
家を建てるとき、「広い方が良い」と考える人は多いものです。
確かに、ゆとりのある空間は魅力的に見えます。しかし実際には、広すぎる家が暮らしにくさの原因になることも少なくありません。
家は“広さ”そのものより、暮らし方とのフィット感が重要です。
特に京都市の住宅は敷地条件、道路、地形など外部要因の影響も大きく、
「広さだけ」を基準にすると後悔につながりやすい傾向にあります。
この記事では、“ちょうどいい広さ”を考えるための視点を整理してみます。
- 1. 広すぎる家が暮らしにくくなる理由
- 1.1. ① 動線が長くなり、家事や移動に時間がかかる
- 1.2. ② 冷暖房効率が悪く、光熱費が高くなる
- 1.3. ③ 使わないスペースが増えて、管理が大変になる
- 2. “ちょうどいい広さ”は家族の暮らし方で決まる
- 2.1. ① LDKは“どう過ごすか”で決める
- 2.2. ② あまり歩かない動線を意識する
- 2.3. ③ 収納は量より“位置”を重視する
- 3. 広すぎる家にしないための実践ポイント
- 3.1. ① 家族の1日の行動を書き出してみる
- 3.2. ② 部屋を“用途”で分けず、用途を“空間”に合わせる
- 3.3. ③ 将来の変化を見据えつつ、必要以上に広げない
- 4. まとめ|広さより大切なのは“あなたの暮らしに合うこと”
広すぎる家が暮らしにくくなる理由

① 動線が長くなり、家事や移動に時間がかかる
ただ広いだけでは「行ったり来たり」が増えるだけです。
特に洗濯動線・収納動線・キッチン周りの移動距離は、暮らしの快適性に直結します。
広い空間=快適
ではなく、
“動線がスムーズな空間が快適” です。
② 冷暖房効率が悪く、光熱費が高くなる
吹き抜けや広すぎるLDKは、空調が届きにくくなります。
エアコンの台数が増えたり、冬が寒かったり、夏が暑かったり…。広さを求めた結果、快適性が下がってしまうことも。
京都のように夏暑く冬寒い地域では特に影響が大きいポイントです。
③ 使わないスペースが増えて、管理が大変になる
「将来使うかも」とつくった部屋が、実際には物置になるケースは非常に多いです。
広ければ広いほど掃除の手間も増えます。
広さは“コスト”でもあるという意識が大切です。
“ちょうどいい広さ”は家族の暮らし方で決まる

広さは坪数の問題ではなく、暮らし方の問題です。
① LDKは“どう過ごすか”で決める
- 家族団らんの時間が多い
- こどもが小さく、見守りが中心
- 夫婦でテレビは見ない
- 料理中心でキッチン時間が長い
など、過ごし方によって必要な広さは変わります。
「なんとなく広くしたい」ではなく「何をする場所か」で考えることが大切」。
② あまり歩かない動線を意識する
必要なものが手の届く範囲にあるだけで、暮らしはかなり楽になります。
- 洗濯 → 干す → しまう
- 料理 → 配膳 → 片付け
- 帰宅 → 片付け → 手洗い
こうした動線が短くなる間取りは“ちょうどよい広さ”の家につながります。
③ 収納は量より“位置”を重視する
広さを優先して収納を端に寄せると、片付かない家になります。
- 玄関収納
- リビングの一時置き
- 洗面室のタオル・下着
- キッチン背面のストック収納
暮らし方に合わせて必要な場所に必要な量を配置することが、広さの最適化につながります。
広すぎる家にしないための実践ポイント

① 家族の1日の行動を書き出してみる
「どう暮らすか」が見えると、自分たちに必要な広さが明確になります。
② 部屋を“用途”で分けず、用途を“空間”に合わせる
多目的に使える空間があると、広さのムダを省けます。
③ 将来の変化を見据えつつ、必要以上に広げない
こども部屋を大きくしすぎる、2階に無駄な部屋をつくるなどは後悔のもと。
まとめ|広さより大切なのは“あなたの暮らしに合うこと”
家の広さは「大きい=良い」「小さい=不便」という単純な話ではありません。
むしろ、広すぎる家は
- 動線が長い
- 光熱費が高い
- 使わない部屋が増える
など不満が生じやすくなります。
大切なのは、広さではなく“暮らしとの相性”。
みなさまの家族の価値観、生活リズム、使い方を基準に、無理なく、快適に暮らせる広さを見つけてください。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。




