リフォームの際、普通に間取りをご要望されるのだけど、まず知らないので問題が起きるかもしれない注意点をご紹介します。
京都市西京区で自然素材での住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。

◼︎部屋は水平、垂直だという錯覚

その注意点とは「水平」「垂直」です。

部屋をご覧になってください。だいたい部屋は四角いですね。立体で考えても直方体だと考えます。
これ実は大きな間違いです。「だいたい」と書きましたがこれ本当にだいたいです。

建築用語で「矩手(かねて)」といいます。直角のことです。ほとんどのお客様が水平垂直だと思いこみ、家具の配置、設備の配置、部屋の広さをご要望されるのですが、うまくいかないことが多いのです。床でさえ水平だと思ったり、どの部屋も床が同じ高さだと思ってはいけません。

◼︎リフォームの際は特に注意が必要

画像は現場で使うレーザーと呼ばれる機械。水平、垂直を見ることができます。この写真に写っている壁は、床から天井までの垂直で1cm以上違っていました。
このために新しい下地を作ることになるわけですね。その下地の分だけ少し部屋が狭くなるわけです。
許容できるお部屋だと良いのですが、家具、特に作り付けの家具設置の場合はミリ単位での調整が必要なので「矩手」が非常に重要です。家具屋さんによっては家具製作を嫌がるケースもあるんです。

住宅会社の現場調査の際に「矩手、出てますか?」など聞いてみてください。「わっ、このお客さん、よく知ってる」となり、丁寧に提案してくれるかもしれませんね(笑)