中古+リノベーションは、間取りや設備を自分たちの暮らしに合わせられる一方で、満足度を大きく左右するのが「物件選び」です。

内見のときに“見た目が好みかどうか”だけで決めてしまうと、住んでから「思ったより暗い」「音が気になる」「工事で思ったほど変えられない」といった後悔につながりやすくなります。

京都市中心部は立地の魅力が大きい反面、周辺環境や敷地条件の個性も強いエリアです。
今回は初心者の方向けに、内見で押さえておきたいチェックポイントを分かりやすくまとめてみます。

内見で失敗しないために、まず「変えられない条件」から見る

リノベーションで変えられる部分は多いですが、変えにくい条件もあります。内見では最初に、後から工事で解決しづらいところを確認するのがコツです。

たとえば採光(明るさ)や通風(風の通り道)、窓からの視線、外の音、周辺のにおいなどは、間取りを変えても根本は変わりません。

京都市中心部では、隣家との距離が近い物件もあり、「南向き」でも実際の明るさが違うことがあります。

前面道路が狭い、交通量が多い、夜の雰囲気が変わるなど、時間帯で印象が変わることもあるので、可能なら周辺を少し歩いて確認しておくと安心です。

内見チェックは「外→中→状態→制約」の順が鉄板

内見は情報量が多く、慣れていないと見落としが出ます。初心者でも漏れにくい順番は「外(周辺)→中(暮らし)→状態(傷み)→制約(リノベ可能範囲)」です。

周辺環境:音・視線・動線を5分で確認

まず外にいるうちに、車や人の通り、近隣の雰囲気、窓を開けたときに気になりそうな音を確認します。

窓の位置と隣家の距離感も重要です。リノベで内装を整えても、外からの視線がストレスになると落ち着きにくくなります。

また京都市中心部では、駐輪場所やゴミ出し動線が暮らしやすさに直結することがあります。自転車を日常的に使う方は、置き場と出し入れのしやすさまで見ておくのがおすすめです。

室内:明るさと動線は「家具を置く前提」で見る

室内では、方角だけでなく“実際の明るさ”を見ます。窓の前に建物があると、昼でも思ったより暗いことがあります。

次に、玄関からキッチン、洗面、リビングへの動線を歩いてみてください。家具を置いたときに通りにくくならないか、収納の位置が使いやすいかが見えてきます。

「今は空っぽだから広い」と感じやすいので、冷蔵庫や食器棚、ソファなどを置く前提で、通路の余裕をイメージするのがポイントです。

状態:雨漏り・漏水の“気配”を拾う

中古物件では、目に見えない傷みが後から見つかることがあります。内見では、完璧に見抜くより「気配を拾って、次の確認につなげる」意識が大切です。

天井や窓まわりのシミ、収納内部のにおい、水回り下の湿り気、床の沈みやきしみは要チェックです。

気になる箇所は写真を撮り、その場で「過去に雨漏りや漏水の履歴はありますか?」と聞いておくと、判断材料になります。

制約:リノベで“どこまで変えられるか”を意識する

「壁を抜けば広くなる」と思いがちですが、戸建てには構造上、動かせない壁や柱がある場合があります。

マンションの場合は、管理規約で工事内容や時間、床材の遮音等級などが決まっていることもあります。さらに配管の位置によって、水回りを大きく動かせないケースもあります。

内見の段階では、完璧に判断できなくて大丈夫です。ただし「ここは変えられる?変えられない?」を意識して見ておくと、後の計画がスムーズになります。

写真とメモの残し方で、物件比較が一気にラクになる

内見は数を重ねるほど、記憶が混ざります。後から冷静に比べるために、写真とメモを型にしておくのがおすすめです。

写真は「外観・前面道路・窓からの景色・水回り・収納内部・気になる箇所の寄り」を一式で撮ると、後で見返したときに判断しやすくなります。

質問は難しく考えず、次の形で十分です。

「ここは工事でどこまで変えられますか?」
「この点は購入前に調査できますか?」
「補修が必要そうなら、どんな確認が必要ですか?」

価格の話ではなく、“できる/できない”と“確認の方法”を揃えることが最初に必要です。

まとめ

  • 中古+リノベは、内見で「変えられない条件」を先に見ると失敗が減ります。
  • 京都市中心部では、採光・音・隣地距離・生活動線が満足度に直結しやすいです。
  • 内見は「外→中→状態→制約」の順で見ると、初心者でも漏れにくくなります。
  • 写真とメモを型にして、候補が絞れたら図面+写真で“見立て相談”につなげましょう。

まずは次の内見で、窓の外の環境と、気になる箇所の写真を意識して残してみてください。皆様の住まいづくり、家づくりを応援いたします。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。

2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。

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