
家づくりを進めていくと、最後に必ずぶつかるのが「住宅会社選び」です。
土地や間取りのイメージはある。
あとはどのハウスメーカー、どの工務店にお願いするか。
けれど実際に比較してみると、
- どの会社も写真は素敵
- インスタを見ると全部良く見える
- 何を基準に決めればいいのか分からない
そんな不安を感じる方は少なくありません。
【結論】住宅会社選びで最も重要なのは「写真」ではない

注文住宅の会社選びで重要なのは、
写真の雰囲気ではなく、
「総予算の考え方」と「説明力」、そして「担当体制」です。
見た目は似せることができます。
しかし、家づくりの中身は会社ごとに大きく違います。
失敗しないための比較基準は、次の5つです。
- 総予算を明確に提示できるか
- 建築費の内訳を説明できるか
- デメリットも正直に伝えてくれるか
- 担当体制が明確か
- 土地と建物を一体で考えられるか
ここから順番に整理していきます。
なぜ「写真比較」だけでは危険なのか
施工事例やSNSは参考になります。
ただし、それだけで判断するのは危険です。
写真からは次のことが分かりません。
- いくらで建てた家なのか
- どこにコストをかけたのか
- 断熱や耐震性能はどうなのか
- 打合せでどんな調整があったのか
写真は「完成形」です。
しかし家づくりで重要なのは、その過程と中身です。
比較基準① 総予算を明確に提示できるか

まず確認すべきは「総予算」です。
総予算には通常、次の費用が含まれます。
- 建物本体工事費
- 付帯工事費(給排水引込・造成など)
- 外構工事費
- 地盤改良費
- 設計費
- 諸費用(登記・ローン・保険など)
本体価格だけを提示する会社もあります。
しかし重要なのは、最終的にいくらかかるのかです。
以前の記事でも触れましたが、
家づくりは「毎月いくら払えるか」から考えるのが基本です。
総額を曖昧にしたまま進むのは避けたいところです。
比較基準② 建築費の内訳を説明できるか

金額そのものよりも、
なぜその金額になるのかを説明できるか
が重要です。
- なぜこの断熱仕様なのか
- なぜこの構造なのか
- なぜこの設備を採用しているのか
理由が明確な会社は、設計の軸がはっきりしています。
説明が曖昧な場合、後から追加費用が発生する可能性もあります。
比較基準③ デメリットも説明してくれるか

信頼できる会社は、良いことだけを言いません。
- 「この仕様だとコストが上がります」
- 「この土地条件では制約があります」
- 「この間取りは将来不便になる可能性があります」
デメリットを伝えてくれるかどうかは、
誠実さを見る大きなポイントです。
比較基準④ 担当体制が明確か

家づくりは長期のプロジェクトです。
- 営業と設計は別か
- 現場監督は誰か
- 打合せの窓口は誰か
担当が頻繁に変わると、情報の伝達ミスが起きやすくなります。
誰が最終責任を持つのかを確認しておくことは、とても大切です。
比較基準⑤ 土地と建物を一体で考えられるか

土地条件は設計に大きく影響します。
例えば京都市の場合、
- 景観条例
- 高さ制限
- 前面道路条件
- 高低差
- 地盤状況
これらを踏まえずに間取りだけ提案するのは危険です。
土地と建物を同時に考えられる会社の方が、現実的な提案ができます。
ハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーの特徴
- 商品化された住宅
- ブランド力
- 全国規模の保証
- 分業制が多い
工務店の特徴
- 設計自由度が高い
- 地域事情に詳しい
- 柔軟な対応が可能
- 一貫担当制の場合が多い
どちらが正解ということではありません。
自分たちが何を重視するかが重要です。
よくある質問

Q. 何社くらい比較するのが良い?
一般的には3社前後が現実的です。
多すぎると基準が曖昧になります。
Q. インスタの施工事例は信用できる?
参考になります。
ただし、価格や性能、打合せ過程も確認する必要があります。
まとめ
注文住宅の会社選びでは、
- 写真だけで判断しない
- 総予算で比較する
- 説明力を見る
- 担当体制を確認する
- 土地と建物を一体で考える
ことが大切です。
会社を選ぶ前に、まずは「自分たちの判断基準」を持つこと。
それが、後悔しない家づくりにつながると思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。



