40代から50代の壮年世代は、仕事・家庭・地域活動と日々忙しい毎日を送っています。

長時間の労働や責任の重さに加え、家族のサポートも必要とされる時期。だからこそ、「家」は心と体を回復させる場所であるべきです。

しかし、一般的な住宅に多い化学建材や新建材に囲まれた空間では、思った以上に心身が休まらないことがあります。

今回は、働き盛り世代にこそ自然素材の家が必要とされる理由を整理しました。

忙しい日常を癒す空気環境

ストレスフルな日常から帰宅したとき、家に入った瞬間にふわっとした化学的な匂いを感じた経験はありませんか? 

それは建材や接着剤から発生する化学物質が原因であり、無意識のうちに体へストレスを与えてしまいます。

自然素材でつくられた住まいは、この点で大きな違いがあります。

たとえば漆喰の壁は調湿作用があり、湿気を吸ったり吐いたりして室内環境を整えてくれます。無垢材の床も同様に、木の香りや手触りが気持ちを落ち着かせる効果をもたらします。

「帰るとホッとする」「深呼吸ができる」と感じられる空気環境は、働き盛り世代にとって心身を癒す大切な要素です。

健康意識が高まる40~50代に必要な家

40代から50代は、体調の変化を実感し始める時期でもあります。

若い頃には気にならなかった疲れが取れにくくなったり、生活習慣病への不安が出てきたりする方も多いでしょう。

この年代では「子どものため」だけではなく、「自分自身の健康」のために住環境を見直す必要があります。

自然素材は、シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)をほとんど含まず、化学物質による頭痛や不眠を避けやすい特徴があります。

さらに、無垢材の床は柔らかく、長時間立ち仕事で疲れた足腰をやさしく支えます。

漆喰の壁は抗ウイルス性があるとされ、外から持ち込んだ菌やウイルスを抑制する効果も期待できます。健康意識が高まる壮年世代にとって、自然素材の家はまさに安心できる住まいなのです。

将来を見据えた資産価値とメンテナンス性

壮年世代は「今の暮らし」だけでなく「10年後・20年後の暮らし」も視野に入れて家づくりを考えるべき時期です。

安価な建材は初期費用を抑えられる反面、劣化が早く、短期間での塗り替えや交換が必要になります。

結果としてメンテナンス費用がかさみ、トータルでは割高になるケースが少なくありません。

一方、自然素材は経年変化によって風合いが増し、「古くなる」ではなく「味わいが深まる」と表現できます。

適切な手入れをすれば長持ちし、次世代に引き継ぐときにも価値が残ります。さらに、家の売却や資産評価を考えた際にも「自然素材で建てられた家」は信頼性が高く、付加価値につながりやすいのです。

まとめ

働き盛りの壮年世代にとって、家はただ眠るための場所ではなく、ストレス社会に抗う拠点であるべきです。

自然素材で建てられた家は、健康的な空気環境、体を癒す居心地、そして将来を見据えた資産価値を同時に叶えてくれます。

「今の疲れを癒し、未来の自分を守る家」―それが自然素材の家の最大の価値です。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。

2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。

住まいづくりで悩む方々へ

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いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。