
中古+リノベーションは、流れを知っているだけで不安がかなり減ります。
特に今回は「中古を購入してからリノベ工事を行い、工事後に引っ越す」前提です。この順番だと、買う前に何を確認し、いつ何を決めるかがとても重要になります。
この記事では、物件探しから引っ越しまでの全体像と、相談をスムーズにする準備を初心者向けに整理します。
全体の流れは「物件→見立て→設計→工事→引っ越し」

まずは地図を作りましょう。
大まかな流れは、物件探し→見立て(調査)→設計→工事→引っ越しです。
物件探しでは、立地・広さ・戸建かマンションかを絞りつつ、内見では「変えられない条件」を先に見ます。
たとえば明るさ、外の音、窓からの視線、周辺の雰囲気などです。内装は工事で変えられても、周辺環境は変えにくいからです。
次に大切なのが見立てです。
この物件で「できること/できないこと」を先に確認します。戸建なら構造や劣化、水回りの位置変更の難しさが関わりますし、マンションなら管理規約で工事の制限がある場合もあります。
ここを飛ばすと、購入後に「思った工事ができない」「追加が増えた」となりやすいので要注意です。
設計では、間取り・性能・素材を具体化します。全部を一度に叶えようとすると迷いが増えるので、「必須/できれば/将来」に分けて優先順位を作るとスムーズです。
たとえば“暮らしの困りごと”に直結する部分から決めると、見積もりのブレも抑えやすくなります。
工事に入ったら、工程(どの順で進むか)と現場の確認タイミングを押さえます。
見えない部分の工事が終わってからだと変更が難しいため、確認できるポイントをあらかじめ決めておくと安心です。最後に工事後の引っ越しです。
引き渡し前には、仕上がりや設備の動作を確認し、引っ越し日や家具家電の搬入を計画します。
つまずきやすいのは「買う前の確認」と「決め方」

中古+リノベで遠回りしやすいのは、購入前の確認不足と、優先順位が決まらないまま仕様を選び始めることです。
購入前に確認したいのは、工事の可否(規約や構造の制約)、建物の状態(雨漏りや漏水の気配、床の違和感など)、生活条件(採光・音・駐輪・搬入)の3つです。
完璧に見抜く必要はありませんが、「気になる点を拾って、次の確認につなげる」だけで失敗が減ります。
また、仕様決めで予算がブレるのは、優先順位がないまま追加を重ねてしまうときです。
見積もりは金額だけで判断せず、「何が含まれているか」を揃えて確認するのがコツです。解体や処分、養生などの付帯工事、照明やエアコンなどの扱いがどちらかを整理しておくと、“増えたように感じる”状況を減らしやすくなります。
相談前に用意すると話が早い3つ

工務店などに相談するとき、資料が完璧である必要はありません。次の3つがあるだけで、話が一気に具体的になります。
ひとつ目は「叶えたい暮らしを3行で言う」ことです。たとえば、立地を優先したい、家事動線を整えたい、冬の寒さを和らげたい、自然素材の雰囲気が好き、などで十分です。
ふたつ目は「絶対条件を1〜2個に絞る」こと。全部が必須だと決まりません。迷ったときの判断軸として、譲れない点を絞っておくと進みます。
みっつ目は「物件資料を揃える」ことです。図面、内見写真、気になる点のメモを用意しましょう。写真は外観や前面道路、窓からの景色、水回り下、シミや傷みの気配など、後で見返して判断できるものが役立ちます。
まとめ

- 流れは「物件→見立て→設計→工事→引っ越し」です。
- つまずきは、買う前の確認不足と、優先順位がないまま決め始めることから起きやすいです。
- 相談前は「3行の暮らし」「絶対条件1〜2」「図面+写真」を揃えるだけで十分進みます。
まずは候補物件を2〜3件に絞り、図面と写真をまとめて“見立て相談”につなげてみてください。次の一手が決まりやすくなると思います。みなさまの住まいづくり・家づくりを応援します。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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