
インテリアを考え始めると、SNSや施工事例を見て「好き」がどんどん増えていきます。
ところが実際に選ぼうとすると、テイストが混ざってまとまらない。家族とも意見が割れる。そんな場面はとても多いです。
これはセンス不足ではなく、判断基準(住まいの軸)が決まっていないことが原因になりがちです。そこで今回は初心者でも迷いが減る「軸の作り方」を整理します。
- 1. 【結論】インテリアがバラバラになる原因は「軸がない」こと
- 2. なぜインテリアの好みがバラバラになるのか
- 2.1. 原因① SNSで「好き」が増え続ける
- 2.2. 原因② 先に家具を買ってしまう
- 2.3. 原因③ 家族で好みが違う
- 3. 初心者が決めるべき“住まいの軸”とは(まずこの3つ)
- 3.1. 軸① 暮らしのキーワードを3つ決める
- 3.2. 軸② ベースの色を「2色+木の色1つ」に絞る
- 3.3. 軸③ 素材の方向性を決める
- 4. 住まいの軸を決める具体的な手順
- 4.1. 手順① 保存画像を10枚に絞り、共通点を探す
- 4.2. 手順② “やらないことリスト”を作る
- 4.3. 手順③ 大物から決める(床→建具→壁→家具→小物)
- 5. 迷ったときのチェックポイント(最終判断のコツ)
- 5.1. チェック① そのアイテムは「暮らしのキーワード」に合うか
- 5.2. チェック② 色のルール(2色+木の色)から外れていないか
- 5.3. チェック③ 家の固定要素(床・建具)とケンカしていないか
- 6. よくある質問(FAQ)
- 6.1. Q. 家族で好みが真逆です。どう決めたら揉めませんか?
- 6.2. Q. 色は何色まで使っていいですか?
- 6.3. Q. 先にソファや照明を買ってしまいました。もう手遅れですか?
- 6.4. Q. 建具や床の色を決める段階です。何から決めるのが正解?
- 7. まとめ
【結論】インテリアがバラバラになる原因は「軸がない」こと

先に結論です。インテリアがまとまらないときは、アイテム選びの問題というより、戻る場所(判断基準)がないことが原因です。
インテリアは「足し算」で集めるほど、色・素材・形が増えて散らかって見えやすくなります。家は面積が大きいので、小物のセンスよりも「統一ルール」の影響が大きいです。
迷わないための順番は、次の通りです。
①暮らしの優先順位 → ②ベース(素材・色) → ③例外ルール → ④購入順
この順番で考えると、買い物や打ち合わせでブレにくくなります。
なぜインテリアの好みがバラバラになるのか

よくある原因は、だいたい次の3つに整理できます。
原因① SNSで「好き」が増え続ける
SNSは便利ですが、比較対象が無限です。
保存している画像を並べると、実は「北欧」「モダン」「韓国っぽい」「和の要素」などが混ざっていることがよくあります。どれも素敵に見えるのは当然ですが、同じ家の中に全部入れると、まとまりがなくなりやすいです。
ここで大切なのは、「好き」と「住む」は少し違う、という視点です。
落ち着く、掃除しやすい、子育てしやすい、片付く。こうした“暮らしの条件”が合っていないと、見た目は良くても生活がしんどくなります。
原因② 先に家具を買ってしまう
ソファや照明など、惹かれるものから買ってしまうと、後で整合が取りにくくなります。
なぜなら、床や建具、壁の色といった「家の固定要素」とぶつかるからです。家具は買い替えできますが、床や建具は簡単に変えられません。順番が逆だと、最後に“どこかが浮く”状態になりやすくなります。
原因③ 家族で好みが違う
好みが違うのは自然です。ただ、「好み vs 好み」で話すと平行線になりやすいです。
ここで必要なのは、デザインの勝負ではなく、暮らしの優先順位で合意することです。
「落ち着きたい」「片付く家がいい」「掃除を楽にしたい」など、暮らしの条件で合意できると、そこから「合うデザイン」が選びやすくなります。
初心者が決めるべき“住まいの軸”とは(まずこの3つ)

住まいの軸は、難しく考えなくて大丈夫です。初心者が最初に決めるべき軸は、次の3つです。
軸① 暮らしのキーワードを3つ決める
デザインの言葉より、暮らしの言葉から入る方が安定します。
例えば、次のようなイメージです。
「落ち着く」/「明るい」
「片付く」/「掃除しやすい」
「家族優先」/「来客も使いやすい」
この3つがあると、迷ったときに戻れます。「この家具はかわいいけど、うちの“落ち着く”に合う?」と判断できるようになります。
軸② ベースの色を「2色+木の色1つ」に絞る
初心者が一番失敗しにくいルールです。
例えば、白+グレー+オーク、白+ベージュ+ウォルナット、のように考えます。
アクセント(黒・真鍮など)を使うなら、「少量だけ」などの例外ルールも先に決めておくとブレません。
軸③ 素材の方向性を決める
自然素材寄りなのか、フラットですっきりした素材寄りなのか。
この方向性は、床・建具・造作の整合に効いてきます。素材の方向性が決まっていると、空間の“質感”が揃いやすくなります。
住まいの軸を決める具体的な手順

「軸を作る」と言われても、何から手をつけるかが難しいと思います。ここは手順で進めるのがおすすめです。
手順① 保存画像を10枚に絞り、共通点を探す
例えば、SNSで保存している画像を10枚に絞ります。
その上で、特徴を書き出してみましょう。
- 明るさ(明るい/落ち着いた)
- 色(白系/グレー系/ベージュ系)
- 木の色(明るい/中間/濃い)
- 素材感(マット/ツヤ、布/レザーなど)
- 形(直線が多い/丸みが多い)
「バラバラに見える理由」が見えると、整理が早いです。
手順② “やらないことリスト”を作る
軸は「やること」より「やらないこと」を決めると強くなります。
例えば、
- 原色は使わない
- 木の色は2種類まで
- 柄は1部屋に1つまで
- 小物は増やしすぎない
これがあると、買い物の迷いが激減します。
手順③ 大物から決める(床→建具→壁→家具→小物)
順番を守るだけで、まとまりやすさが変わります。
床と建具が決まれば、家具は合わせやすいです。小物は最後で十分です。
「小物で整える」は上級者向けなので、初心者はまず“固定要素に合わせる”が安全です。
迷ったときのチェックポイント(最終判断のコツ)

最後に、迷ったときの判断を3つに絞ります。
チェック① そのアイテムは「暮らしのキーワード」に合うか
かわいい・かっこいい以前に、暮らしの優先順位に合うかを確認します。
チェック② 色のルール(2色+木の色)から外れていないか
外れるなら、例外ルールとして扱う(少量だけ、部屋を限定する)など、意図を作ります。
チェック③ 家の固定要素(床・建具)とケンカしていないか
家具単体で良くても、床や建具と合わないと浮きます。家に合わせる視点が大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 家族で好みが真逆です。どう決めたら揉めませんか?
A. 「好み」で勝負すると平行線になりやすいです。先に暮らしの優先順位(落ち着く/掃除しやすい/子育て優先など)を共有して、その条件を満たすデザインを選ぶと決まりやすくなります。
Q. 色は何色まで使っていいですか?
A. 初心者は ベース2色+木の色1つ が一番まとまりやすいです。黒や真鍮などは「アクセントとして少量だけ」など、例外ルールを先に決めるとブレません。
Q. 先にソファや照明を買ってしまいました。もう手遅れですか?
A. 手遅れではありません。その家具を**軸(基準)**として、色・素材・雰囲気を言語化し、「合わせる側(床・ラグ・カーテン)」を決めると整います。
Q. 建具や床の色を決める段階です。何から決めるのが正解?
A. 迷いにくい順番は 床 → 建具 → 壁 → 家具 → 小物です。固定要素(床・建具)を先に固めるほど、後の買い物が楽になります。
まとめ

- インテリアがバラバラになる原因は、センスではなく「軸がない」ことです。
- 軸は「暮らしの優先順位」「色のルール」「素材の方向性」で作れます。
- 手順は 暮らし→色→素材→やらないこと→大物から が安定です。
- 迷ったら「暮らしのキーワード」「色ルール」「固定要素との相性」で判断します。
まずは、暮らしのキーワードを3つ決めてみてください。そこが決まるだけで、インテリアの選び方が驚くほど楽になります。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
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いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。



