マイホームを考える時、間取りや設備と同じくらい大切なのが「インテリアのテイスト」。
今回は、あるお客様の事例をもとに、好きな色やテーマをうまくインテリアに取り入れる方法をご紹介します。
「好きなもの」から考えるインテリアの方向性

今回のお客様は、グリーン(苔や葉っぱ)など自然の緑が大好きな方。
「家の中でもその世界観を表現したい」というご希望をいただき、打ち合わせでは色や素材の選び方をじっくり話し合いました。
ポイントは、建築でやる部分と、家具や小物で取り入れる部分を分けて考えること。
- 建築部分: 壁やタイルなどの色使いは、やりすぎない範囲でアクセントに
- 家具・小物: 植物や自然を連想させる素材や色で統一感を出す
全体のバランスを見ながら進めることで、自然素材の良さを活かした、落ち着きのある空間に仕上がりました。
どこに・どれだけ色を使うかがポイント
実際のプランでは、次のような工夫をしました。
- 対面キッチンの壁面や収納の背面に、深いグリーンのアクセント壁を採用
- キッチンの背面には、葉っぱをモチーフにしたタイルをセレクト
- キッチン本体も、深緑色の面材(トクラスの鏡面仕上げ)を選定
お客様にも「まさに自分の好きな世界観!」と、とても喜んでいただけました。
自然素材は「ビビッドカラー」が映える不思議な魅力

一般的には「強い色=浮きやすい」と思われがちですが、自然素材の家では逆に色が映えることがあります。
- 無垢フローリングや漆喰壁は、質感がやわらかく、強めの色とも調和しやすい
- 一方で、ビニールクロスやプリントフローリングは、質感が硬く、色の相性が難しいことも…
「この色を使いたい!」というこだわりがある方ほど、自然素材の内装がおすすめです。
自分らしい「好き」をカタチにする住まいづくり

家づくりは、人生でもっとも自分を表現できる場のひとつ。
だからこそ、「なんとなく好き」「こういう雰囲気が落ち着く」という感覚を大切にしたいと思っています。
「緑が好き」「木が好き」「海っぽいのが好き」など、漠然としたイメージでも大丈夫。
一緒に言葉にして、カタチにしていきましょう。
まとめ|自然素材と好みのテイストは相性抜群!

- 自然素材の家は、個性的な色やデザインとも調和しやすい
- 好きな色やテーマがある場合は、「どこに・どれだけ取り入れるか」がカギ
- 家具と建築、それぞれの役割を考えてトータルでコーディネートすることが大切
いかがでしょうか。野暮ったくなりがちな自然素材を仕上げにした住まいでも、ちょっとした工夫で軽やかにかつ大好きなインテリアにまとめることが可能です。住まいづくりの参考になれば幸いです。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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