リノベーションにあってリフォームにない大切なもの

「えっ?そうなんだ?」
今回の記事はそんな声が出るかもしれない内容です。

リノベーションにあって、リフォームにないもの。少し極端に書きましたが「リフォームの際に無いなら要注意」というお話です。

それは一体なんでしょうか。

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リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとリフォームの違いってなんですか?とお客様からは頻繁に尋ねられます。

リフォームの方が工事規模が小さくて、リノベーションは大きい。なんとなくそう思っている人が多いようです。

今回は、少し違う目線で説明します。その目線とはリフォームの会社とリノベーションの会社の違いを見ることです。

リノベーションとリフォームは工事の考え方が違う

想像してみてください。

リノベーションでもリフォームでも家の中を大きく解体した姿を。

解体後には「墨出し」と呼ばれる作業を行います。これは予定の図面で現場に線を書いていくわけです。

古い家やマンションだと、元の図面の寸法が適当だったり、水平垂直が全然合ってなかったりしています。この作業により「図面通り」に建てられるかどうかがわかります。

(中川の経験では、リノベーションで図面通りいけることはまずありません)

リノベーションにあってリフォームにないもの

墨出しの結果、思っていたより部屋が広くなったりするなど有利な変更なら嬉しいと思います。

しかし思っていた通りの間取りにならないケースもあったりします。

墨出しを行うことで現況を把握し、まず間取りに変更があればお客様に伝えなければなりません。

変更の検討と並行して、変更部分の追加または減少工事の見積もり作業を行い、お客様の大切な予算との比較検討も必要です。

このようにリノベーションでは現場の把握とお客様との打ち合わせをする一定の期間が発生します。

この期間をしっかりと工程に組み込むことが重要です。ここがリノベーションとリフォームの大きな違いです。

もちろんリフォームでもこういった検討をすることはあります。

ただ、リフォームの性質上「修理修繕」ということがメインになると、工事をしながらお客様と相談し進めていくという感じが一般的だと思います。

リフォームだと工程表がない場合も

リフォームの場合、口頭もしくは簡単な書類で工事完了がいつなのかを伝えるケースが多いと思います。

要するにしっかりした工程表がないわけです。

リノベーションの場合は前述の検討期間や見積もり期間などが加味され、工程表が存在します。

リフォームと違い工程表が無いと工事業者間のつながりが悪くなったり、段取りが狂ってしまったりして、余計に工程が伸びたり、工事費用が膨らんだりすることもありえます。

リフォームでも工程表はあるに越したことはありません。しかしリノベーションの場合は工程表はしっかり提出してもらいましょう。

まとめ

リノベーションにあってリフォームにないものとは、

簡単にまとめると、

・解体撤去後に図面との相違や工事金額(お客様との予算)に相違がないか調査する一定期間

・工程表

この2点が代表的なものでしょう。

一部屋だけのリフォームであったり、限定的な場所のリフォームでは工程表の有無は気にしなくて良いと思います。

しかし、リノベーションの場合は必ず着工前に工程表を確認するようにしましょう。トラブルはこういったことから起こるもの。

お客様にとって工事会社を選ぶ一つの基準になると思ってください。

リノベーションを検討している方は、お手元の工程表を一度ご覧になってみてください。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

 京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。

 リビング階段などは省エネ住宅と直結します。省エネ住宅は住宅性能で決まると思っているプロも多いですが、これは大きな間違いです。住み心地は性能だけでは決まりません。

 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。