理由
- 3. あえて賃貸にいた方が良い人の特徴は?
- 3.1. 住みたい地域がまだ決まっていない人
- 3.2. 転勤や転職の可能性がある人
- 3.3. 家族構成がこれから変わりそうな人
- 3.4. 収入や働き方が安定していない人
- 3.5. 住宅ローンを組むことで暮らしが苦しくなりそうな人
- 3.6. 家に強いこだわりがまだない人
- 3.7. メンテナンスや固定資産税の負担を避けたい人
- 3.8. 身軽に暮らすことを大切にしたい人
- 4. 賃貸にいることは、何も決めていないということではありません
- 5. ただし、不安を放置したまま賃貸を続けるのは注意です
- 6. 「一生賃貸」か「持ち家」かではなく、今の自分たちに合うかどうか
- 7. まとめ
一生賃貸が必ず後悔につながるわけではありません

「一生賃貸」と聞くと、なにか少し不安な響きがあるかもしれません。
家賃を払い続ける。
自分の資産にならない。
老後も住まいを借り続ける。
そう考えると、不安になるのも無理はありません。
でも、一生賃貸が必ず後悔につながるわけではないのです。
賃貸には、賃貸の良さがあります。
住み替えがしやすい。
家族構成や働き方に合わせやすい。
家の修繕やメンテナンスの負担は少ない。
大きな住宅ローンを背負わなくてもよい。
こういった身軽さは、持ち家にはない価値です。
住まいは、所有することだけが目的ではありません。
毎日の暮らしが無理なく続けられること。
今の自分たちに合った場所で暮らせること。
ここが、とても大切なわけですから。
「一生賃貸」で不安になりやすい理由

「一生賃貸」で不安になりやすい理由はいくつかあります。
まず、家賃を払い続けることへの不安が大きいと思います。
毎月家賃を払っても、家が自分のものになるわけではありません。そこに「もったいない」と感じる方は多いと思います。
次に、老後の不安です。
年金生活になっても家賃を払えるのか。
高齢になってから住み替えが必要になったらどうするのか。
そう考えると、賃貸のままでいいのか、と不安になります。
そして、周りとの比較です。友人や同僚が家を買い始めると、
「自分たちもそろそろ考えた方がいいのかな」
と思うことがあります。
ただ、ここで大切なのは「不安になったらすぐに家を買う」ことではありません。
不安の中身を整理することです。
不安の正体がハッキリしないまま家を買ってしまうと、今度は住宅ローンや生活費の不安へと続いてしまいます。
あえて賃貸にいた方が良い人の特徴は?

では、どんな人は今すぐ家を買わず、あえて賃貸にいた方が良いのでしょうか。
いくつか整理してみます。
住みたい地域がまだ決まっていない人
まず、住みたい地域がまだ決まっていない人です。
家を買うということは、住む場所をかなり大きく決めることでもあります。
どの地域で暮らしたいのか。
こどもがいる場合、どの学区で暮らしたいのか。
通勤や買い物、病院、実家との距離をどう考えるのか。
このあたりがまだハッキリしていない場合は、急いで家を買わない方が良いかもしれません。
賃貸なら、実際にその地域で暮らしてみる、ということもできます。
朝の道の混み方。
夜の雰囲気。
スーパーや病院の利便性。
雨の日の移動。
こういったことはは地図だけでは分かりません。住んでみて初めて分かるわけです。
住みたい地域がまだ決まっていないなら、賃貸で暮らしながら場所を見極めるのも大切な選択です。
転勤や転職の可能性がある人
転勤や転職の可能性がある人も、今すぐ家を買うかどうかは慎重に考えた方が良いと思います。
家を買っても、転勤の可能性がある。
(中川が若い頃、勤めていた会社がまさにこれでした)
通勤時間が長くなる。
住む場所を変えたくなる。
そうなると、家が負担になってしまうんです。
もちろん、転勤や転職があるから家を買ってはいけない、というわけではありません。
(転勤族なので家族のために家を買う、というお客様もいらっしゃいました)
ただ、数年以内に大きく働き方が変わる可能性があるなら、今は賃貸の身軽さを残しておく方が合右ことの方が多いのではないでしょうか。
家は、一度買うと簡単には動けません。
だからこそ、働き方がまだ落ち着いていない時期は、無理に決めきらないことも大切です。
家族構成がこれから変わりそうな人
家族構成がこれから変わりそうな人も、賃貸にいた方が良いかもしれません。
これから結婚を考えている。
こどもを考えている。
こどもの人数はまだ分からない。
親との同居や介護の可能性がある。
こういう時期は、必要な部屋数や暮らし方が大きく変わります。今の考えだけで家を買うと、数年後に
「部屋が足りない」
「場所が合わない」
「間取りが使いにくい」
となるかもしれません。
もちろん、将来を見越して家づくりをすることは可能です。
しかしあまりにも先が見えていない段階では、賃貸で暮らしながら家族の形を見ていく方が良いのではないでしょうか。
住まいは、今だけではなく、少し先の暮らしにも関わります。焦らない方が良い時期があります。
収入や働き方が安定していない人
収入や働き方がまだ安定していない人も、家を買うタイミングは慎重になりたいところです。
住宅ローンは、長く長く続く支払いです。
今の収入で借りられるかどうかだけではなく、この先も無理なく返していけるかが大切です。
転職したばかり。
独立したばかり。
収入の波が大きい。
これから働き方を変えたい。
そういう時期に無理をして住宅ローンを組むと、暮らしの余裕がなくなってしまうかもしれません。
家を買うこと自体が悪いわけではないんです。ただ、生活を苦しくしてまで買うものではないと思います。
家は、暮らしを良くするためのもの。
家を買ったことで、毎日の暮らしがしんどくなるなら、少し立ち止まった方が良いです。
住宅ローンを組むことで暮らしが苦しくなりそうな人
住宅ローンを組むことで、明らかに暮らしが苦しくなりそうな人も、今は賃貸にいた方が良いかもしれません。
毎月の返済で余裕がなくなる。
教育費が不安になる。
急な出費に対応できない。
外食や旅行を全部我慢するのはツラい。
そういう状態で家を買うと、家のために生活しているような感覚になってしまいます。
これは、あまり良い状態とは言えません。
家は、暮らしの土台です。それが、暮らしを圧迫するものになってしまうと本末転倒です。
借りられる金額と、返しながら暮らせる金額は違います。
「家賃がもったいないから」
「年齢的にそろそろだから」
という理由だけで、無理に住宅ローンを組む必要はありません。
家に強いこだわりがまだない人
家に強いこだわりがまだない人も、無理に注文住宅を考えなくても良いと思います。
これは、家を建てる側としては少し言いにくい話です。
ですが正直に言うと、実際そう思います。
どんな暮らしをしたいのか。
どんな家なら心地いいのか。
何を大切にしたいのか。
ここがまだ見えていない段階で家づくりを進めると、判断基準が持ちにくくなります。
間取りも、素材も、設備も、土地も、全部がなんとなくになってしまう。
そうなると、あとで
「これで良かったのかな」
と後悔の元になってしまいます。
もし、家に対してまだ強いこだわりがないなら、まずは賃貸で暮らしながら、自分たちの暮らし方を観察してみるのも良いと思います。
朝の動き。
洗濯の仕方。
料理の頻度。
収納の使い方。
音や暑さ寒さへの感じ方。
そういう毎日の中に、家づくりのヒントがあると思います。
メンテナンスや固定資産税の負担を避けたい人

持ち家には、住み始めてからの負担があります。
固定資産税。
住宅設備機器の交換。
外壁や屋根のメンテナンス。
水まわりの修理。
こういったお金や手間は、家を持つ以上必ず発生します。
でも賃貸の場合は建物そのものの大きな修繕は、基本的には貸主側の管理です。
もちろん、賃貸にも家賃や更新料などの支出はあります。ただ、建物を長く維持していく責任は、持ち家とは比較になりません。
家のメンテナンスまで自分たちで考えるのは負担が大きい。
今はそこまで背負いたくない。
そう感じる人なら、賃貸の方が合っていると言えると思います。
身軽に暮らすことを大切にしたい人
身軽に暮らすことを大切にしたい人も、賃貸が合っている場合があります。
住む場所を変えやすい。
暮らしに合わせて部屋の広さを変えやすい。
仕事や家族の変化に合わせやすい。
これは賃貸の大きな魅力です。
持ち家は、安心感があります。
一方で、簡単には動けないという面もあります。
家を持つことが安心になる人もいれば、動きにくさが負担になる人もいます。
どちらが良いという話ではありません。自分たちにとって「どちらが自然か」です。
もし、今の暮らしで身軽さを大切にしたいなら、無理に家を買わない選択もあって良いと思います。
賃貸にいることは、何も決めていないということではありません
賃貸にいることを、
「まだ何も決めていない状態」
のように感じる方もいます。住宅業界がそのように誘導しているような気さえします。
でも、そうではありません。
賃貸にいることも、ひとつの選択です。
今は場所を決めきらない。
今は住宅ローンを背負わない。
今は暮らしの変化に対応しやすくしておく。
そういう選択があって良いと思います。
大切なのは、なんとなく賃貸を続けることではありません。
今の自分たちにはなぜ賃貸が合っているのか。
ここを分かったうえで賃貸にいるなら問題はないわけです。
理由がある賃貸暮らしなら、不安は小さくなるはずです。
ただし、不安を放置したまま賃貸を続けるのは注意です

一方で、不安を放置したまま賃貸を続けるのには注意も必要です。
老後の家賃が不安。
今の家が狭い。
こどもの環境を落ち着かせたい。
ずっと家賃を払い続けることにストレスを感じている。
こうした不安があるのに、考えるのが面倒だから先延ばしにしている。
こういうケースでは、一度きちんと整理した方が良いと思います。
賃貸にいることが悪いわけではありません。
考えないまま時間だけが過ぎていくことが、あとで後悔につながることがあります。
今すぐ買う必要はありません。ただ、今の暮らしに何が合っていて、何が不安なのか。
そこは早めに言葉にしておく方が良いかもしれません。
「一生賃貸」か「持ち家」かではなく、今の自分たちに合うかどうか

住まいの話は、
「賃貸か持ち家か」
どういうわけか二択になりがちです。
でも本当は、もう少しゆっくり考えて良いのではないでしょうか。
今は賃貸が合っている。
数年後には持ち家を考えても良いかもしれない。
今は場所を決めきらず、暮らし方を見ている時期。
そういう考え方もあって良いのではないでしょうか。
一生賃貸で後悔するかどうか。そこだけを考えると、不安が大きくなります。
けれど、
「今の自分たちに合う住まい方は何か」
と考えると、少し整理しやすくなります。
家を買うことが正解の人もいます。賃貸にいた方が良い人もいます。
今はまだ買わない方が良い時期の人もいます。
大切なのは、周りの言葉ではなく、自分たちの暮らしを基準にすることです。
まとめ
「一生賃貸」が、必ず後悔につながるわけではないことはご理解いただけたと思います。
賃貸には、身軽さがあります。
暮らしの変化に合わせやすい良さがあります。
住宅ローンを背負わず、今の暮らしを整えやすいという面もあります。
住みたい地域がまだ決まっていない人。
転勤や転職の可能性がある人。
家族構成がこれから変わりそうな人。
収入や働き方が安定していない人。
住宅ローンを組むことで暮らしが苦しくなりそうな人。
家に強いこだわりがまだない人。
こういう方は、今すぐ家を買うよりも、あえて賃貸にいた方が良い場合があります。
ただし、何も考えずに賃貸を続けるのではなく、自分たちはなぜ今賃貸が合っているのかを整理しておくことが大切です。
家を買うかどうかは、焦って決めるものではありません。
まずは、自分たちの暮らし方、働き方、家計、これからの変化を見つめてみること。
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京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
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