愛犬家住宅のための対策|あまねこうが徹底解説します

愛犬との暮らしは楽しい反面、住まいに対する配慮も必要です。

特に、これから犬を迎える予定のご家庭では、先回りして対策を講じておくことで、トラブルを防ぎ、愛犬との快適な生活を実現できます。

今回は、建築・リフォームのプロの目線から、愛犬を迎える前にマイホームでできる7つの対策をご紹介します。

1. 【滑りにくい床材】で関節への負担を軽減

フローリングのままでは危険

愛犬にとって滑りやすい床は、関節や腰に大きな負担をかけます。特に小型犬やシニア犬には注意が必要です。

建築的な対策

床材をクッション性のあるフロアタイルや防滑加工されたフローリングに変更するのがおすすめ。リフォームで対応可能です。

2. 【傷・汚れに強い内装材】を選ぶ

爪やよだれが原因の劣化

壁や床は、犬の爪やよだれによって予想以上に汚れます。

建築的な対策

壁紙はペット対応のクロス(表面強化・消臭効果付き)に張り替えるのが効果的。床もメンテナンス性に優れた素材に変更することで、長く美しく保てます。

3. 【専用スペース】をつくる

居場所があると落ち着きやすい

愛犬は自分の居場所があると安心します。人と同じ空間にいながらも、適度に区切られているのが理想です。

建築的な対策

リビングの一角に造作ケージやペットコーナーを設けるのがおすすめ。注文住宅であれば間取りに組み込むことも可能です。

4. 【脱走防止】のための玄関・窓まわり対策

突発的な飛び出しを防ぐ

散歩中や来客時に犬が飛び出す事故は意外と多いもの。

建築的な対策

玄関にはペット用ゲートや二重扉の設置を検討しましょう。窓には網戸の補強やロック付きの開閉装置を取り付けるのも有効です。

5. 【騒音・ニオイ対策】でご近所トラブルを防ぐ

DCP PHOTO

吠え声やにおいが原因でトラブルになることも

住宅密集地では、騒音や臭いがトラブルの元になることも。

建築的な対策

断熱性・遮音性の高い窓や壁材を使うことで、吠え声の漏れを軽減できます。また、換気計画を工夫することで臭いのこもりを防げます。

6. 【お手入れしやすい水まわり】を整える

足洗いやシャンプーがしやすい設計に

散歩の後の足洗いや定期的なシャンプーは欠かせません。

建築的な対策

玄関近くにペット用の洗い場を設けたり、浴室にスロープをつけることで日々のケアがラクになります。

7. 【庭・外構の安全対策】も忘れずに

外で遊ぶときも安心を

庭でのびのび遊ばせたい場合も、安全対策は必須です。

建築的な対策

フェンスの設置や隙間の調整をして、犬が抜け出さないように工事しておくことが大切です。また、人工芝など足に優しい素材を使うと安心です。

まとめ|家づくりから始める愛犬との暮らし

愛犬を飼うことは家族を迎えることと同じです。住宅の計画段階から「犬目線」の工夫を取り入れることで、家族全員が快適に過ごせる空間がつくれます。

工務店としても、お客様のライフスタイルに合った「ペット共生住宅」「愛犬家住宅」の提案を心がけていきたいですね。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。

2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。

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