
みなさんこんにちは。京都市で健康住宅を手がける「あまねこう」の中川です。
早速ですが、シックハウス症候群や化学物質過敏症、住まいや暮らし方が原因で日常生活がままならない方がいらっしゃいます。
ここ1ヶ月だけでも数件のお問い合わせをいただいていて、「季節も関係するのか?」と考える場面もありました。ただ、今日の本題はそこではありません。
今日お伝えしたいのは、症状の出方や、症状が出るトリガー(引き金)は、本当に「人それぞれ」だということです。
そしてそれを、現場であらためて突きつけられたなぁと思っています。
ここ1ヶ月、立て続けに届いたご相談

同じ「体調が悪い」という言葉でも、困りごとの中身は全然違います。
頭痛、めまい、喉や目の違和感、吐き気のようなもの。あるいは、家にいると調子が落ちて外に出ると楽になる、逆に外がしんどい、など。
シックハウス症候群や化学物質過敏症という言葉は知られるようになりましたが、実際に「どう困っているのか」を聞けば聞くほど、簡単に括れないのが現実です。
「季節のせいかも」と思っても、結局はそれだけでは説明できない
この1ヶ月の増え方を見て、季節要因も疑いました。
ただ、季節だけでは説明できないケースが混ざっている。むしろ、季節をきっかけに表面化しただけ、という感じに近いのかもしれません。
だからこそ私は、軽い結論に寄りかからずに、一件一件をちゃんと見ないといけない、と感じています。
無添加住宅を「体感」してもらって分かったこと

実は最近、数件のお客様を「無添加住宅」を体感できる部屋にご案内しました。
ここで大事なのは、見学ではなく「体感」です。素材の説明より前に、空気感を身体で確かめてもらう。これが今回の試みでした。
良好な方もいれば、「んっ?」と微妙な方もいる
体感していただいた結果は、はっきり分かれました。
良好な方もいらっしゃれば、「んっ?」と微妙な反応の方もいらっしゃいました。
同じ空間、同じ素材の考え方でも、受け取り方が変わる。
この差を見たときに、「本当にもっともっと、しっかり向き合わないとダメだ」と強く感じました。
「無添加住宅だから大丈夫」とは、簡単に言えない
これは誤解されたくないのですが、無添加住宅を否定したいわけではありません。むしろ、無添加住宅の考え方は、かなり筋が通っていると思っています。
ただ、筋が通っていることと、すべての人に同じ結果が出ることは別です。
体感の現場は、その当たり前を突きつけてきます。
無添加住宅とは何か|「自然素材の家」より、実は考え方が具体的

無添加住宅の家や素材を、すごく簡単に言うなら、アレルギーなどが皆無だった時代の家を、現代のルールと技術で実現する、ということだと捉えています。
シックハウス症候群・化学物質過敏症の要因は「数が多すぎる」
化学物質の中でも、有機化合物(化学物質過敏症やシックハウス症候群の要因になりやすいもの)は、数億という数にのぼると言われています。
この“数の暴力”の前では、「これを避ければOK」という話がいかに難しいかが分かります。
だからこそ、自然界に当たり前に存在し、人の身近にあったもの——そういう素材のほうが、身体に優しい可能性が高い。
昔の家でシックハウス症候群や化学物質過敏症がなかった、という考え方に基づいて「無添加住宅」という思想があるわけです。
「自然素材の家」という言葉より、もう少し科学寄りの発想
自然素材の家、と聞くと、やさしい・ナチュラル・雰囲気が良い、といったイメージ先行になりがちです。でも無添加住宅の考え方は、実はもう少し“科学的”です。
「何を入れないか」「何を避けるか」をはっきりさせることで、リスクを減らす。
その積み上げで、室内環境を整えていく。だから「自然素材の家」ではなく「無添加住宅」なのです。
それでも「完璧ではない」現実がある

ただ、ここが今日いちばん書いておきたいところです。
無添加住宅という考え方があっても、何かがトリガーになって、うまくいかない方がいる。無添加住宅といえど、完璧ではないケースが確かに存在する。
その現実を、体感に同行して目の前で見ました。
だからこそ、簡単に「無添加住宅なら大丈夫です」とは言えないし、言いたくない、と思います。
お問い合わせをくださる方々の「つらさ」を、軽く扱いたくない

症状に苦しみ、悩み、解決したいと思っている方々が、お問い合わせをくださっています。
それを、単なる“案件”としては見られません。
生活がままならない、という言葉の重みは、想像以上に重い。
住まいは逃げ場であってほしいのに、その住まいが原因で苦しい。これは本当にしんどいことだと思います。
「あまねこう」でどこまでできるか。正直、断定はできません
最後に、本音を書きます。
「あまねこう」でどこまで対応できるのか。私自身、正直に言うと断定はできません。
化学物質過敏症もシックハウス症候群も、簡単に「型」にはめられないからです。
ただ一つ、強く感じたことがあります。
一般的な無添加住宅や、一般的な自然素材の家、という枠で語ってしまうと、救えない方が出る。
だから、お一人お一人に向き合って、個別に対応しなければならない——その覚悟が必要だ、ということです。
ここ1ヶ月のご相談と、体感の現場での反応の差を見て、そのことを痛感しました。この手のご相談は、派手な成功談を書きにくい分、地味に、丁寧に、積み上げていくしかありません。
でも、だからこそ逃げずに向き合っていきたいと思っています。
まとめ

- 京都市で、シックハウス症候群・化学物質過敏症のご相談がこの1ヶ月で増えています
- 無添加住宅の体感では、良好な方もいれば「んっ?」と微妙な反応の方もいました
- 無添加住宅は「自然素材の家」以上に、避けるべきものを明確にする科学寄りの思想だと捉えています
- それでも完璧ではない現実があり、だからこそ個別に向き合う必要があると痛感しました
精一杯、お客様に個別に向き合ってまいります。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。



