木の机、天板に何を塗るか マンションリノベーションで少し忙しくしています。現場に木材を運んでいる時に良く考えるのは、「木」ってやっぱり良いなぁということ。京都市西京区で自然素材を使った住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。 建築業界にいると同業種の方々と集まったりして建築談義になったりします。みなさんの大切にしている思いや、それに伴う工事の進め方などを聞いていると「なるほどなぁ」と思うことが多々あります。そんな中「ん?」と思うことがあったのでご紹介いたします。それは木の机や天板の仕上げです。 「ウレタン塗装」を選ぶ人が多い 天板に何を塗るか、という話題になるとほとんどの方が「ウレタン」と答えます。ウレタン塗装というのは耐候性があり汚れにくいというメリットがあるウレタン系の上塗り材です。無垢材と呼ばれる、木をそのまま切り出した材料に塗るのに躊躇なく「ウレタン」と答える人が多い。もちろんウレタンの良さもあるのですが、ウレタンを使うと無垢材の良さ、メリットを損ねてしまうので、中川はウレタン使うならそもそも無垢材じゃなくて良いのでは、と思ってしまいます。特に塗った直後はキレイなのですが数年経った時の劣化がひどく、直すのはプロじゃないとできない。長寿命を目指す今の住まいづくりに逆行していると感じてしまいます。 ウレタン以外の塗料とは 無垢材を使うならオイルが良い、中川は常にそう思っています。オイルは油なので「浸透系塗料」と呼ばれます。浸透系塗料の中には有機溶剤(要するにシンナーなど)を含むものが多いので自然系のオイルが良いと思います。 このオイルは塗った後に消毒のためのアルコールで拭いたりしてもOK、しかも自然素材ということでめっちゃオススメ。イタリア料理店のカウンターやテーブルでも先日採用いたしました。 この机は接着剤を使わないというコンセプトで製作。オイルは「キヌカ」という米ぬかから作られたオイル。100%植物系で混ざり物が入っていません。シックハウス症候群、化学物質過敏症の方にも安心なオイルです。 お手入れが楽なのが嬉しいオイル塗装 そして何よりも自然素材系のオイルはよく浸透するので「プロでなくても塗りやすい」ということがポイント。お手入れの必要があった時でも、ご自身で出来るのです。ランニングコストも安くつくオイル。天板、机を塗る際にはぜひご検討くださいね。