『知らないの？フローリングと暑さの関係』京都市・注文住宅・リノベーション・あまねこう

　京都市でリノベーション・注文住宅の失敗しない住まいづくりを提供する「あまねこう」の中川です。

　早速ですが、寒い家に住むと罹患やヒートショック等の健康被害が発生する率が高くなるというデータがあります。

　そこで良く言われるのが床暖房を設置したり、無垢のフローリングを採用したり、という話題。いずれにしても、足元が寒くないようにという要望への答えのひとつですね。

　ところで、床材を選び間違うと「暑い」家になるという話が話題にならないのは不思議です。

　無垢のフローリングの肌触り、足触りが良いと頻繁に聞きます。体感したことがない人には分かりにくい表現です。

　簡単に書くと、無垢のフローリングは「木」そのもの。普通のフローリングは表面にコーティングがしてある。この違いが体感の違いとなって現れます。

　とても乱暴に書きます。木の表面は顕微鏡で見れば木の細胞が見えます。要するにミクロな穴がたくさん。コーティングがしてあるフローリングに比べて足を置いた際肌の設置面積は小さくなる上に、穴は空気を溜めますから断熱の効果があるわけです。

　この違いが体感になって「肌触りが良い」となるのです。ですから無垢のフローリングでも表面にコーティングをしてしまうと、この効果は無くなります。

　冬、寒くなくていいよと言われる無垢の床材。はたして夏にはどうでしょうか。コーティングをしてあるフローリングを最初に触った時は「冷たく」感じます。「冷たく感じるなら涼しそう」と思った人は間違いです。　

　コーティングは表面のミクロな穴を塞いでいるので、断熱効果と湿気の移動を妨げます。要するにすぐにジメジメしだして不快になっていきます。結露するのと似ています。

　ところが無垢の床材は最初に触った時に冷たいと感じることはありませんが、そのまま暑いと感じることもほぼありません。熱は籠るので涼しいわけではありませんが、コーティングのあるフローリングと比べれば全く違います。

　布団をフローリングの上に敷いていてカビた、という話を聞いたことがあると思います。これはコーティングのせいなんですね。無垢の床材の場合、木の種類によりますがとてもカビにくいんです。

　この違いが夏の暑さに関係してきます。「暑い家はイヤだ」と考えている方。ぜひフローリング選びで失敗しないようにしてください。

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