住まいのアフターメンテナンス費用への不安

住まいのアフターメンテナンス、実際にどれくらいの費用がかかるのか不安になったことはありませんか?
そんな不安を少し打ち消せる情報を一つ。
こんにちは、京都市西京区で自然素材を採用した住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。

マイホームを手に入れ、喜びや家族との団欒の楽しさ、未来への期待、膨らむことが多々あると思います。と同時に、住宅ローンやアフターメンテナンスに係る将来の費用負担など、不安になることから目を逸らしてしまいがちなのも事実です。

アフターメンテナンスについては何にどれだけの費用が必要なのか、さっぱりわからないという方がほとんどだと思います。
最近では長期優良住宅の普及のおかげで、係る費用の総額をちゃんと伝えてくれる住宅会社さんも増えました。
それでも、具体的にどの部分いいくら必要かということまでは覚えていられないと思います。

メンテナンスが不必要な素材や工法で考える

メンテナンスの箇所については、長期優良住宅を考えている方は、その資料に載っている箇所が主だった箇所だと思ってください。長期優良住宅を考えていない方も、その資料はメンテナンス箇所を知るのに有効なので参考にしてください。
今日は、そもそも「メンテナンスが不必要」「ほとんどメンテナンスが要らない」という考え方で住まいづくりを検討してみては、という話です。

画像は築10年のお住まいの外壁補修の様子。職人さんが何やら手に道具を持っていますね。
外壁材は「漆喰(しっくい)」、職人さんは左官屋さんです。
特に珍しい光景でもないように感じますか?
実はそうではないのです。今の日本の住宅の主流は乾式工法。要するに防火サイディングボードと呼ばれるパネルのようなものを貼っていく施工です。
もちろん、サイディングの良さもたくさんあるのですが、デメリットはメンテナンスや修理に大きな費用がかかる、ということ。

画像は、バルコニーの排水の詰まりが原因で雨樋の外部のハコの部分で不具合が生じ、外壁を痛めてしまった部分の補修。

外壁を漆喰にしていたので、

「部分補修を安価に」

できたということが、今日の答えです。漆喰はそれそのものが経年で痛むことはありません。初期費用はサイディングよりも高いのですが、住んでからサイディングのように定期的に塗装をしたりする必要がありません。
足場を組んで、コーキング(防水)をやり変えて、塗装をする、という大きな工事をしなくて済むのですね。
また、サイディングの主流のサイズは横貼りで3030*455ミリ。
要するに、部分補修の場合は直す部分のこのサイズが1枚以上必要になるわけです。
もはや部分補修ではなくなるのです。年月が経ち廃盤になっている可能性もあります。
(あまねこうではサイディングを採用されるお客様にはシンプルで単色のものを薦めています。将来の補修と塗装が容易なことが理由です)

今日は外壁だけでしたが、長持ちとメンテナンスと費用の関係を、高いバランスで叶えてくれるものが自然素材、天然素材には多いことを覚えておいてください。