失敗例紹介|マイホーム|希望することを得意にしている会社を選ぼう 「こちらの希望してること、ちゃんとわかってる?」このセリフを、某住宅会社に言ってしまった人がいました。相談があったので知ったのですが、これ実は「そもそも論」になってしまいます。住宅会社を探す上での大きなポイントです。 目次 このブログのポイント ・住宅会社を探す。この際に希望・やりたいことを叶えたいため「低予算で注文住宅を」と考える人がとても多いです。失敗するのは「注文住宅」という言葉に騙されてしまうことです。・客観的に見ると理解できるのですが自分ごとになると盲目になるのが家づくりの怖いところ。料理などに例えるとわかりやすくなります。 注文住宅とは 注文住宅とはなんでしょうか。お客様が望むことを叶えて建てる新築住宅、という解釈が一般的だと思います。しかしここに最初の大きな落とし穴があり、気が付かない人が多いのも事実です。 注文住宅|カテゴリーを絞りましょう 自分たちの希望を叶えたい。大きな予算を投じるので当然の望みです。そして希望を全部叶えるとどうしても予算増になる。そうなればできるだけ安い住宅会社を選ぼうと思う。これも当然です。但し、ここで大切なことを忘れないように。検討している住宅会社は、みなさんの望みを得意にしていますか。例え話です。「創作料理」と聞いてどんな料理を想像しますか。和風っぽい料理、エスニックな感じ、ひょっとすると「その文字だけでは何もわからないよ」と思った人もいるでしょう。これと同じです。「注文住宅」、という一言は「創作料理」という一言と同義です。注文住宅の中にはいろいろなカテゴリーがあることを知りましょう。 注文住宅の失敗例を紹介 冒頭の相談事をかいつまんで紹介します。ナチュラルカントリーな雰囲気の家が好みのお客様。いくつかの住宅会社を検討しました。そして予算や担当者との相性、プレゼン能力、等々で住宅会社を決定しました。その住宅会社は、普段はモダン・スタイリッシュな家を多く建てているそうです。詳細の打ち合わせに入ると、なかなか自分たちの想いが伝わらない。イメージ写真などを見せて伝えるのだけど、提案は全くしっくりこない。こういう相談でした。客観的に見るとよくわかる事例だと思います。頼む住宅会社を間違えています。懐石料理の板前に本格イタリアンを作れ、と言っているようなもの。違いは腕前だけではありません。道具も違うし、器も違う。すべてが違います。 ご要望は?|得意にしている会社を選択すること 例えば、皆さんが断熱性能は妥協したくない、としましょう。予算の関係で選んだ会社は標準の断熱性能は要望よりも低いが、オプションで断熱性能をアップすることはできる。それでも安い。良くある話です。けれどこれも失敗する可能性が大です。断熱性能にこだわるなら、普段から標準的に高断熱の工事をしている会社に頼まなければなりません。 まとめ 皆さんの望むことを得意にしている会社に依頼する。たったこれだけのことなのですが、住まいづくりを進めていくと考えることが多く、この軸がブレてしまうのです。「わかってるけど、予算のこともあるし。」「これもやりたいけど、あれもやりたいし。」などなどです。 要望の優先順位を覚悟して決める 予算、間取り、性能、外観の仕様、内装の仕様、例えばこの5つだけでも順番を決めましょう。これを決めてから家づくり、住まいづくりをスタートしましょう。予算重視なら、企業努力でコストパフォーマンスを高めている会社を選びましょう。その際はその会社の提案内容を受け止めましょう。間取り重視なら、一番間取りがしっくりくる会社を選び、その会社の得意としている仕様を受け止めましょう。厳しい話かも知れませんが、冒頭の相談者は本気で悩んでらっしゃったので、このことを伝えました。希望に近い住宅会社を選び直す決断をされました。毎日過ごす、暮らす住まいです。毎日思い出して、嫌な気分になる方を選びますか。好みの家を建てて、毎日テンションが上がる方が絶対良いですよね。 京都市で家を建てるなら地元の工務店へ 京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。あまねこう代表のプロフィール この記事を書いた人 中川 高士:あまねこう代表 営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。 住まいづくりで悩む方々へ 「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」「いろいろ勉強してからスタートしたい」いい家を建てたいなら、いい住まいづくりをしないと失敗します。 問い合わせる