梅雨の湿気対策は
「原因」と「考え方」と
「対策」を分けて考える

「梅雨になると、家の中がジメジメする」
梅雨の時期になると不快に感じる日が多くなります。
窓を開けてもすっきりしない。
洗濯物が乾きにくいし、部屋干しのにおいは気になる。
収納の中まで湿っぽい。というか家の中全体が湿っぽい。
そんな悩みを感じる方も多いでしょう。
湿気対策というと、除湿機を置く、窓を開ける、換気扇を回す、といった方法を思い浮かべるかもしれません。
それらも大切なのですが。。。
梅雨のジメジメを考えるときは、まず次の3つに分けて整理するとわかりやすくなります。
・なぜ家の中がジメジメするのか
・湿気をどう考えればよいのか
・暮らしや住まいづくりで何ができるのか
京都市で住まいづくりを手掛ける「あまねこう」では、湿気対策を一つの方法だけで解決しようとするのではなく、室温、換気、除湿、断熱、日射、素材、暮らし方を合わせて考えることが大切だと考えています。
今回は、これまでに書いた湿気に関する記事を整理しながら、梅雨の湿気対策をまとめてまいります。
- 1. 梅雨の湿気対策は 「原因」と「考え方」と「対策」を分けて考える
- 2. 家の中がジメジメする理由は、 湿度だけではありません
- 3. 湿気は「なくすもの」ではなく 「整えるもの」です
- 4. 暮らしの中でできる梅雨の湿気対策
- 4.1. 換気は空気の流れを意識する
- 4.2. 部屋干しは湿気を増やす原因にもなる
- 4.3. 収納の中に湿気をため込まない
- 5. 住まいづくりで考えたい湿気対策
- 5.1. 風が通る間取りを考える
- 5.2. 日射対策で室温上昇を抑える
- 6. 自然素材だけで湿気の悩みがなくなるわけではありません
- 7. 梅雨の湿気対策は3つの記事で整理できます
- 7.1. 湿気への考え方を知りたい方へ
- 7.2. 具体的な湿気対策を知りたい方へ
- 7.3. 家の中がジメジメする理由を知りたい方へ
- 8. まとめ|湿気対策は原因を知り、 住まいと暮らしで整えることが大切です
家の中がジメジメする理由は、
湿度だけではありません

家の中がジメジメすると、「湿度が高いから」と考えてしまいませんか。
湿度はもちろん要因のひとつです。
しかし、湿気の感じ方は湿度の数字だけでは決まりません。
結構見落とすのが実は、室温です。
基本的に(物理的に)外の気温より、家の中の室温の方が高くなります。
特に梅雨の時期であれば、日当たりの良い部屋、西日が強く入る部屋、風が通りにくい部屋、屋根や外壁から熱が伝わりやすい家では、室内がムワッと暑くなることがあります。
暖かい空気は水蒸気を多く含みやすいため、そこに料理、洗濯、入浴、部屋干しなどの湿気が加わると、ジメジメ感が一層強くなります。
つまり、梅雨のジメジメは、
・外から入る湿気
・家の中で発生する湿気
・室温の高さ
・空気の流れにくさ
これらが重なって起こるわけです。
室温と湿気の関係については、下記の記事で詳しくまとめています。
→ 『家の中がジメジメする理由とは?|室温と湿気の関係から考える住まいづくり』
湿気は「なくすもの」ではなく
「整えるもの」です

湿気というと、悪いもののように感じていませんか。湿気は完全になくせば良いというものではありません。
空気が乾燥しすぎると、喉や肌が乾きやすくなります。その他にも湿気がないと困ることが結構あります
問題になるのは、湿気が多すぎる状態です。
湿気が多すぎると、
・空気が重たく感じる
・洗濯物が乾きにくい
・部屋干し臭が出やすい
・カビが発生しやすい
・収納の中が湿っぽくなる
このような悩みにつながります。
ということは、住まいの湿気対策は湿気をゼロにしようとするのではなく、ちょうどよい状態に整えることが大切だということです。
湿気の基本的な考え方については、下記の記事で詳しくまとめています。
→ 『梅雨のジメジメ対策は家づくりで変わる?|湿気に悩まない住まいの考え方』
暮らしの中でできる梅雨の湿気対策

梅雨の湿気対策には、日々の暮らしの中ですぐにできることもありますので紹介します。
換気は空気の流れを意識する
窓を開けるだけでは、十分な換気にはなりません。
大切なのは、空気の入口と出口をつくることです。
風が通るように窓を開けたり、換気扇を上手に使ったりすることで、湿気がこもりにくくなります。
湿度計を置いて、外と室内の状態を見ながら調整するとわかりやすくなります。
部屋干しは湿気を増やす原因にもなる
梅雨は部屋干しが増える時期です。
そして、洗濯物から出る水分は、家の中の湿気を増やす原因になります。
部屋干しをする場合は、風が通る場所に干すこと。
除湿機やエアコンを併用すること。
洗濯物を密集させすぎないこと。
こうした工夫を必ず行いましょう。
収納の中に湿気をため込まない
クローゼットや押入れは、空気が動きにくい場所です。
物を詰め込みすぎると、さらに湿気がこもりやすくなります。
収納の中にも空気の通り道をつくること。
ときどき扉を開けて空気を入れ替えること。
必要に応じて除湿剤を使うこと。
こうした小さな意識が湿気対策になります。
暮らしの中でできる具体的な湿気対策については、下記の記事で詳しくまとめています。
→ 『梅雨のジメジメ対策どうする?|家づくりと暮らしでできる湿気対策まとめ』
住まいづくりで考えたい湿気対策

湿気対策は、暮らし方だけでなく、住まいづくりの段階でも考えることができます。
風が通る間取りを考える
湿気は、空気が動かない場所にたまりやすくなります。
そのため、窓の位置や間取りによっては、湿気のこもりやすさは要注意です。。
風の入口と出口を考えること。
空気が行き止まりになりにくいこと。
収納や洗面脱衣室など、湿気がたまりやすい場所の換気を考えること。
こうしたことが大事です。
日射対策で室温上昇を抑える
家の中が暑くなる原因のひとつが、日射です。
陽当たりが良い家に住みたい!と皆が思うのですが、特に夏の西日や大きな窓から入る日差しは、室温を上げる原因になります。
軒や庇、外付けシェード、すだれ、植栽などで日射を調整すると、室温の上昇を抑えやすくなります。
室温が上がりにくくなると、湿気による不快感も抑えやすくなります。
自然素材だけで湿気の悩みがなくなるわけではありません

漆喰や無垢材などには、湿気を吸ったり吐いたりする調湿性という特徴があります。
そのため、自然素材を使った住まいは、「空気が軽い」、とか「やわらかく感じる」ということが多くあります。
ただし、自然素材を使えば湿気の悩みがすべて解決するわけではありません。
換気が不十分であれば、湿気はこもるでしょう。
室温が高すぎれば、ジメジメ感は残るでしょう。
部屋干しや入浴などで発生する湿気が多ければ、除湿も必要になります。
自然素材は万能薬ではありません。
大切なのは、
素材の特徴を正しく理解し、換気、除湿、断熱、日射対策、暮らし方と組み合わせて考えることです。
梅雨の湿気対策は
3つの記事で整理できます

梅雨の湿気対策は、役割を分けて整理するとわかりやすくなります。
改めて3つの記事を紹介いたします。
湿気への考え方を知りたい方へ
湿気は悪いものではなく、多すぎることが問題です。
まずは、湿気をどう考えればよいのかを整理したい方は、こちらの記事をご覧ください。
梅雨のジメジメ対策は家づくりで変わる?|湿気に悩まない住まいの考え方
具体的な湿気対策を知りたい方へ
換気、除湿、部屋干し、収納、窓の位置、素材など、
暮らしと家づくりでできる対策を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
梅雨のジメジメ対策どうする?|家づくりと暮らしでできる湿気対策まとめ
家の中がジメジメする理由を知りたい方へ
湿度の数字だけではなく、室温や水蒸気量との関係からジメジメの理由を知りたい方は、こちらの記事が参考になると思います。
家の中がジメジメする理由とは?|室温と湿気の関係から考える住まいづくり
まとめ|湿気対策は原因を知り、
住まいと暮らしで整えることが大切です

梅雨の湿気対策は、除湿機を置くだけ、窓を開けるだけで終わるものではありません。
まずは、なぜ家の中がジメジメするのかを知ること。
次に、湿気はなくすものではなく、整えるものだと考えること。
そして、暮らしの中でできる対策と、住まいづくりでできる対策を分けて考えることが大切です。
家の中の室温。
空気中の水蒸気量。
換気。
除湿。
収納。
部屋干し。
断熱。
日射対策。
素材の特徴。
こうしたものを一つずつ整理していくことで、梅雨の過ごしやすさは変わってきます。
「毎日が心地いい」には理由があります。
湿気に悩みにくい住まいも、原因と対策を分けて考えることから始まります。
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この記事を書いた人

中川 高士
中川 高士(あまねこう代表)
大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。
営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。
10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
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