狭小土地でのマイホーム計画

京都市内中心部のほとんどは、隣の家同士が迫っていて隙間がなかったり、間口が狭く、奥に長いなど郊外とは違う独特の住環境や住宅事情になっています。
こういった環境でマイホームの新築を考えた際の注意点を、今回は紹介いたします。
狭小地とは

さて、まず狭小地とはなにか整理します。
一般的に狭小地とは
・間口が狭い
・敷地までの通路が狭い
・敷地の前の道路が狭い
・三角地や台形土地である
などなどの土地が挙げられます。
敷地面積も20坪くらいまでの大きさを指すことが多いですが、大きな面積の土地でも全面道路が極端に狭かったり、進入道路が狭かったりすると狭小地と言われることもあったりします。
狭小地で家を建てる際の注意点とは

さて、そんな狭小地で建てる際に、最初に注意しておくべきポイントがあります。それは、
・隣地や隣家との兼ね合いや関係性が重要
・陽当たりが確保しにくい
・駐車場を確保しにくい
・希望する間取りがうまく確保できない
・建築コストが高くなりやすい
などなどが代表的です。特に建築コストは材料を運ぶ運搬費や、工事面積が矮小で割高になったりなど思ったよりコスト高になることもあります。
最初の現地調査や敷地調査がとても重要になってきます。
狭小地で建てるメリットも

デメリットが目立つ狭小地ですが、その反面メリットも存在します。
・固定資産税や都市計画税などが高額になりにくい
・プランに無駄な部分が少なくなるので、掃除がしやすい、生活動線が意外と良い
・土地の購入費を抑えやすくなる
・建物の構造に費用を投資すると、陽あたりの良い間取りも考えられる
などなどです。
特に必然的に間取りの優先度が固まっていきやすいので、しっかりと打ち合わせをすると暮らしやすい家になります。
まとめ

いかがでしょうか。京都市内では代々敷地を引き継ぎ、狭小地での建て替えしか選択肢がない方も大勢いらっしゃいます。
狭小地だからと嘆かず、時間をかけて検討すれば得点の高いお住まいが手に入ると思います。ご相談する住宅会社や工務店の選択も重要ですので、しっかり情報収集されることをオススメいたします。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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