京都市西京区でリノベーションを手がける工務店「あまねこう」の中川です。最近マンションリノベーションが増えています。あまねこうでは解体工事が終わり「木工事」という大工工事が始まった現場があります。 ◼︎墨出し(すみだし)という作業はとても重要です 墨出しというのは、図面の情報を文字通り墨を使って現場に記していく作業のこと。壁の位置や扉の位置。下地や仕上げのレベルで記すのでミリ単位で行います。例えば、計画通りの部屋の広さになるのか、ドアなど予定通り設置できるか、その他電気やエアコンの配線配管は通せるか、水道関係の配管など問題なく設置できるか、などなどもチェックします。 ◼︎墨出しを怠ると困ったことが起こることも 墨出しをすることによって計画図通りに工事ができないことが発見されることがあります。部屋が小さくなったり、天井の高さが極端に低くなったり、お客様にとっては重要なポイントがチェックされるわけです。リノベーションだと解体工事後でしかわからないことも多く、毎回ドキドキしながら墨出ししています。この墨出し後の確認をちゃんと行わない工務店もあるようです。計画図通りに施工できないのに「仕方ないから」という理由で工事を進め、工事後半でお客様が気づいてトラブルになるようなケースを見たことがあります。お客様にとっては残念なことなのですが、解体後の現場の状況によっては図面通りにならないこともあります。一番大事なのはそういったマイナスの情報も理由と共に事前に説明しておくことだと思います。リノベーションをお考えの方はぜひこの「墨出し」を覚えておいてください。