
みなさんこんにちは。京都で自然素材を利用した健康住宅「無添加住宅」を手掛ける「あまねこう」の中川です。
今回は、兵庫県西宮市にある「株式会社無添加住宅」の本部へ伺ってきました。
実は、化学物質過敏症に悩まれている宇治市のお客様を、無添加住宅の本部にある体感ルームへお連れする機会がありました。
「実際の部屋や空気感を体で確かめてから、次のリフォームを考えたい」——そんなお気持ちに寄り添う一日です。
今回の目的は「空気を体感」してもらうこと

今回いちばん大切にしたのは、見学というよりも「体感」です。
素材や仕様を説明する前に、まずは“その空間に入ったときに体がどう反応するか”を確かめる。これが今回の軸でした。
ご相談のきっかけは、リフォーム後の発症でした
お客様は以前、ご自宅をリフォームされた際に症状が出てしまったとのことでした。
現在は、お部屋の一部をアルミなどでラッピングして生活されていて、「新たなリフォームで、もう少し楽に過ごせるようにならないか」とお問い合わせをいただいていました。
私たちとしても、机上の説明だけではなく、できるだけ安全に、かつ納得感のある検討ができる形をつくりたい。
そこで「まずは無添加住宅本部の空気を体感してみましょう」という流れになりました。
体感ルームは“説明より先に、身体の声を聞く”場所
化学物質過敏症の方の住環境づくりでは、理屈だけで判断できない場面がどうしてもあります。
「良い素材のはずなのに合わない」「逆に心配していたのに大丈夫だった」ということも起こり得ます。
だからこそ、今回は体感ルームで、短時間でも実際に過ごしていただき、体の反応を観察することを最優先にしました。
化学物質過敏症について、簡単に整理します

ここで少しだけ、化学物質過敏症についても触れておきます。
現場でお話ししていても、「病名なんですか?」と聞かれることが多いからです。
病名というより「症状を指す言葉」です
化学物質過敏症は、病名というより“症状を指す言葉”として使われることが多いものです。
まだ完全に解明されていない部分があり、さまざまな化学物質に体が過敏に反応してしまいます。
出やすい症状は、頭痛・めまい・アレルギー様の反応
代表的には、頭痛やめまい、吐き気、目や喉の違和感など、アレルギーに似た反応が出ることがあります。
ただ、反応の出方や引き金(トリガー)は人によって違うため、「この対策をすれば必ず大丈夫」と言い切れない難しさもあります。
※より詳しくは、過去記事でもまとめています。
▶︎シックハウス症候群と化学物質過敏症が怖い|家を建てる時にやるべきことは
体感ルームでの様子と、印象に残った言葉
当日は、安全側に配慮して、まずはご家族だけで入室していただきました。
私と無添加住宅本部の方は、一旦外で待機。いわゆる“刺激を増やさない段取り”です。
しばらくして退出、「概ね良好」なご様子でした
しばらくしてお部屋を出られたお客様は、「概ね」良好だったご様子でした。
この「概ね」という言葉が、すごくリアルで、だからこそ大事だなと感じます。ゼロか百かではなく、体調はグラデーションで揺れるものです。
「目がチカチカするかも」—原因は一つとは限らない
一方で、「目がチカチカするような気がする」というコメントもありました。
体感ルームの天井は、あえてパイン材を使ったピーリング(板張り)になっていて、針葉樹の成分に反応している可能性も考えられます。
ただ、その場では「いや、花粉症かも…」というお言葉も。
こういう時、原因を決めつけないことが大切だと思っています。素材なのか、体調の波なのか、季節要因なのか。可能性を丁寧に並べて、次の判断につなげていく感じです。
いずれにせよ、「めちゃくちゃ体調が悪くなる」という反応は見られず、そこは一つ安心材料になりました。
ショールームで雑談しながら、リフォームの方向性を整理

体感のあとは、無添加住宅の建材が並ぶショールームへ移動しました。
ここからは一気に“打合せモード”というより、雑談を交えながら、少しずつ輪郭をはっきりさせる時間です。
「できること/やらない方がいいこと」が見えてきた
体感で得た情報があると、話が早いんです。
「この空気感で大丈夫そう」「ただ、針葉樹は慎重に」「刺激要因は一つじゃない」など、具体的な論点が共有できるからです。
結果として、今後のリフォームに向けて、方向性が見えてきたように思います。
“体感してから決める”という順番は、遠回りに見えて、実は一番納得のいく近道かもしれません。
宇治市のお客様の住まいづくり、ここからが本番です
今回の訪問はゴールではなくスタートです。
宇治市での暮らしが少しでも楽になるように、どの範囲をどう整えるのか、素材や工法をどう選ぶのか。安全側に配慮しながら、一つずつ進めていきます。
まとめ
- 今回は無添加住宅本部へ伺い、「空気を体感」していただくことを最優先にしました。
- 化学物質過敏症は症状の出方が人によって違うため、机上の判断だけでは難しい場面があります。
- 体感ルームでは「概ね良好」だった一方で、「目がチカチカするかも」という繊細な反応もありました。
- 体感の結果を踏まえて、今後のリフォームの方向性が少し見えてきました。
化学物質過敏症に悩む方々へ。まずは「どこで」「何に」反応しやすいのかを、無理のない範囲で整理するところから始めてみましょう。こちらでも、できるだけ安全側に倒しながら伴走していきます。
京都府のホームページでも化学物質過敏症について言及されています。
京都府 ー化学物質過敏症について
https://www.pref.kyoto.jp/kentai/kagakubusitu.html
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。



