みなさんこんにちは。西京区で自然素材を使う工務店「あまねこう」の中川です。

「地盤」という言葉を聞いたことがあると思います。建築の世界では「地盤補強」「地盤改良」「地盤保証」などがよく聞かれます。
字が表す通り、住まいを建てる際の基礎工事の下、地盤です。

この地盤というのは実はかなり難しい部類で、例えば住まいを建てる際の資金計画。地盤補強などの工事をすることになれば、お客様にとっては予算増となり、資金的な負担になります。

住まいづくりの大切なポイントである資金計画。この計画をするのに上手い下手が実はあるんですね。地盤補強の予算組みを失敗して、「予算を用立てできなかった」という人を知っています。

◻︎住まいにおける地盤と資産の関係

また、資産としての地盤というのがあるのです。「ん?」と思いますよね。地盤が資産?と。

実は、地盤補強などで使用されるコンクリートの杭や鉄の杭は、地中障害物(埋設物)という扱いになるのです。将来、ステップアップで土地を売る、という際、地中障害物アリということで、基本的に撤去して引き渡しをしなければなりません。実際には撤去費用分を値引きして売却、ということになるでしょう。

また、コンクリートの杭に含まれる六価クロムはアスベストと並ぶ二大発がん性物質。
地中障害物どころか土壌汚染。
地盤、というたった2文字ですが、住まいづくりの中では重要なポイントです。

画像は中川が担当した注文住宅での地盤補強工事の様子。
実はこれは「栗石(ぐりいし)」と呼ばれる自然石です。石ですから地中障害物にもならず、六価クロムも発生しません。資産としても、健康住宅としてもグッドな選択ですね。
たかが地盤、されど地盤。住まいづくりの参考にしていただければと思います。