リフォームやリノベーションでクロスを貼り替えるとき

ビニールクロスの貼り替えは定番リフォーム

リフォームやリノベーションの現場で、最もよく依頼されるのが「壁紙(ビニールクロス)の貼り替え」です。

部屋の雰囲気が一新され、気持ちまでリフレッシュされるような変化があるため、多くの方が楽しみにされる工程でもあります。

「かわいい柄」だけで選ぶと失敗する理由

色柄を選ぶ時間は楽しいもの。でも、見た目のデザインだけでクロスを選ぶと、思わぬ落とし穴が待っていることも。特に“薄いクロス”を選ぶと、下地の凸凹を拾ってしまい、仕上がりが美しくならない可能性があります。

実際に、あるマンションのリフォームで、担当者が薄手でおしゃれなクロスを選んだ結果、壁の凸凹が目立ってしまい、満足のいく仕上がりにならなかったケースもあります。


クロス貼り替えで失敗が起こる原因とは?

古いクロスを剥がすと下地が傷む?

ビニールクロスの下地には「プラスターボード」という建材が使われています。

クロスを剥がす際、その表面に貼られている紙ごとめくれてしまうことが多く、それが新たな凹凸を生む原因になります。

パテ処理の限界|凹凸は完全には消せない

下地が荒れていても、職人は「パテ」で平滑に整えます。ただし、完全に元通りにするのは難しく、光の角度や見る位置によって凸凹が目立つこともあります。パテは万能ではないということを知っておくと、仕上がりへの理解が深まります。

マンションの壁は特に注意が必要

特にマンションでは、下地が荒れていることが多く、水平垂直が保たれていないことも珍しくありません。このような壁にクロスを貼ると、どれだけ丁寧に施工しても限界があるのが現実です。


仕上がりをきれいに見せるための3つの対策

「リフォーム用クロス」など厚手のクロスを選ぶ

リフォーム用に開発された厚手のビニールクロスは、下地の凸凹を目立ちにくくしてくれます。通常のクロスより価格は少し上がりますが、ストレスのない仕上がりにするためにはおすすめです。

壁の下地をやりかえることも検討する

どうしても仕上がりを重視したい場合は、クロスを貼るだけでなく「壁の下地ごとやりかえる」という方法もあります。

コストはかかりますが、新築同様の見た目が期待できます。

完璧を求めすぎず“住まい方”で考える視点も

海外ではクロスの継ぎ目や多少の傷を気にしない文化もあります。

日本は仕上がりに厳しい国ですが、少しおおらかな気持ちで構えることで、住まいに対するストレスを減らすことができるかもしれません。


まとめ|ビニールクロスの貼り替えを納得の仕上がりにするには

ビニールクロスの貼り替えは、リフォームや模様替えで人気の高いメニューですが、下地や選ぶクロスの種類によって仕上がりに差が出やすい工程でもあります。

「パテ処理の限界」や「マンション特有の下地の癖」、「厚みのあるクロスの有効性」など、事前に知っておくことで、後悔しない選択ができます。

見た目のきれいさだけでなく、「暮らしやすさ」や「気持ちよく過ごせるか」を軸にクロス選びをしていきましょう。

当社のブログで、ビニールクロスの工事でのポイントまとめた記事があります。気になる方はぜひご参照ください。

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あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

中川 高士(あまねこう代表)

大手ハウスメーカーから地域ビルダー、小規模工務店まで30年以上の建築経験を持つ。

営業から現場管理まで一貫して携わり、現在は京都で自然素材を活かした住まいづくりを提案。

10年後に「この家でよかった」
と思える暮らしが増えることで、地域が豊かになることを目指す。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

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