
家づくりの打ち合わせでは、建築用語がふいに出てきて戸惑うことがあります。
本来は住宅会社が、専門用語を控えて分かりやすく説明するのが理想です。ただ、最低限の言葉を知っておくと「よく分からないまま決まった」を減らせます。
今回は初心者の方向けに、よく出る用語を“超かんたん”にまとめます。
用語を少し知るだけで、打ち合わせがラクになる理由

家づくりで大切なのは、専門家になることではなく「納得して判断できること」です。
用語を少しでも知っていると、説明が頭に残りやすくなり、質問もしやすくなります。
住宅会社は説明役、施主は判断役
分からない言葉が出たら、その場で止めて大丈夫です。
むしろ、分からないまま頷くほうが後悔につながりやすいです。
“丸め込まれ不安”を減らすのが目的
用語を知るのは相手を疑うためではなく、判断材料をそろえるためです。
「今の言葉、つまり何がどうなる話ですか?」と確認できるだけで安心感が変わります。
よく出る建築用語5選(超ざっくり辞書)

1)芯々(しんしん)
芯々は、壁と壁の“中心から中心”までの寸法です。
図面が芯々だと、壁の厚み分だけ実際の部屋の内側は狭くなるわけです。
打ち合わせでは、次の一言が役立ちます。
「この寸法は芯々ですか?実際の有効寸法は何cmですか?」
2)取り合い
取り合いは、床と壁、壁と天井など“部材同士がぶつかる境目”のことです。
境目の処理で、見た目や汚れやすさが変わります。
確認するならこの聞き方が参考になります。
「(図面を見ながら)こことここ、違う部材同士がくっつくんですよね。きれいですか?」
3)納まり(おさまり)
納まりは、取り合い部分を“どうきれいに成立させるか”という収め方です。
言葉だけだと難しいので、写真・サンプル・簡単なスケッチで確認するのが近道です。
打ち合わせではこう聞くと伝わります。
「完成したらここはどう見えますか?図で見せてもらえますか?」
4)天端(てんば)
天端は、部材の“いちばん上の面”のことです。
基礎やカウンターなど、高さの話でよく出ます。基準がズレると「思ったより低い/高い」が起きやすいので注意します。
確認はこのような一言になります。
「天端の高さは、どこを基準に何cmですか?」
5)入隅(いりすみ)/出隅(ですみ)
入隅は、壁が内側にへこむ角(部屋の角の内側)です。
出隅は、壁が外側に出っ張る角です。
角は傷がつきやすく、掃除や見た目にも影響します。
「この出隅は角を保護しますか?仕上げはどうしますか?」と聞けるようになると安心です。
分からない言葉が出たときの“聞き方”テンプレ

用語の暗記より、聞き方の型を持つほうが役に立ちます。
まずはこれだけ言えればOK
「すみません、今の言葉だけ分からなくて。かんたんに言うとどういう意味ですか?」
これで空気が止まり、説明が一段やさしくなります。
最後にズレを消す一言
「つまり私は、○○をOKした理解で合っていますか?」
この確認だけで、後からの“思ってたのと違う”が減ります。
まとめ

- 用語は暗記ではなく、納得して判断するための道具です。
- 芯々は中心寸法なので、壁厚分だけ内側が狭くなる点に注意します。
- 取り合い・納まりは境目の話。完成形を写真や図で確認すると安心です。
- 天端・入隅(出隅)は基準や角の仕上げを聞くだけで理解が進みます。
まずは今回の5語を入口に、分からない言葉はその場で止めて確認していきましょう。みなさまの住まいづくり、家づくりを応援します。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
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この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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