京都市西京区でリフォーム、リノベーションを手がける「あまねこう」の中川です。

現在、マンションのリノベーションを3件同時に施工しています。なかなか大変なのですが楽しいことも多く、充実した工事ライフを過ごしています。現場での納まりを考えていて「あ、こういうことが楽しいんだな」と感じたので紹介いたします。リフォームやリノベーションの醍醐味の一つです。

※納まり
 工事での部材の接合部や見え方、取り付け方のこと。仕上がりの見かけを左右することが多い。

◼︎壁の厚みをどうするか

壁の厚みを生活の中で気にすることはまずありません。しかし工事となると壁の厚みはとても重要です。リフォームやリノベーションとなると頭を悩ませることも多い問題です。

昭和40年台のRCのマンション。部屋に柱が立っています。工事の都合上この柱を残し施工をするのですが、柱の幅が86mmでした。この柱をプラスターボード(PB)でサンドウィッチにして壁を作るわけです。
この86mmというのが悩ましいのです。建材(木材)は30mm、60mm、90mmという単位で構成されています。どうしたものか。

◼︎ドアの枠の幅も重要です

86mmの柱に2.5mmのベニヤを貼り、壁の中の柱(間柱と言います)を約90mmにすることで解決です。ということは、現場では90mm幅の木材を発注すれば良いわけです。
そして壁の厚みが決まればドアの枠の幅も決まり、ドアを発注できます。90mmの下地に12.5mmnのPBを貼るので壁厚は120mm。ドアの枠の幅は140mmで決定です。

新築は使用する柱の寸法が決まっているのでこういう悩みは必要ありません。リフォームやリノベーションならではの問題です。

解体して下地を確認してから作業、ということも多いのでリアルタイムにこのようなことを考えながら工事を進めていきます。難しいですがやりがいのある仕事ですね。