健康住宅ってそもそもなに? 詳しく解説します

 京都市西京区で健康住宅を手がける工務店「あまねこう」の中川です。

 さて「健康住宅」という言葉をよく耳にすると思います。体に優しい家や暮らしを連想させてくれます。

 しかしこの「健康住宅」とはそもそもどういった意味なのでしょうか?パッと聞かれて即答できるでしょうか。インターネットで調べると様々なことが書かれています。

健康で快適に住める家
健康に住み続けられる家

 という意味のものが数多くヒットします。しかし住む人にとっての健康なのか、家が健康なのか、住んでいたら病気が治るのか、抽象的な説明ですね。

 こうなると何が正解なのかますますわからなくなりますね。そこで、あまねこうの考え方をみなさまに紹介しますので今後の参考になれば幸いです。

目次

健康住宅の基準を持つ|決めるのはみなさんです

 あまねこうでは「心のストレス身体のストレス」「暮らしのストレス」、この3つが圧倒的に少ない住まいのことを健康住宅と呼んでいます。

 言い換えれば「心への配慮」「身体への配慮」「暮らしへの配慮」がある住宅のことです。

(身体と心への配慮として、「空気質の測定」をあまねこうの健康住宅をご紹介で解説しています。ご参照ください。)

 みなさまが日常を安全に安心して健やかに過ごすことができる。これが一番の健康住宅だと考えています。

 この定義に従って、採用する建材や間取りの考え方、家の建て方までルールとして設定しています。

 さて、ここで大切なのは健康住宅を定義すること。「基準を持つ」ということです。例えば、健康住宅の説明として一般的によく言われるのが

・「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)建材しか使ってないから健康住宅です。」
・「天然素材・自然素材を採用している健康住宅です。」
・「室内の空気がキレイな健康住宅です。」

 等々、他にもよく耳にする言い回しがあると思います。どれも間違いではありません。しかし正解でもありません。

 要するにお客様ご自身が納得する基準を「先に」決めましょう、ということです。みなさまにとっての正解を決めておく。

 そして何よりも、みなさまが望む基準を得意にしている住宅会社に依頼をする。ここが大切なポイントです。

お客様の基準と工務店の基準を合わせる

 「望み通り建てられますか?」と尋ねれば工務店や住宅会社は必ず「できます」と答えます。

 中華料理を得意にしている人にイタリアンをお願いしたら「できない」と言うでしょうが、建設業界では工務店側が「断る」というシチュエーションを見ることはほとんどありません。

 だからこそ、「できます」というような言葉を鵜呑みにせず、標準的に何をやってるかどうか、その会社がルールを持っているかどうか、何が得意か、ということを必ずチェックしてください。

魔法の質問|健康住宅が得意かどうかが判る

レイチェル・カーソン著:「沈黙の春」
健康住宅を謳うなら読んでおきたい一冊

 「健康住宅」というだけでは意味が広すぎることがわかっていただけると思います。

 「御社が考える健康住宅とはなんですか?」これが魔法の質問です。

 これに対して「健康建材を使用していて、F☆☆☆☆で…」などと仕様の説明が始まったら失格です。しっかりと定義を説明してくれる会社が安心ですね。

 みなさまの生活の中で、どうなれば健康的な暮らしになるのか。そこから考えることをお薦めいたします。

※健康住宅に関するコンセプトが参考になると思います
コンセプト:毎日が心地いい|ストレスの少ない暮らし

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。