SNSと画像でのイメージで家づくり

「こんな部屋にしたい!」「あんな外観がいい!」
そのような声と共に添えられるのはSNSでの画像です。
今や家づくりに欠かせないSNSと画像ですが、この画像のせいで家づくりを失敗するケースがあるそうです。
一体それはどんな場合なんでしょうか。解説していきます。
家づくり|画像でイメージ
一昔前と違い、今は便利にイメージを掴みやすくなっています。SNSをはじめインターネットで好みの内装、外観、家具等の画像が手に入るからです。
筆者も家づくりの話の際、お客様が好みの画像をスマホなどで見せてくれたことが多々あります。
口頭で説明するよりも画像だとわかりやすく伝わります。
画像が家づくりの失敗のもとに
わかりやすくイメージしやすい画像ですが、この画像のせいで家づくりを失敗するケースがあるのです。
それは一体どんな時でしょうか。
手軽に手に入る画像の弊害
実は画像は手に入りやすいものの、その画像の中身は大変高額な工事内容だったり、複雑な技術が必要だったりすることがあります。
お客様は画像のイメージに近づけたいと思うのは当然のこと。しかしその内容ができるかどうかが問題になります。
ハウスメーカー、工務店などの住宅会社はせっかくのお客様を逃したくはありません。「できますか?」と聞かれれば「できます!」と答えます。
それがどんなに難しくても、です。
画像の工事と選んだ住宅会社のミスマッチ
さらに、お客様が選んだ大切な画像とイメージが、施工店に選んだ住宅会社が不得意なケースもあるのです。
例えば、南欧風の雰囲気の家が好みでそのイメージを伝えた住宅会社が、実はシンプルモダンなデザインの家を普段は建てている場合。
このようなケースだと、打ち合わせの際から折り合わず、お客様がイライラすることもありえます。
打ち合わせ中でミスマッチが判明し、住宅会社を選び直すことができれば傷は浅くすみます。しかし、もしも契約して工事に着手したとしたら…後には戻れません。
まとめ

お客様が画像やイメージを集めるのは当たり前のこと。知っておいて欲しいのはイメージした画像とイメージの家を普段も建てている住宅会社を選ぶこと。
中華料理を食べたい時にイタリアンのお店には行かないと思います。中華料理を食べたい時は中華料理店に行くようにしましょう。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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