みなさんこんにちは。京都市西京区で自然素材を使った注文住宅を手がける「あまねこう」の中川です。

2025年8月に入り、フラット35の金利がわずかに上昇しました。特にお盆明けは、住宅取得を本格的に検討し始める方が動き出す時期とも言われています。今回は最新の金利状況を整理し、今後の家づくりにどう影響するのかを見ていきましょう。

2025年8月のフラット35金利動向

21~35年返済(融資率9割以下)

  • 最低金利:1.87%(前月1.84% → +0.03%)
  • 最高金利:4.14%(前月3.79% → +0.35%)

20年以下返済(融資率9割以下)

  • 最低金利:1.48%(前月1.45% → +0.03%)

融資率9割超の場合

  • 2135年返済の最低金利:1.98%
  • 同・最高金利:4.25%

いずれも7月より上昇しており、8月は全体的に金利が高めの水準となっています。

なぜ金利が上がったのか

長期金利の上昇

フラット35の金利は、主に10年国債の利回りに連動しています。2025年7月には長期金利が17年ぶりに1.6%を超える場面があり、月末も1.559%と高止まりしました。この影響がそのまま今月のフラット35金利に反映されています。

フラット35への影響

長期金利の動きは今後も注視が必要で、機構債(住宅金融支援機構が発行する債券)の発行条件なども金利を左右する要因となっています。

今後の金利見通し

専門家の予測

一部の金融機関や専門家は、2025年8月のフラット35金利について「1.89~1.97%程度になる可能性がある」と予測しています。急激な上昇ではなく、比較的緩やかな上昇基調とみられます。

注意点

ただし、世界的な金利動向や国内の金融政策によっては変動幅が大きくなる可能性も否定できません。住宅ローンの検討は最新情報を確認しながら進めることが大切です。

住宅取得を検討する方へ

返済計画への影響

金利が0.1%上がるだけでも、35年間の総返済額には大きな差が出ます。特にフラット35は「固定金利」であるため、借入時点での金利が完済まで続きます。返済計画を慎重に立てる必要があります。

お盆明けは動き出しのタイミング

お盆明けは、住宅展示場や工務店への来場者が増える時期です。検討を始める前に、金利の動向を把握しておくことで、資金計画を現実的に進めやすくなります。

まとめ

  • 2025年8月のフラット35金利は前月より上昇
  • 背景は長期金利(10年国債利回り)の上昇
  • 今後も緩やかな上昇が見込まれる
  • 住宅取得を検討する方は、返済計画を早めにシミュレーションすることが重要

お盆明けに家づくりを検討される方は、ぜひ最新の金利状況を踏まえた上で、安心できる資金計画を立てていただければと思います。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
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あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。

2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。

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