
みなさんこんにちは。京都市で注文住宅を手がける「あまねこう」の中川です。
実は先の1月から先日まで、開業以来いちばんと言ってよいほどの忙しさでした。いや、忙しいという言葉を通り越していたかもしれません。
それでも、仕事ですから、関係者の方々、そして何よりお客様にご迷惑をかけないようにと踏ん張っていました。とはいえ、実際にはかなりご迷惑をおかけしたと思います。
この場を借りてお詫び申し上げます。先週は少し体を壊して寝込んでしまい、自分自身も反省することが多い日々でした。
そんな慌ただしさと忙しさで、ふと思い出したことがあります。
若いころのゴールデンウィーク、住宅展示場で営業をしていた時代のことです。
今回はその頃の話を交えながら、ゴールデンウィークで家づくりを始める方へ向けて、家づくりスタートのヒントを書いてみたいと思います。
ゴールデンウィークの住宅展示場めぐりを思い出す理由
この時期になると、昔の展示場営業の空気を思い出します。
今とは時代も働き方も違いますが、ゴールデンウィークが家づくりのきっかけになりやすいことは、今も昔も変わらないように感じます。
昔のゴールデンウィークは展示場営業が本当に過酷でした

私は当時、大阪の花博にある総合住宅展示場、そして万博公園の近くにある千里の総合住宅展示場に所属していました。
千里の展示場については、当時、日本一の来場件数を誇っていたのではないかと記憶しています。とにかく来場者数が多く、ゴールデンウィークになると、展示場は大変な熱気に包まれていました。
なぜ地獄のようだったのかというと、単純にお客様が多すぎて対応しきれないのです。接客そのものも大変なのですが、本当の大変さはそのあとにありました。
展示場営業のあとに待っていた「速訪」の現実

当時、私が勤めていた某大手ハウスメーカーでは、「速訪」と呼ばれる行動が必須でした。
これは文字どおり、できるだけ早く訪問するというルールで、接客した日を含めて3日以内に、来場者全員へ訪問面談をしなければならない、というものでした。
18時ごろまで住宅展示場で接客し、そのあとカタログや資料をカバンや紙袋に詰め込んで、すぐに営業へ向かうわけです。今振り返ると、なかなかすごい時代でした。
花博・万博の住宅展示場は来場者数が桁違いでした
花博展示場も万博展示場も、隣に大きな公園がありました。ですから、ピクニックやお出かけの流れで立ち寄られるご家族も多かったのです。
なんとなくの記憶ではありますが、営業マンひとりで1日に10組以上を対応していたと思います。
4月29日から5月5日までの7日間で、70件以上のアンケートを取得し、それをその日から3日以内に訪問する。しかも、日中は展示場勤務ですから、訪問はすべて夜です。
もちろん、実際には訪問しきれません。ゴールデンウィーク中はご不在のご家庭も多く、訪問できない、面談できないというケースもたくさんありました。そこから先は、まさに地獄でした。
ゴールデンウィークで家づくりを始める人が多い理由

今の時代、当時のような働き方はもうほとんどないと思いますし、モデルハウスが鮨詰めになるような光景も少なくなったかもしれません。それでも、ゴールデンウィークをきっかけに家づくりスタートを切る方は今も多いはずです。
まとまった休みは家づくりスタートに向いています
家づくりは、思いつきだけでは進みません。ご家族で話し合ったり、今後の暮らしをイメージしたり、何から始めるべきかを整理したりする時間が必要です。
その点、ゴールデンウィークのような連休は、家づくりを始めるにはとてもよいタイミングです。普段は忙しくて後回しになっていたことも、少し立ち止まって考えやすくなります。
家づくりを急いで決める必要はありませんが、最初の一歩を踏み出すには十分な機会です。「そろそろ考えようか」と話すだけでも、立派なスタートだと思います。
住宅展示場めぐりやモデルハウス見学が最初の行動になりやすい
ゴールデンウィークになると、「住宅展示場めぐりをしてみよう」「モデルハウスを見に行ってみよう」と考える方は少なくありません。
実際、家づくり初心者にとって、モデルハウスは住まいのイメージを具体化しやすい場所です。写真や間取り図だけではわからない、広さの感覚、動線、素材感などを体感できます。
ただし、モデルハウスはあくまで魅力的に見せる工夫がされた空間でもあります。ですから、見学そのものはとても有意義ですが、「きれいだった」で終わらせず、自分たちの暮らしに置き換えて考えることが大切です。
ゴールデンウィーク後に差がつくのは準備した人です
家づくりは、連休中に全部決めるものではありません。むしろ大切なのは、連休をきっかけにどれだけ良い準備ができたかです。
展示場を何件回ったかよりも、自分たちがどんな暮らしをしたいのか、予算をどう考えるのか、何を優先したいのかが少しでも整理できている方が、その後の進み方はずっとスムーズになります。
ゴールデンウィーク後に差がつくのは、たくさん見た人というより、きちんと考え始めた人だと感じます。
家づくり初心者がゴールデンウィーク前後に意識したいこと

ゴールデンウィークで家づくりを始めるなら、やみくもに動くより、少しだけ順番を意識するのがおすすめです。ここを押さえておくだけで、住宅展示場めぐりやモデルハウス見学がぐっと有意義になります。
住宅展示場に行く前に「何を知りたいか」を決める
展示場へ行く前に、まずは「自分たちは何を知りたいのか」を整理しておくと、見学の質が変わります。
たとえば、間取りを見たいのか、性能を知りたいのか、資金計画の考え方を知りたいのか。それだけでも、営業担当に聞く内容が明確になりますし、見学後の比較もしやすくなります。
住宅展示場に行く前の考え方については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
→ 『住宅展示場に行く前に知っておきたいこと|家づくり初心者が失敗しやすいポイント』
モデルハウスでは「理想」より「現実の暮らし」で見る
モデルハウスは魅力的です。設備も内装も整っていて、「こんな家に住みたい」と思わせる力があります。
ただ、見るときに大切なのは、理想の演出だけに引っ張られないことです。自分たちの生活に合う広さか、家事動線は無理がないか、収納は足りるか。現実の暮らしに照らして見ることで、モデルハウス見学は何倍も意味のあるものになります。
間取りを見る前に整理しておきたいことは、こちらの記事でも触れています。
→ 『間取りを見る前にやるべきこと|家づくり初心者が見落としがちなポイント』
家づくりスタートは情報収集より「軸づくり」が大切です
家づくりを始めると、どうしても情報が気になります。性能、設備、デザイン、補助金、土地、住宅ローンなど、見ようと思えばいくらでも出てきます。
でも、最初から全部を追いかけようとすると、かえって迷いやすくなります。家づくりスタートで本当に大切なのは、情報を増やすことより、自分たちの軸をつくることです。
どんな暮らしがしたいのか。何を優先したいのか。予算はどこまで考えるのか。その軸があると、住宅展示場めぐりも、モデルハウス見学も、ただの見学ではなくなります。
家づくりの初動については、こちらの記事も参考になると思います。
→ 『ゴールデンウィーク前に知っておきたい家づくりの始め方|初心者がやるべき初動とは』
→ 『家づくりで何から始める?ゴールデンウィーク中にやるべき準備と行動』
→ 『ゴールデンウィーク後に差がつく家づくり|動いた人と迷った人の違いとは』
まとめ

今回は、昔のゴールデンウィークの住宅展示場営業を思い出しながら、ゴールデンウィークで家づくりを始めることについて書いてみました。
要点をまとめると、次のようになります。
- ゴールデンウィークは家づくりスタートのきっかけにしやすい
- 住宅展示場めぐりやモデルハウス見学は、最初の行動として有効
- ただし、見学前に目的を整理しておくことが大切
- 家づくり初心者ほど、情報収集より先に「自分たちの軸づくり」を意識したい
- ゴールデンウィーク後の進み方は、連休中の準備で大きく変わる
GW前後で動き出すお客様の役に立てばいいなあと、本気で思っています。失敗しない住まいづくりのためにも、まずは焦らず、ご家族で「どんな暮らしがしたいか」を話すところから始めてみてください。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
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いい家を建てたいなら、
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