
省エネ住宅と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは「高性能な設備」ではないでしょうか。
高効率エアコン、省エネ給湯器、太陽光発電など、カタログには魅力的な言葉が並びます。しかし実際には、「設備を良くしたのに、思ったほど光熱費が下がらない」「なんとなく快適ではない」と感じるケースも少なくありません。
2026年の家づくりでは、この「省エネ=設備」という考え方を一度整理しておくことが大切です。
なぜ「省エネ住宅=高性能設備」と思われがちなのか

高性能設備が注目される理由は、とても分かりやすいからです。
数値や性能表があり、比較もしやすく、「良さ」が目に見えます。また、設備は後から交換できるという安心感もあり、家づくりの中で意識が向きやすい部分です。
その結果、省エネ=設備、というイメージが定着してきました。
高性能設備だけでは省エネにならない理由

設備そのものが悪いわけではありません。ただし、設備だけに頼った省エネには限界があります。
体感が悪い家では、省エネにならない
どれだけ高性能な設備を入れても、室内での体感が「寒い」「暑い」と感じる家では、エネルギーは自然と使われてしまいます。
人は不快さを感じると、無意識に暖房や冷房の設定を強めたり、使用時間を長くしたりするからです。
省エネとは、我慢して使う量を減らすことではありません。室内での体感が快適に近い状態で保たれることで、結果的にエネルギー消費が少なくなるのが本来の姿です。
体感が整っていない家では、高性能な設備を使っていても、省エネとは言えません。
2026年に知っておきたい「省エネ住宅の本当の考え方」

本当の省エネは、「効率よく使う」ことよりも、「使わなくて済む状態をつくる」ことにあります。
暖房や冷房を頻繁に使わなくても、自然と快適に近い室内環境が保たれることが重要です。
そのためには、設備の前に、建物そのものの性能や設計が大きく関わります。
外からの暑さ・寒さの影響を受けにくいこと、室内の温度ムラが少ないことなど、体感のベースを整えることが省エネの土台になります。
設備と建物、どちらが大切なのか

設備と建物は、どちらか一方が正解という話ではありません。
ただし、考える「順番」は重要です。先に建物のつくりでエネルギーを使いにくい状態をつくり、そのうえで必要な設備を選ぶ。この順序で考えることで、無理のない省エネが実現しやすくなります。
まとめ
省エネ住宅は、高性能な設備を入れれば完成するものではありません。
室内での体感が快適であることが、人の行動を変え、結果としてエネルギー消費を減らします。2026年の家づくりでは、設備の性能だけでなく、「なぜ省エネになるのか」という考え方そのものを大切にしてみてください。
それが、長く心地よく暮らせる住まいにつながっていくと思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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