良い職人、良い住宅会社って?

家を建てる際、良い会社、良い職人さんに出会いたいと誰もが思います。けれども、良い会社、良い職人さんの基準とは一体なんでしょうか。
今回は参考になるお話を紹介いたします。
クッションフロアの事例

CFを貼り替えている作業風景
CF(クッションフロア)という材料をご存知でしょうか。トイレや洗面所の床に良く採用されるビニルのような素材の床材です。
リフォームやリノベーションの際、洗面所やトイレなどの水廻りにこのクッションフロア(以下、CF)と呼ばれるシートを貼り替える機会はとてもたくさんあります。
画像を見てみなさんはどう思われるでしょうか。
もっと綺麗に剥がしてよ!と思った人が多いのではないでしょうか。
実はこの画像の、床に紙がたくさん残っているのは正解です。貼りかえることを前提にクッションフロアは裏紙が残るようになっています。これをしっかりと下地処理して、貼りかえるわけです。
クッションフロアの事例|良い職人の仕事とは

しかし、貼り替えの時に古いCFが全然めくれない場合があります。裏紙どころか下地ベニヤの表面も一緒にめくれてしまい、下地ごと交換しないといけない時があるんですね。
なぜこんなことが起こるかというと、最初に貼る時に「適当な接着剤で貼った」からです。
専用の接着剤で貼るなんて当たり前でしょ?とお客様は思うのですが、この当たり前がまだまだのケースが建築では起こりえます。
他の接着剤の方が安い、準備不足、貼ればなんでもいいだろうという低い意識、などなどが考えられます。
要するに、こういう職人さんに当たらないようにしたいわけですね。
良い職人、良い会社の見分け方とは
「そんなん言うても、貼りかえるまでわからへんやん!」
という声が聞こえてきます。
その通りです。わからないですよね。なのでそれをチェックする方法をお伝えします。
それは、仕様書、仕上げ表を業者さんから説明してもらう、ということです。
言葉を選びませんが「素人」であるお客様が良い会社、良い職人を工事前に見分けることは不可能でしょう。しかし、チェックポイントや基準を知っておけば、良し悪しがわからなくても、その基準をクリアしているかどうかくらいはなんとかなると思います。
仕様書、仕上げ表を用意してお客様に説明をする会社かどうか。まずはここをチェックしてください。
まとめ|良い職人、良い会社の選び方

いかがでしょうか。
なかなかお客様が良い職人や良い会社をしっかりと見極めるのは難しいと思います。しかし、例えば当社のお役立ちブログなどのように、情報を前もって集めておけば安心して工事の依頼先を決定できると思います。
みなさまの住まいづくり、家づくりがうまくいきましょう願ってやみません。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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