住まいづくりが変わる!|医療費3割負担へ拡大するかも

75歳以上の医療費負担が上がる!!
このことで住まいづくりが変わるかもしれません。日本政府が9月13日閣議で高齢社会大綱に示しました。今後そのように向けて検討されていくようです。

 要するに後期高齢者になると窓口負担が原稿の1割から3割負担になるかもしれない。そういうことなのですが、実は住まいづくりに大いに関係するかもしれません。

目次

このブログのポイント

・医療費負担が大きくなると聞くと不安な人も多いでしょう。しかし実際に数字に置き換えてみるともっと現実が見えてきます。

・人生の3分の2の時間を過ごすマイホーム。そしてマイホームが原因で身体に疾患を発生することがあるんです。こうなるとマイホームに多額の投資をし、それが原因で医療費の負担も増えるかもしれません。

生涯医療費

 生涯医療費という言葉。日常ではあまり聞きませんが、私たちが生涯に負担する医療費のこと。どれくらい必要かご存知の方はほとんどいないでしょう。紹介します。

生涯医療費|約2800万円

 厚生労働省が生涯医療費のデータを毎年発表しています。年々増加し、2023年の平均は約2800万円です。

 男女別では、男子が約2700万円、女子は約2900万円となっています。かなりの金額を私たちは医療費に費やしていることが一目瞭然です。

住まいが原因で疾患が発生する

 人生で最大の買い物とも言われるマイホーム。生涯年収の約17%がマイホーム。生涯医療費は約10%にものぼります。

シックハウス症候群

 シックハウス症候群という健康被害をご存知でしょう。マイホームが原因でアレルギーのような症状を起こすことです。ひどい場合は日常生活もままならなくなるケースもあり、また年々発症する人が増えています。

 国もシックハウス症候群の原因となる化学物質の研究と規制を進めていますが、人によっては微量でも発症するため、基準や指針だけでは対応できない実情もあります。

暮らしのストレス

 シックハウス症候群だけではありません。住まいと暮らしには様々なストレスがあり、そのストレスが原因で身体の不調や、心の不調をきたす方もいらっしゃいます。マイホームを手に入れ、大きな投資と引き換えに心身の不調を招かないようにする必要があります。

まとめ|生涯医療費と健康住宅

 マイホームを計画する際、プラン・間取りに目が行きがちです。また広告のほとんどが「平面図」。お客様もついつい平面図に夢を馳せ、大切なポイントを置いてけぼりにしてしまうことも。

暮らしのストレス

 健康住宅とは身体に不調をきたさない住宅のことではありません。間取りやその他も含めて、みなさんがつつがなく暮らすことができる家のことです。心と身体、暮らしのストレスがないことが「健康住宅」の条件です。

 生涯医療費の問題は、私たちが健康に暮らす前提がなければ大きな負担となってしまい、ますますストレスを呼ぶことになり得ます。このニュースは今後の住まいづくりへの警鐘としてみなさんの役に立てばと願って病みません。

 健康住宅に関しては、お客様にとっての健康住宅のルールを決めることが大切です。過去の記事が参考になると思いますのでぜひご参照ください。

シックハウス症候群と化学物質過敏症が怖い
健康住宅ってそもそもなに?

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

 京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。

 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。