まずフラット35をご存知ですか

住まいづくりの情報は多岐にわたります。みなさまにできるだけ有益な情報をと思い、今日はどんな情報をお届けしようかと悩む毎日です。建築という仕事をしていると建築ネタばかりになるので、本日は少しフライングですが大切な金融情報をお届けいたします。
京都市西京区で自然素材を使った住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。

さて「フラット35」という住宅ローンを耳にしたことがあると思います。銀行などの金融機関の住宅ローンとの違いは何か、ということは後日にします。簡単に言うと少し乱暴な言い方をしますが、国が主導していると思ってください。国が住宅取得をできるだけ支援するために整えた制度です。住宅金融支援機構という独立行政法人が扱っています。
年配の方には住宅金融公庫の後身であるというとわかりやすいと思います。

こどもの人数によって金利が下がる

今回の金利制度の目玉は、こどもの人数によって金利が下がるということ。これはすごいことです。今までは省エネなどの住宅性能による金利の優遇がメインでした。
しかし考えてみれば、次代へ残る住宅に優遇を、というハード主義から未来に生きる「こども」によって優遇してくれるわけですから納得の部分が多いと思います。何より、こどもが多い家庭ほど住宅事情が厳しいわけですから、マイホーム取得へ向けて検討がしやすくなると思います。こどもが多いご家庭ほど経済的余裕の問題も顕著で、民間の住宅ローンのハードルよりもフラット35の方が検討しやすい、ということもポイントだと思います。

そしてこの制度は、こどもの人数によって優遇金利幅が変わります。一人あたり「0.25%」の優遇があり、今まで同様の住宅性能などの向上も合わせると最大「1.0%」の優遇となります。
(こどもの人数、住宅性能、その他条件により優遇幅は変わります)

次世代に紡ぐ住まい、および次世代を担う人、に融資をするというのは新しい世代への投資だと思います。良い制度ですね。

 

※令和5年度補正予算の成立を前提としています。