健康住宅の意味とは|あまねこうのルールの一部を紹介します

「〇〇住宅!」という言葉が世の中には溢れています。しかし本当にみなさんのためにな「〇〇住宅」とは?

 「省エネ住宅」「耐震住宅」「オール電化住宅」「ダブル発電住宅」「バリアフリー住宅」などなど、「〇〇住宅」というワードがたくさんある中、「健康住宅」という住宅に焦点を当ててみました。

目次

このブログのポイント

・一般的に健康住宅と言われる家は使う材料がポイントとして説明されています。「自然素材を使った家」「ヒノキやスギを使った家」などと言われていますが、実は落とし穴があります。

・住まいにおける健康とは、色々な意味において「快適である」ということです。その色々な意味に定義・ルールを設定することが大切です。

・みなさんにとっての「健康住宅」のルールをしっかり定めることが大切です。そのためには健康住宅に必要な様々な情報を知っておいた方が良いと思います。

健康住宅とは何か

 さて「健康住宅」というと何やら体に良さそうなイメージがあります。しかし家が要因となって健康が増進する、病気が治る、ということではありません。一般的には自然素材や天然素材を仕上げに採用した住まいのことを指すようです。

健康住宅を調べてみる

 健康的で快適に暮らせる住まいを「健康住宅」と呼ぶ傾向があります。面白い解釈もあり、家の劣化を少なくして「長持ち・長寿命の家」のことを指す人もいます。要するにこの場合は家そのものが健康である、という解釈なのですね。

健康住宅|材料から考えてみる

 家を建てる際にどういう材料を使って建てるのか。仕上げ材は何にするか。などなど、材料からまずは考えてみましょう。

無垢材を使うと健康住宅なのか

 例えば、天然無垢の木材を使って「健康住宅」と説明する住宅会社がたくさんあります。杉(スギ)や桧(ヒノキ)を採用した素敵な内装写真をよく見かけます。「無垢材をふんだんに使った健康住宅」と宣伝されていることも多いです。

 しかし「体に良いか悪いか」という観点で述べると、杉や桧は決して体に良い材木とは言えません。数ある材木の中でもシックハウス症候群の要因になり得る材木です。

シックハウス症候群・化学物質過敏症の方のために建てた住まい。杉、桧を一切使用せず、化学物質レベルで建材を吟味した住宅。

 長くなるのでこの記事では理由を書きませんが、

「自然素材・天然素材=健康」ではありません

では、とにもかくにも身体に良い材料を使ったら「健康住宅」になるのでしょうか。

健康住宅|暮らし方から考えてみる

 材料や仕上げではなく、暮らしから考える健康住宅が大切ではないでしょうか。仮に100%身体に良いもので家を建てたとしても、間取りが悪い、暮らしにくい、と感じれば精神的に健康ではなくなってしまいます。

「心のストレス」「身体のストレス」「暮らしのストレス」を減らす

 あまねこうでは、「心への配慮」「身体への配慮」「暮らしへの配慮」、この配慮がある住まいを健康住宅と定義しています。心と身体と暮らしのストレスを減らすことではじめて快適な生活ができるわけです。

 そういったストレスがない住まいを健康住宅と呼ぶ。こういう考え方をすることが「定義する」「ルールにする」という意味です。採用する材料や建材だけこだわり、心や暮らしを犠牲にした家は快適とは言えません。

使う材料の選び方

 ところで、住まいに採用する材料もやはり大切です。「これ健康だと思う」とか「製造メーカーが健康って言ってる」というような理由で材料を選んでいませんか。もっと違う基準もあるので紹介します。

健康住宅|空気測定をしてみる

 あまねこうでは、家の中の空気質(化学物質の種類)の測定をお引き渡し前に任意で行っています。国が定める基準値の可否を測るのではなく、基準が定められている化学物質がほぼないことを確認するのです。

健康住宅の基準を変える

 実は一般的な家を測定すると、体に悪い化学物質がたくさん測定されます。しかし「基準値以内です」ということで問題視されていません。

 しかし基準を見直すと、そういった化学物質がほとんど検出されないように建てよう!と基準自体が変わります。定義、ルールというのはこういうことなんですね。

納得・安心|心の健康

 このように基準を変えて、納得、安心して暮らせるようにうなれば、心のストレスを減らすことにつながります。

 また、心のストレスというのは子育てや介護などにまつわる住まいの阻害要因を減らすことで解消できることもあるので、あまねこうでは大切なルールにしています。

参考までに、以前ご紹介した健康住宅に関する記事が役に立つと思います。
「健康住宅ってそもそもなに?」

まとめ|健康住宅はお客様の数だけルールがある

 このように「健康住宅」とひとことで言っても、お客様の数だけ健康住宅のルールがあるのです。大切なのはそのルールをお客様自身が決めることです。

ストレスがない快適な家

 ストレスが少ない快適な家。そういう住まいこそが健康住宅だと思います。あまねこうでは「心と身体、暮らしに配慮した、ストレスが圧倒的に少ない住まい」が健康住宅だと定義しています。

 あまねこうのホームページにはこのような健康住宅の内容をコンセプトとしてまとめています。気になる方はぜひご参照ください。

毎日が心地いいストレスの少ない暮らし

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

 京都市で健康住宅を建てる場合、京都特有の環境に注意が必要です。京都の環境や京都での建築に詳しく、かつ健康住宅に関する知見が深い工務店や住宅会社を選びましょう。

 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。また型式適合認定など、法律や施工の詳細に関するところも実績と経験がお客様の不安の払拭につながると思います。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。