京都市西京区で注文住宅を手がける「あまねこう」の中川です。たまにお客様から「無垢材ってなんですか」「無垢っていう木があるんですか」と聞かれることがあります。我々は平気で「無垢材」と説明してしまうのですが、この無垢材とはなんなのかを紹介いたします。

※一枚で作られた無垢の板のテーブル

◼︎無垢という木はありません

無垢材とは無垢という木から取れるものではありません(笑)
天然の木そのものを無垢材と呼びます。桧も杉も、松も栗も、そのままの材料であれば無垢材と呼びます。また最近では無垢材を接合した材料も無垢材と呼ぶ傾向にあります。

◼︎無垢集成材という材料があります

集成材というのは木を接着剤で接合した材料のことです。造作材で言えば縦横に継いで作ったものを集成材と呼びます。

横方向に継いだものをハギ材と呼びます。ハギ=接ぎ、を意味します。見た目はハギ材の方が綺麗です。価格は集成材の方が安価です。

※米糊で作った無垢集成材のテーブル

※ハギ材

※よく見ると横に継いでいるのがわかる

オイルなど浸透系の塗装を施すと木目がとてもはっきりするので、使う場所により集成材とハギ材を使い分けたりもします。集成材の方が接着剤を多量に含んでいるので一般的に集成材は健康とは言えない傾向にあります。米糊を使った化学接着剤を使わない集成材も存在します。

4200mm×600mmのサイズでフリー板と呼ばれる集成材があります。ちょっとした家具を作ったり棚を作ったりするのに便利です。最近では桧や杉のハギ材のフリー板も製品化されています。あまねこうではこういった製材屋さんにルートを持っているので安価に仕入れることができるのが強みです。

いずれにしても、造作を行うときにどんな材料を使ってどう造るのか、しっかり確認するのもポイントです。