家の真ん中にエアコン!?注文住宅ならではの工夫

みなさんこんにちは。
京都市西京区で注文住宅を手がける「あまねこう」工事担当の中川です。
現在進行中の現場では、エアコン設置のための少し変わった工事を行っています。
「エアコンの工事って、完成間際じゃないの?」と思われるかもしれません。
たしかに多くのケースでは終盤に行いますが、今回は少し事情が違います。
このお住まい、なんとエアコンの設置場所が「家のど真ん中」なんです。
隠蔽配管だけじゃない!家具と連動したエアコン設置
通常、エアコンの室外機は壁のすぐ外に設置されますが、家の中心に設置する場合、そう簡単にはいきません。
壁の中に配管を通す**「隠蔽配管」**という手法もありますが、
今回はそれだけでは不十分。
なぜなら、
- 見た目をスッキリ保ちたい
- メンテナンスもできるようにしておきたい
という2つのご要望があったからです。
家具の中にエアコン!?点検可能な設計に
そこで登場したのが、エアコン本体を半分家具で隠す工夫。
設置場所はリビングと洗面室の間の壁。
そこに専用家具を造作し、エアコン本体と配管を美しく隠しました。
ただし「完全に隠す」のではなく、メンテナンスや点検ができるように工夫も。
- エアコン配管は家具の中を通り、真下に落として床下へ
- 床下点検口から配管のチェック・交換が可能
この構造により、隠蔽配管の見た目の美しさと、点検のしやすさを両立させています。
家具工事+電気工事+大工工事が連携して実現

この工事、実は「家具屋さんだけでは完結しない」作業です。
- 家具を設置する大工さん
- エアコン配管を通す電気屋さん
- 最終的に空調機器を設置する空調業者さん
職方どうしの打ち合わせと連携がカギなんです。
大工さんには下地位置や家具の強度を調整してもらい、
電気屋さんには配管の取り回しと点検性を考慮してもらいながら施工してもらいました。
格子パネルは脱着式|お掃除も楽ちん
ちなみに、エアコンの前面に取り付けた木製格子のパネルはマグネット式の脱着構造。
見た目はしっかりしていますが、メンテナンスのときは簡単に取り外せるようになっています。
使っているのはネオジム磁石。
地震でも落ちないような強力タイプなので、外すときは少し力がいりますが、安心感は抜群です。
美観・メンテナンス性・通気性をすべて両立

新築だからこそ、**「エアコンの配管が見えるのはちょっと…」**と感じる方は多いはず。
今回は、そんなお客様の声に応えるべく、
- 家具による美観の確保
- メンテナンス可能な隠蔽配管
- 大工さん・電気屋さんとの連携
といった注文住宅ならではの工事になりました。
次回、エアコン本体の設置編へ!
今回は無事に家具と配管の設置が完了しました。
エアコン本体の設置工事はもう少し先になりますが、続報としてご紹介予定です!
引き続き、現場からレポートをお届けいたします。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。