
みなさんこんにちは。
京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」の中川です。
早速ですが家づくりで、リフォームをご検討の
「何社か相見積もりを取ってもいいですか?」
と聞かれることがあります。
少しでも適正な価格で依頼したい。
会社ごとの違いも知りたい。
そう考えて複数の住宅会社から見積を取ること自体は問題ありません。
ただ、中川がこれまで相見積もりの話を聞いてきて、いつも少し気になることがあります。
それは、
本当に同じ条件でお客様が比較できているのだろうか?
ということです。
相見積もりを取ること自体は問題ありません

相見積もりには、
- 費用の目安を知る
- 会社ごとの提案を見る
- 説明の分かりやすさを比べる
- 自分たちに合う住宅会社を探す
という意味があります。ですから「相見積もりは取らない方がいい」ということはありません。
ただし、金額だけを横に並べて、
「ここが一番安い」
と判断する場合には少し注意が必要です。
相見積もりなのに、条件が揃っていないことが多い
中川は、これまで何度も、
「他社さんにも見積をお願いしています」とお客様から聞いてきました。冒頭にも書いたように相見積もりを取るのはお客様にとっては自然なことです。問題ありません。
でも、その際に各社の条件を揃えるための、
- 共通の間取り資料
- 仕様書
- 仕上表
- 設備仕様(例えば住設機器メーカーの見積書や品番)
などが整理された資料を見せてもらったことがほとんど
つまり、
同じ家について見積を取っていても、本当に同じ内容を見積しているのか分からない
ということです。
これは相見積もりを考えるうえで、お客様にとってもかなり大きなポイントだと思っています。
同じ工事名でも、見積内容は違う

例えば「床の工事」と書いてあっても、
A社は既存下地をそのまま使う。
B社は高さ調整まで見込んでいる。
C社は下地からやり直す前提。
ということもありえます。
キッチンでも、
メーカーの指定はあるのか、
本体価格だけなのか、
食洗機まで含むのか、
収納や水栓、面材のグレードは同じなのか。
などなど、その内容によって金額は大きく変わります。
表面上は同じ「キッチン工事」「フローリング工事」でも、実際の中身は違うわけです。
本当に金額を比べるなら、条件を揃える必要がある
価格そのものを比較したいのであれば、本来は、
同じ間取り、同じ仕様、同じ設備、同じ工事範囲
で見積を依頼する必要があります。
例えば、
A社 2,500万円
B社 2,700万円
という数字だけでは、A社が200万円安いとは言い切れないことがあるのです。
B社には外構や照明、下地補修の予算見込みが入っていて、A社では別途(工事の際に確認)になっているかもしれないからです。
金額差を見る前に、
何が含まれていて、何が含まれていないのか
を見る必要があります。
住宅会社の相見積もりは、完全な横並びにしにくい

ところで、実は注文住宅やリフォームでは、条件を完全に揃えること自体が難しいところがあります。
なぜなら住宅会社によって、
- 間取りの考え方
- 素材の選び方
- 断熱や構造の考え方
- 納まり
- 予算の使い方
が違うからです。特に注文住宅の場合は間取りが違う(延べ床面積が違う)などの理由も影響します。
同じ要望を聞いても、提案そのものが変わります。
これは家電量販店で、
「同じ型番のテレビをどこで安く買うか」
を比べるのとは違います。
住宅会社の場合は、商品そのものが最初から同じではないからです。
相見積もりでは「何を見て見積したか」を確認してほしい
中川が相見積もりで確認してほしいと思うのは、総額だけではありません。
例えば、
現場をどこまで見ているか。
見えない部分のリスクを説明しているか。
要望をそのまま入れるだけではなく、別案を出しているか。
将来のメンテナンスまで考えているか。
こうした部分です。
見積書の金額には表れにくいですが、実際の住まいづくりでは大きな違いになります。
特にリフォームでは、工事を始めてから分かることもあります。
最初から安い金額を出すことと、起こり得ることまで考えて見積することは、必ずしも同じではありません。
安い理由も、高い理由も聞いてみる
例えば3社の見積が、
A社 200万円
B社 230万円
C社 260万円
だったとします。
このとき、
「A社が安いからお得」
と決める前に、
なぜ60万円の差があるのか
を聞いてみてください。
必要な工事が省かれているのかもしれない。
材料が違うのかもしれない。
逆にC社に不要な工事や、想定される工事予算が含まれている可能性もあります。
高い方が正しいわけでも、安い方が悪いわけでもありません。
理由が初めて比較できます。
相見積もりは「価格比較」より「提案比較」
こうなると住宅会社の相見積もりは、単純な価格比較というより、
その会社が何を見て、どう考えたのかを比べるもの
ということかもしれません。
何を大切にしている会社なのか。
どこにお金をかける提案なのか。
自分たちの暮らしをどこまで理解してくれているのか。
そこまで見ていくと、単純に「一番安い会社を選ぶ」とは少し違った判断になるはずです。
相見積もりを取ること自体はOKです。
ただ、条件が揃っていない見積書を金額だけで並べても、正しい比較にはなりにくいのはご理解いただけたと思います。
というわけで、金額差を見る前に、
「なぜ、この内容と金額になっているのですか?」
と、ぜひ聞いてみてほしいと思います。
その答えに、その住宅会社の考え方が出ると思います。みなさまの家づくりが成功しますように願っております。
京都市で家を建てるなら
地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格・公的な役職】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産評価審査委員会委員
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