みなさんこんにちは。京都市で注文住宅、リフォーム、リノベーションを手掛ける「あまねこう」の中川です。

昨年末、京都市南区で注文住宅をお引き渡しさせていただきました。外構について工事日記を書いたのですが、今日はその中から抜き出して「地窓」と、私がよく提案する「地窓風」の窓について、感じていることを書いてみます。
「地窓って良いな」と思いつつ、京都の住まいだと現実的に悩むこともあるので、そのあたりも含めて共有します。

そもそも地窓ってどんな窓?

地窓(じまど)は、床に近い低い位置に設置する、背の低い窓のことです。窓の位置が低いので、視線の高さから外が見えにくくなるのが特徴です。

外からの目線が気になりにくい

窓が低いぶん、外からの視線が入りにくくなります。道路や隣家との距離が近い環境ほど、この「目線が気になりにくい」は効いてきます。

光がやわらかく入って、景色が“絵”になる

地窓はサイズが控えめなことが多いので、光も「ドン」と入るというより、ふわっと入ります。
その結果、部屋の中がやわらかい雰囲気になって、庭や植栽が額縁の絵みたいに見えることがあります。あれ、良いんですよね。なんかオシャレに見えるというか。

京都の住まいだと、地窓が悩ましい理由

地窓は魅力的です。できれば採用したい。
ただ、京都市内の住まい、特に敷地条件がタイトなケースだと、ちょっと矛盾が生まれやすいなと感じています。

「窓は大きくしたい」から小さい窓を選びにくい

ざっくり言うと、「窓は大きくしたいから、小さい窓(=地窓)を選択できない」ということです。
採光や通風を確保したい、できるだけ開放感を出したい、となると、窓を小さくする判断が難しくなります。

掃き出し窓があると“外に出られる”のが助かる

もうひとつは、暮らしの実用性の話です。
京都の狭小地だと、外に出て建物のメンテナンスができるかどうかが意外と大事です。ちょっとした掃除や点検、植栽の手入れなど、外に出られる窓があると助かる場面が出てきます。
本物の地窓だと、そこから外へ出ることはできません。ここが悩ましいところです。

そこで「地窓風」|掃き出し窓で“地窓っぽく見せる”

そんなときに中川がよく提案するのが、「地窓風」の見せ方です。
やり方はシンプルで、普通の掃き出し窓にプリーツスクリーンを付けて、足元だけ外が覗けるようにするという方法です。

見せたいのは“下だけ”にする

上側はスクリーンで視線をカットしつつ、下側だけ外が見えるようにします。
すると、室内から見える景色が地窓のように切り取られて、雰囲気が出ます。地窓の「なんか良い感じ」を、比較的手軽に取り入れられます。

地窓風のメリット(現場目線)

地窓風にすると、次のメリットが出やすいです。

  • 掃き出し窓なので出入りができる
  • 狭い庭でも、視線が下へ抜けて広く見えやすい
  • 見える高さだけのフェンス計画で済むことが多く、外構費を抑えやすい

特に効いてくるのは「出入りできる」ことです。外に出て点検や掃除ができるかどうかは、住んでからじわじわ差が出ます。
地窓の雰囲気は欲しい。でも暮らしの実用性も捨てたくない。そんなときに、このやり方はちょうどいいと思っています。

地窓風を考えるときのポイント

最後に、提案する側として「ここは押さえておくと良いな」と思う点だけ。

外構(フェンス・植栽)とセットで考える

地窓風は、窓だけで完結しません。外から何が見えるか、どこまで隠したいかで、フェンスの高さや位置が変わります。
窓と外構を同時に考えると、仕上がりがグッと整います。

スクリーンは“操作しやすさ”も大事

プリーツスクリーンは雰囲気も良いのですが、毎日触るものなので、操作のしやすさも大事です。
「どのくらい開け閉めする暮らしになりそうか」を想像して選ぶと、後悔しにくいです。

興味のある方は、ぜひ「地窓」だけでなく「地窓風」も選択肢に入れてみてください。京都の住まいだと、ハマる場面は結構あります。

先日の工事日記でこちらのお住まいのことに少し触れています。興味のある方はぜひご参照ください。

【京都市南区】外構工事も完了|狭小地の注文住宅レポート

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京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。

2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。

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