
シックハウス症候群が気になり、「無添加住宅」「自然素材」「健康住宅」を調べ始める方は少なくありません。
家のにおいが苦手、目や喉がつらい、体調が不安定になる気がする。そんなとき、できるだけ安心できる住まいを選びたいと思うのは自然です。
ただし「自然素材=絶対に安心」と決めつけて進めると、期待と現実がズレることがあります。この記事では、京都市で無添加住宅を検討する前に、まず知っておきたい“考え方と確認ポイント”を整理します。
- 1. 【結論】大事なのは「言葉」より“範囲”と“確認方法”
- 2. シックハウス症候群とは?家づくりで関係しやすいこと
- 2.1. 原因は一つに決めつけない
- 2.2. 住まいで影響しやすい要素
- 3. 無添加住宅・自然素材の家を考えるときの注意点とは?
- 3.1. 「自然素材=ゼロ」ではない
- 3.2. 「健康住宅=健康になる」ではない
- 4. 京都市で無添加住宅を検討する前に整理したい3つのこと
- 4.1. ① 何が一番気になるかを言語化する
- 4.2. ② 対象範囲を決める(どこまで配慮する?)
- 4.3. ③ 素材だけでなく換気・断熱の考え方も確認する
- 5. 打ち合わせで使える質問テンプレ
- 5.1. 材料の範囲
- 5.2. 住環境
- 6. まとめ
【結論】大事なのは「言葉」より“範囲”と“確認方法”

結論から言うと、無添加住宅かどうかは「言葉」だけで判断しない方が安全です。
大事なのは、「どこまで配慮するか(対象範囲)」と、それをどう確認するかです。
押さえておきたいポイントは次の4つです。
- 「無添加住宅=何も使わない」ではない
- 自然素材の家でも、下地材・接着剤・下地処理材が関わる
- 期待値は「健康になる」ではなく、不安要素を減らし住環境を整える方向に置く
- 素材だけでなく、換気・断熱・結露の考え方もセットで確認する
シックハウス症候群とは?家づくりで関係しやすいこと

シックハウス症候群は、原因が一つに決まるものではなく、体調の出方にも個人差があります。
ここでは医療的な断定はせず、家づくりの場面で「住まい側として確認しやすい要素」に絞って考えます。
原因は一つに決めつけない
「これが原因」と断定してしまうと、対策が偏りやすくなります。住まいの検討では、気になる要素を整理し、減らせるところから減らす考え方が現実的です。
住まいで影響しやすい要素
家づくりで関係しやすいのは、においや室内の空気感、湿気や結露、そして建材や接着剤・塗料などの使用範囲です。
素材選びに目が行きがちですが、換気の考え方や運用(どう空気を入れ替えるか)も、体感に関わります。
無添加住宅・自然素材の家を考えるときの注意点とは?
無添加住宅や自然素材を検討するとき、最初に知っておきたい注意点があります。
「自然素材=ゼロ」ではない
自然素材の仕上げ材を使っていても、その下には下地材があり、固定するための接着や下地処理が入ることがあります。
つまり、「見える仕上げが自然素材だから安心」と判断するのではなく、下地から含めた構成を確認することが大切です。ここを確認せずに進むと、後から説明を聞いて混乱しやすくなります。
「健康住宅=健康になる」ではない
「健康住宅」という言葉は魅力的ですが、住めば必ず体調が良くなる、という言い方はできません。
現実的な期待値は、「気になる要素を減らす」「住環境(空気・湿度・温度ムラ)を整える」方向に置く方が、判断が安定します。
京都市で無添加住宅を検討する前に整理したい3つのこと
京都市での家づくりでも、基本の考え方は同じです。まずは次の3つを整理しておくと、打ち合わせが具体的になります。
① 何が一番気になるかを言語化する
においが気になるのか、目や喉の違和感なのか、湿気や結露なのか。
まずは一つに絞って言語化します。
気になることが散らかっていると質問も散らかります。逆に、一つに絞ると「どこを確認すべきか」がはっきりします。
② 対象範囲を決める(どこまで配慮する?)
次に大事なのが“範囲”です。床・壁・天井だけなのか、建具や造作、収納内部まで含めるのか。
さらに、下地材や接着剤まで対象にするのか。この範囲が決まると、会社ごとの説明も比較しやすくなります。
③ 素材だけでなく換気・断熱の考え方も確認する
素材選びと同時に、換気の設計と運用、結露対策の考え方も確認します。
京都の冬は乾燥や底冷えを感じやすく、室内環境は素材だけで決まりません。
空気の入れ替え方、窓まわりの考え方、温度ムラをどう抑えるか。このあたりが揃うと、体感の安定につながりやすくなります。
打ち合わせで使える質問テンプレ
最後に、打ち合わせでそのまま使える質問です。短い質問ほど効果があります。
材料の範囲
- 無添加(配慮)の対象範囲はどこまでですか?
- 接着剤・下地材はどこに使われますか?(床・壁・天井・建具・造作)
- 収納内部や見えない部分の材料は何ですか?
住環境
- 換気はどう設計していますか?におい・湿気の逃がし方は?
- 結露対策の重点はどこですか?(窓/断熱/温度ムラ)
- 住み始めてからの運用(加湿・換気)で気をつける点は?
まとめ
シックハウス症候群が気になる方ほど、「無添加」「自然素材」という言葉だけで判断せず、どこまで配慮するか(範囲)とどう確認するかが大切です。
自然素材でも下地や接着が関わるため、見える仕上げだけで決めない方が安全です。
期待値は「健康になる」ではなく、住環境を整えて不安要素を減らす方向に置くと、家づくりの判断がブレにくくなります。次の打ち合わせでは、まず対象範囲を決め、質問テンプレで確認してみてください。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。



