土地を探して家を建てる際、土地を先に決めるのか、建築の会社を先に決めるのか

 土地を探して購入しマイホームを建てたい人みなさんへ。土地を先に探していますか、建築会社を先に探していますか。この違いを理解しないと、マイホーム計画が成功するか、失敗するかの大きな分かれ道になるかもしれません。

目次

このブログのポイント

・土地が無ければ家は建てられません。となると順番は土地を先に決めることなのですが、失敗した人が沢山います。

・資金計画(総予算)を鑑みると建築会社を先に決める方が、失敗をすることが少ないと考えれらます。

土地を探すことが先

 本来、家を建てようとした場合は土地が無いと建てられません。ゆえに土地を決めてから建物の計画をすることが当たり前。が、実際にはそうとは言えない実情があります。詳しく解説します。

予算が大きくなる

 建物だけでなく、土地を含めて購入するわけですから予算は大きくなります。土地付き注文住宅の平均価格は約4700万円。諸費用などを考えると5000万円近くになるわけです。買い物と呼ぶには大きすぎる予算です。

※フラット35利用者調査(2022年度より)

土地を先に決めるデメリット

 土地を先に購入または決めて「失敗した」という話がたくさんあります。実際に筆者が受けた相談で「土地を買ったのだけど、建物を予算内で建ててくれる会社がない。助けて欲しい」という相談を何回か受けたことがあります。

 例えて話をすると、

予算は総額で5000万円(現金)

土地は4000万円(支払い済み)

建物は坪26万円で建ててくれる会社があった(2005年くらい)

 このような内容です。当時、建物本体「坪25.8万円」で宣伝をしている住宅会社がありました。実際にはそんな金額では建てられません。

 このお客さんは延床30坪なら1000万円以内で建てられる、と思い込み土地を購入したのですが、結局この土地を手放すことになりました。建物が建てられないからです。

土地購入|予算を考えて計画する必要がある

 計画の順番は土地が先なのですが、予算を考えるとそうではないということです。建物費用に焦点を当てて解説します。

資金計画で総額を把握してから計画する

 マイホームの資金計画は総額を把握しながら進めましょう。マイホームへの想いが強ければ強いほど建物の予算を把握することがポイントです。建物費用がわからない限り、計画した予算を上回る可能性が大きく、最悪の場合、購入した土地を諦めるということもあり得ます。

建物の予算が先|土地を購入して家を建てる場合

 土地が無い限り建物計画はできません。ですが、予算計画は建物から考えないと資金計画が破綻します。要するに、土地を買って家を建てる場合は建物の計画が先だということです。しかしこの矛盾をどうやって解消したら良いでしょうか。

まとめ|建築計画を把握して土地を購入する

終了したイベント:土地を購入して家を建てたい人向けにポイントをまとめた無料セミナー

 ここまでの解説で矛盾があることがわかりました。土地が無ければ建物計画は無理なのに、先に建物の計画を考える‥どうやって?となってしまいます。一番大切なのは相談する先です。

建築会社に相談をする

 土地を購入して家を建てる場合の最大のポイントは「建築会社に相談をする」ことです。探す土地に対して建築の目線で予算把握ができるからです。建物だけでなく土地にまつわる工作物の必要性の有無や予算も把握しやすくなります。

 例えば、土地にまつわる工作物(土留め:コンクリート塀)は一般の方や不動産屋さんにはわかりづらく予算増の大きな要因です。先にわかっていれば総額の中に組み込むこともできるし、その土地は選んではいけない、という確認もできるわけです。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

 京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される地域によって変動する条例はわかりにくいですし、狭小道路、狭小地という環境も京都ならでは。

 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。